花松あゆみのレビュー一覧
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ネタバレ神話にもずるい人がいて、可哀想な人がいて、英雄がいて、支援者がいて…神様や人間の冒険譚が好きなのは、古代も今も同じなんだなぁと思った。星座の現れる時間帯や季節などからも、よく神話と辻褄が合わせられていて、長い時を経て様々に形を整えられながら今日まで存在してることも納得出来る秀逸な話だなと感じたり。
後、本自体が凄く読み易くて、ヘラクレスがペルセウスのひ孫であることとか、ここで知れた知識もたくさんあって、知識欲とわくわくで満たされる時間だった。
個人的にはプロメテウスの偉業や、エロスとプシュケのちょっと強引なラブストーリーが好きだった。 -
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うちの娘は語学が好きである。英語とか古文とか、文法の勉強自体が好きらしく、活用とかイディオムとか覚えたりが苦でないらしい。
これは語学は仕方なく学ぶものでそれ自体はめんどくて仕方ない、という私とはえらい違いである。
したがって、というか娘はなんとなく自分を文系と思っているようなのだが、いよいよコードさえ書かなくてもAIを使える時代がやってくる。そうなると語学そのものが好きなことはAIの本質理解の上で立派な武器なのでこの本を推薦してみた。そして案の定自分が先に読んでいる。
川添愛さんの本は何冊目かわからないがこちらも予想どおりおもしろい。「自動人形の城」とほぼ同じタイミングの出版であり、いずれ -
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ChatGPTやSiriの音声認識とか原理について、非常にわかりやすく、勉強になる本。人間とは何か、言語とは何か。突き詰めると、会話は結局、パターン化され規則性のあるインプットとデコード、アウトプットで成立する事が分かる。
私たちの会話の中で重要な雑談。6割が雑談であると言う調査結果もあり、その中身はぼんやりしたやりとり、ぼんやりした理解で構成される。内容の正確さが必ずしも問われない、ぼんやりした言葉にはちゃんと共感してもらった、否定してくれた、興味を持ってくれたと言う自分の都合の良い解釈が成立するのだという。コミニュケーションで大切なのは、一問一答の正答率を上げる事ではないのだ。
また、 -
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「AIによって仕事がなくなる」「10年後に消える職業」
そんな言葉を何度も耳に・目にしてきました。
私は替えのきかない仕事というわけでも、ポジションというわけでもなく、そういった言葉に危機感をよく覚えていました。
とって代わられないためにも、という気持ちからAIについて知ることから始めよう、と何気なく書店で見かけて惹かれたこの本を読むことにしました。
表紙や挿絵から伝わる絵本のようなとっつきやすい雰囲気が、AI分野にしては珍しく、初心者の私でも読めるかもしれないと思え手に取りました。
専門的な用語ばかり並んで素人は読み進めるのも難しいということがなく、絵本パート・説明パートと分けた構成になっ -
Posted by ブクログ
装丁と挿画とタイトルに惹かれて読み始めました。
人工知能についての知識がなくても、言葉に興味があればスッと読めると思います。
一言で言えば、言葉を理解するってどういうことなのか?が書かれています。
何でもできるロボットが作れれば、働かなくて良くなるんじゃない?と考えたイタチ達が、機械に言葉を理解させられるよう(かなり他力本願に)取り組む物語パートと、解説パートが交互に続きます。
普段から他人に言葉で伝えるのは難しいと感じていたけれど、人間は想像以上に複雑なプロセスを経て言葉を使っているんだと改めて認識しました。他人の意図を推測するなんて、そりゃ機械にやらせるのは難しいよね、人間だってしょっちゅ