早川義夫のレビュー一覧
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書店でクドカンの帯をみてさらにあとがきを七尾旅人が書いているのでおもしろそうな本だなと購入。文庫版あとがきに銀杏BOYZの峯田和伸も絶賛していたとある。
エッセイなのだがところどころではっとした表現を描いてくれる。
特に親への想いは印象的で表題のたましいの場所はその場で2回も読み返してしまった。意味が分からなくてではなくすぐもう一度読み直したいと思ったのは初めてかもしれない。
良書というものに違わず、ずっと持っておきたい不器用な男の優しい本だと思う。
それにしても帯は反則でしょ。
「誰かに悩みを相談するくらいなら、この本を繰り返し読んだ方がいいとさえ思っています。これは本当にいい本」By宮藤官 -
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十代後半の頃に出会った妻がいて、ずっと一緒に暮らし続けながら、多くの女性に恋をする。彼女たちとことばや身体を重ねながら、妻に彼女たちとの関係を隠さず、相談したりもする。恋は多くの女性相手にするけれど、一番幸せなのは妻といるとき。妻を看取り、著者はこれからの人生をまた生きていく。この夫婦のような生き方を自分自身が誰かとしたいかというと、いえ全く、なのだけれど、夫婦というのはそれぞれに一緒に居続ける理由があるのだろうし、恋人同士も同じだろう。第三者がいいとか間違っているとか軽々に言うことは出来ないし、言う意味もない。こういう夫婦がいた、ということがただそのままのかたちで伝わってくる本。
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女性関係の振る舞いは、腹立たしいこと甚だしいが…心に残る言葉がたくさんあった。
①「クラシックが一流で、歌謡曲が三流なのではない。クラシックの中に一流と三流があり、歌謡曲の中に一流と三流があるのだ。ロックの中に素晴らしいものと素晴らしくないものがあり、フォークの中に素晴らしいものと素晴らしくないものがあるのである。あなたが一流で、私が三流なのではない。あなたの中に一流と三流があり、私の中に一流と三流があるのだ」
②「チャコの中に、父と母がいる。いると思えばいるし、いないと思えばいない。目に見えないものは、思うことによって存在する。父と母は、もう何も喋らない」
③「歌うことが偉いわけでも、まして -
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ジャックスは知らないけれど、著者の自然な感じと音楽の情熱が良いのだろうか?音楽家のエッセイ。小説の先生が言っていた「熱い心と冷めた目線」私も文章を書く上だけでも取り入れたい。
【心に残ったフレーズ】
あれで良かったのだ。あれが正しかったのだ。そう思うためには、今幸せになればいい。今不幸だと過去のせいになる。今、輝くことができれば、過去も輝く。
父に欠点が有るとすれば、それは僕の欠点でもあり、欠点は長所でもあり得るんだと言うことが、だんだん分かってきたからかもしれない
【読んでみようかな】
実りを待つ季節
もう消費すら快楽じゃない彼女へ
幻想の手記 城