花松あゆみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
会話できる人工知能が開発されるまでにぶちあたる壁について動物たちのお話を交えて解説してくれる本。
お話のパートがいちいちユーモラスでよかった、イタチもまわりの動物もちょっと性格が悪いところが愛せる。
2017年著の本なので今の一大生成AIブームより少し前に書かれている。これ今のChatGPTはどう乗り越えてる問題なんだ?と思って本人に聞いてみたところ、学習方法の大枠はこの本に書かれているようなことと同じで、ただインターネット上のデータ収集の方法がよりパワーアップしたという感じだった。
意図を推測しているだけであって理解しているわけではないとchatGPTも言っていた。
結構お -
Posted by ブクログ
ネタバレ第一話を読んでる途中で千尋になってしまった。
「ここで働かせてください!」
本当にあったら、そう思う読書家は結構多いのではないだろうか。
ただ、途中で思った。
私はここに出てきた本を一冊も読んでいない。
子供の頃は家の本棚にあった赤川次郎ばかり読んでいたし
大人になってからは忙しいと言い訳をして
明らかに読書量は減っているし、
話題作やどんでん返しのミステリーなど
読むジャンルも偏っている。
基本的に日本の作家さんのものしか読んでいない。
本を読むのは好きだけど、
そういう人間が趣味だとか、あろうことか読書家だなんて
おこがましいよなと思いながら日々過ごしている。
本にまつわることではない -
Posted by ブクログ
ネタバレ言葉がわかるロボットを作って、楽したい!
人工知能が言葉を理解しているとはどういうことなのか。言葉がわかるロボットを作って、自分たちの代わりに働いてもらおうとするイタチたちの物語と一章ごとの解説で、それがどれだけ難しいことかを説明する本。言語学を外国語教育の方面からかじっていたので、イタチたちほど自分は愚か者じゃないと思いつつ、「言葉を理解する」の想像以上の深さにあらためて驚く。
ChatGPTの精度が色々言われているが、大量のデータを集めていても元になっているデータに間違いがあると吐き出した結果も間違うことがある。だからすべてロボットに任せることはまだできない。判断は人間がする。またすべ -
Posted by ブクログ
「言葉がわかる」とはどういうことかを、物語形式で段階を踏みながら丁寧に追っていくことができる1冊。
また、言語化や機械化、システム化とは何か、についても考えさせられる良著だと思います。
章ごとに「物語+解説」という構成も、この本には適していると思います。
個人的に最も「なるほど」と思ったのは、文(文章)の「意味」と「意図」の違いの話。
「意図」を読み取れない人との会話は、苦労することも多い一方で、あえて「意味」と「意図」を変えることで相手の反応や本心を試す、なんてこともやっていたりします。
理論言語学や自然言語処理に興味があるけど、どこから手をつければいいのかわからない、という人には、この -
-
-
Posted by ブクログ
自然言語処理について、小説形式で、面白おかしく学べる本。
小説形式とは言え、自分のような素人には結構骨太な内容。
しっかり考えながら、読み進めないと、読み切れません。
一方、この分野をここまでかみ砕いてストーリーにして下さった
著者には感謝と尊敬の念を抱かざるを得ません。
この人、スゴイな。。
「最近、AI(機械)が人間のできることをどんどん奪っていく」といった
ホラー・ストーリーを至る所でよく聞くようになりましが、
現時点でAI(機械)に何ができて、何ができないのかを正確に知っておくことが
未来への備えの第一段(ファースト・ステップ)なような気がします。
チェス・将棋・囲碁では、プロが機械