早川義夫のレビュー一覧

  • ぼくは本屋のおやじさん

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    70年代の伝説のロックバンド、ジャックスの早川さんが本屋をやっていたなんて、この本を読むまで知らなかった。
    川崎市中原区の店で、1995年に閉店となっているが、本を読んでも辞めた理由は判然としない。
    ただ、ご本人も言っているように、書店業は客商売であって、人と関わらず続けられるものではないし、出版不況で経営環境は20年前より格段と厳しい。この本では書店は全国2万軒と書かれているが、現在は1万3千軒まで減っている。こうした小さな書店が生き残ってほしいけど、実際は難しいんだろうな。

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    2015年01月11日
  • たましいの場所

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    ★★★
    大いに共感する部分があり、共感しない部分もある。
    美学。共感する部分が多かった気がする。
    エッセイを久々に読んだ。好きだなあと感じた。
    読み終わる頃に表紙の娘さんがとても魅力的に見えてきた。

    最後の方に書評。いくつか、気になるのが見つかった。
    読むものが無くなった時に、読み返したい。

    15.10.19 2回目 ★★★★
    自分に向き合いたいと思ったときにとてもいい本だと思った。友人が「無人島に持っていくならこれ」と誕生日にくれた本だがその意味が僕なりに分かった気がする。

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    2015年10月19日
  • 生きがいは愛しあうことだけ

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    タイトルがいいなぁと思い、読んでみた。
    このひとのことは知らへんけど、アーティストらしい、瑞々しい感性をしているひと、という印象でした。きれいなことばが、たくさんあった。
    読んだあとは、気持ちがすっとする、そんな本でした。

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    2014年09月10日
  • 生きがいは愛しあうことだけ

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    あえて斉藤和義氏の帯コピーをここに。
    「読みやすい哲学書。
     名言の湖。
     ヤル気が出ました!」
    そのとおりです。

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    2014年08月31日
  • ぼくは本屋のおやじさん

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    これを読むまでは日本の本屋は再販制度のおかげでテキトーな商売なんだろうと思っていた節がかなりあって、近所の小さな本屋はどうも売る気がない、個性がない、潰れてしまえなどと呪詛していたが、間違っていた。けれども、本を買うのはやはり大型書店。というのが本音かもしれない。だからこそ書店主も筆を執らざるを得なかったのだろう。もうわかっているかもしれませんが、この本には「就職しないで生きるには」という答えは当然ありません。

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    2014年04月10日
  • たましいの場所

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    書店でクドカンの帯をみてさらにあとがきを七尾旅人が書いているのでおもしろそうな本だなと購入。文庫版あとがきに銀杏BOYZの峯田和伸も絶賛していたとある。
    エッセイなのだがところどころではっとした表現を描いてくれる。
    特に親への想いは印象的で表題のたましいの場所はその場で2回も読み返してしまった。意味が分からなくてではなくすぐもう一度読み直したいと思ったのは初めてかもしれない。
    良書というものに違わず、ずっと持っておきたい不器用な男の優しい本だと思う。
    それにしても帯は反則でしょ。
    「誰かに悩みを相談するくらいなら、この本を繰り返し読んだ方がいいとさえ思っています。これは本当にいい本」By宮藤官

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    2013年12月30日
  • たましいの場所

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     癒される文章を書く人ですね。読んでいてほっこりします。朝日新聞に連載していた書評コラムがまとめられていますが、面白そうな本がいっぱい。早川義夫が20年以上も町の本屋さんだったとは知らなんだ。

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    2013年10月05日
  • たましいの場所

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    「歌」について書かれたエッセイ集。
    著者は、おそらく身近にいたら私が最も苦手とするタイプだと思うのだけど、素直な言葉が連ねてあって良かった。

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    2013年06月10日
  • たましいの場所

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    含蓄のある格言や人生の指針となる教えが書かれているわけでは無いです。取り立てて美文でもないです。ただただ淡々と素直に語られた言葉がすっと染み込んでくる感じ。時々開いてぱらぱらと読み返したくなるような本。

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    2013年05月07日
  • たましいの場所

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    優しくて少し弱い心を隠すことなく書き連ねている。
    ただ、ジャックス以降の筆者の曲を実は聴いていないので、ぜひ聴こうと思う。

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    2013年01月28日
  • たましいの場所

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    ネタバレ

    亡くなる前のお母さんが歌い出したというエピソードがぐっとくる。
    それまでの確執がさらされているだけに、なおさらだ。
    それもこれも人に対するリアルな程度の優しさが文章の端々から現れているこの人の文体にあるのだろう。

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    2012年12月17日
  • ぼくは本屋のおやじさん

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    著者はミュージシャンでもある。個人経営の書店を維持していくことがいかに困難かがよくわかる。大手の書店優先のシステムはなんとかならないのだろうか。著者がやっていけているのは発信手段があり、仲間がいることが大きいのだろう。
    『就職しないで生きるには』シリーズの1冊だが、就職したほうがいいかもしれないと思うほど。

