鶴見済のレビュー一覧
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60歳以降の人生終盤をいかに生きるか、自身の経験を踏まえて述べたエッセイ。
生き方、メンタル、死についての3章に分かれている。
生き方について。
歳をとるとこだわりが強くなるからこそ人の言うことを聞ける素直さをもつ、他人のことは気にしない、捨てられるものは捨てて身軽になる、人生の目的を「苦痛を減らすこと」におく、わからない若者文化は外国のようなものであり自分は移民みたいなものだという感覚を持つ、など。
メンタルについて。
人生は運まかせと認識する、不安や後悔を受け入れる、運動は大事、人生の残り時間が少ないからこそ思い切って挑戦してみる、など。
死について。
45歳以降の人生はおまけのようなもの、死後の世界なんてない、自殺してもいいと思うことで楽になる、など。
読んだ時期がちょうど冬の寒さと日照時間の短さで鬱っぽかったのでとくにメンタルの章が参考になった。著者ほどではないけれど自分も若い頃は自意識過剰だった。今ではなぜあれほどまでに…と呆れるほど。歳をとるうちにどんどん無神経になっていった。同時に過去の記憶も薄れて楽になった。歳をとると身体的には若い頃のように活発ではいられないけれど、メンタル的には生きやすくなるように思う。あと、これは俺の運でしかないけれど、経済的に若い頃より恵まれたので生きる不安はだいぶ和らいだ。お金大事。 -
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ネタバレ
「人間関係を半分降りる 増補版」
「完全自殺マニュアル」の著書の方で、伝えたいことは前の本と通じていて、「いざという最悪の時には死ぬことだってできるのだと思えば、楽に生きていける」って内容でした。ポジティブにもネガティヴにもなりきれない今の自分にしっくりきました。
嫌なことは嫌だと認めて、合わない人とは距離を調節して、無理せずに過ごすことを、友人、親、恋人関係それぞれの視点で書いていて、気が楽になりました。
第四章の怒りの感情の取り扱い方は、前に読んだ「〈叱る依存〉がとまらない」(著 村中直人)を思い出しました。
「〈叱る依存〉がとまらない」では"悪いことをした人に罰を与える「処罰感情の充足」もまた、人間にとって非常に魅力的な「報酬」の一つであるということ"とあって、常識や普通に生きなきゃ!と自分を叱りながら生きてると、同じ基準で他者も叱りつけたくなるのかなと思いました。
「人間関係を半分降りる」には、"血のつながりに囚われなくていい" "友達は多くなくていい"と、普通から外れる方向の話しが優しく書かれていて、私の中の「こうあるべき!」っていう自分を自分で縛る鎖が少し緩くなりました。
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ネタバレこないだ読んだ大原扁理さんの本で対談してて知った本。あの一世を風靡した完全自殺マニュアルの人がこんな本を書いていたとは。でも思えば自殺を検討する=生きづらい人達と思えば、0円生活について考えるのもつながってるよなとは思う。この本の前に脱資本主義宣言という本を出しているそうだ。生活するうえで0円でできることを色々紹介してくれている。『拾う』の章が一番印象的。ゴミ問題解消にもなるし。売れ残りの食べ物とかを安く売ったりもらえたりするアプリは都会では流行ってるみたいだけど、私の住んでるような田舎ではまだまだだし。スーパーでも服屋さんでもほんと売れるのか心配になるのが多過ぎる。そしてこういう本を読むに、つくづくもっと早く仕事辞めれば良かったなと思う。
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Posted by ブクログ
若い頃から不安症に悩まされてきた鶴見済さんが、60歳になり、中高年の生き方について書いた本。
人生後半になると、人生の選択に対し後悔をしたり、安定した心地よさを求めたり、自分の人生の意味を考えたり、ホルモンバランスなど身体的変化に直面したり、残された時間を意識したりする。
しかし、人生は結婚、就職、移住などの大きな選択だけでは決まらず、むしろ選択の後の出来事やその都度対応したことの影響の方が大きい。また、分かれ道で選択しなかった道が、のちに選択した道と交差することもある。自分の選択に対し、今すぐ過度に後悔したり、迷ったりする必要はない。
人生で直面する苦しいことは、生の実感を得るために必要なことでもある。神谷美恵子は、抵抗感という言葉で、人生のうち生きている実感を感じる時間は、課題の中でもがく時間にあるという。苦労はない方がいいが、一方で特に考えず楽に過ごした時間は記憶に残らない。
朝食のルーティンや音楽の趣味なども、長年繰り返していると外さないという安定的な心地よさは得られるが、時には飽きに注目し、新しいことを取り入れることも大切だ。鶴見さんも、ロックのファンだったが、バンド編成から紡ぎ出されるサウンドに飽きを感じ、ヒップホップのビートやリリックスに刺激を受け始めた。年齢を重ねた先に、こうした変化する部分もあることを肯定的に受け止める。
人生の意味は何だったのか、考えることはあるが、人生の目的は、苦痛を減らすことくらいに考えるのが良いと考えると、肩の荷が少しおりる。自分の苦痛を減らしたのちは、他者の苦痛を減らすことに取り組むといいと言います。
人生の後半に差し掛かると、40にして惑わずという言葉があるように、達観した人間になるという価値観があるが、実際はそんなに達観していかない。鶴見さんの知人に会社でそれなりの役職に就きながら、五十代で出社拒否に陥った人がいるという。何歳でも、人生に迷いはあるし、悩みはあるので、過度に悟らなければならないという価値観に縛られる必要はない。また、加齢とともに、セロトニンの分泌が減っていく。太陽を浴びることや運動をすることなど、メンタルケアを取り入れることが大切であるという。
死に近づく年代であるため、死生観を正しく持つということも重要になってくる。活きているうちは、100で死んだ瞬間0になるのではなく、45歳から肉体的衰えが始まり、徐々に100から0に移り変わると認識することで、自分にできること、できなくなっていくことに対し、心理的に許容していける。また、その中で虚無的になる必要はなく、五月の街路樹並木を歩いたこと、旅先でとてもきれいな朝日をみたことなど、人生で感動した事実は消えないので、それらを大切に生きていく。
年齢を重ねることで、成熟した人間になるという価値観や固定化された自己概念への束縛がある。一方で、人生経験を重ねたことで、苦痛を減らし、自分自身に固執せず、できなくなっていくことや自身の選択や苦労も受容し、日々の感動を大切に生きていくことが大切だと思った。 -
Posted by ブクログ
・会社で近くに座った人は友達ではない あくまで たまたま近くに居合わせた人なのだ。
・ありのままでいられるグループを選ぶ
・セックスレスの定義はセクシャル コンタクトが1ヶ月以上ない状態で、セクシャル コンタクトには キスやペッティングも含まれる 少なくともここでは挿入することだけがセックスではないとされている。
・いざという最悪の時には死ぬことだってできるのだと思えば楽に生きていける
・怒りは一晩寝て相手への行動を起こさないと決めてしまうのがいい 明日の朝になるまでは何もしないと割り切ることだ
・人間関係のことに悩んでいる時は海に降る雪を思い浮かべる 「それにつけても海に降る雪」と短歌の下の句 のような形にして様々な文の後につけてみる