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    2011年11月27日
  • 女ともだち ――靜代に捧ぐ

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    前半は生々しくて反吐が出そうだった。
    挫折しそうになりながらも早く後半を読みたい気持ちで乗り切った。

    後半は期待通り、よかった。
    なんなら前半で飲み込んだ反吐に比例して後半は跳ねる。
    あれだけ気色の悪かったおじさんが必死に愛を伝えている姿に、呆れて、腹立たしくて、愛おしくて、なんとも言えない、でも心地よかった。

    自分の弱さも、汚さも、気恥ずかしさも、全てを曝け出している文章だからこそ、こちらも心を揺さぶられるものがあった。
    誰かの愛溢れる日常を記した日記を覗き見してしまったような、そんな本でした。

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    2025年03月04日
  • 心が見えてくるまで

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    今回は「語れないこと」をテーマの書き下ろし。

    愚痴や不満や、エッチの話しだったり美しいものの話しであったり、色んな話しのエッセイ。

    本屋を辞めて音楽活動を再開してから、2015年くらいまでの話しが多かった印象です。

    サザンの桑田さんとの関係が知れたのがちょっと嬉しかった。

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    2024年09月04日
  • 女ともだち ――靜代に捧ぐ

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    十代後半の頃に出会った妻がいて、ずっと一緒に暮らし続けながら、多くの女性に恋をする。彼女たちとことばや身体を重ねながら、妻に彼女たちとの関係を隠さず、相談したりもする。恋は多くの女性相手にするけれど、一番幸せなのは妻といるとき。妻を看取り、著者はこれからの人生をまた生きていく。この夫婦のような生き方を自分自身が誰かとしたいかというと、いえ全く、なのだけれど、夫婦というのはそれぞれに一緒に居続ける理由があるのだろうし、恋人同士も同じだろう。第三者がいいとか間違っているとか軽々に言うことは出来ないし、言う意味もない。こういう夫婦がいた、ということがただそのままのかたちで伝わってくる本。

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    2024年03月17日
  • 心が見えてくるまで

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    やっぱりよかった。
    また早川義夫という人が大好きなった。

    早川義夫という人を教えてくれたやつにも感謝しながら、味わうように読んだ。

    この本を読むと僕が考えてるほど、世の中は汚くなくて。綺麗な心で見ればまだまだ美しく見えることができると思わせてくれる。

    見かけではわからない綺麗なものは、誰かに教わるのではなくて、自分で見つけるしかないんだけども。

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    2022年09月27日
  • たましいの場所

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    女性関係の振る舞いは、腹立たしいこと甚だしいが…心に残る言葉がたくさんあった。
    ①「クラシックが一流で、歌謡曲が三流なのではない。クラシックの中に一流と三流があり、歌謡曲の中に一流と三流があるのだ。ロックの中に素晴らしいものと素晴らしくないものがあり、フォークの中に素晴らしいものと素晴らしくないものがあるのである。あなたが一流で、私が三流なのではない。あなたの中に一流と三流があり、私の中に一流と三流があるのだ」
    ②「チャコの中に、父と母がいる。いると思えばいるし、いないと思えばいない。目に見えないものは、思うことによって存在する。父と母は、もう何も喋らない」
    ③「歌うことが偉いわけでも、まして

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    2022年05月09日
  • たましいの場所

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    素直で率直な想いを連ねたエッセイ。
    好き嫌い、合う・合わないが、はっきりする本だと思うが、残念ながら、私の好きなテイストではなかった。

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    2020年07月15日
  • たましいの場所

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    この人の本は初めて読みましたけれども…アレですねぇ…感傷的な文章が並んでおり、僕としてはあんまり…あんまり感傷的な人間ではないのかもしれませんねぇ…僕は…。

    ↑ということを気づかされた本でした…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、中には良い文章もありますけれどもね! でも、全体的になんかこう…アレでした(!)。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    以前は古本屋さんをされていたこともあり、その当時のことを書いた著書もあるみたいなので、そちらも読んでみましょうか…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2016年08月16日
  • たましいの場所

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    ジャックスは知らないけれど、著者の自然な感じと音楽の情熱が良いのだろうか?音楽家のエッセイ。小説の先生が言っていた「熱い心と冷めた目線」私も文章を書く上だけでも取り入れたい。

    【心に残ったフレーズ】
    あれで良かったのだ。あれが正しかったのだ。そう思うためには、今幸せになればいい。今不幸だと過去のせいになる。今、輝くことができれば、過去も輝く。

    父に欠点が有るとすれば、それは僕の欠点でもあり、欠点は長所でもあり得るんだと言うことが、だんだん分かってきたからかもしれない

    【読んでみようかな】
    実りを待つ季節
    もう消費すら快楽じゃない彼女へ
    幻想の手記 城

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    2015年10月16日