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ある日から、音楽活動も執筆も全てやめた。妻・靜代の病気が判明したから。大学一年生のときに、赤いワンピースを着た靜代と出会い、結婚。著者には他に恋人たちができるが…。やがて、かけがえのない最高の女ともだちであることに気づくまで。『たましいの場所』の著者が妻に贈る鎮魂エッセイ。
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Posted by ブクログ
前半は生々しくて反吐が出そうだった。 挫折しそうになりながらも早く後半を読みたい気持ちで乗り切った。 後半は期待通り、よかった。 なんなら前半で飲み込んだ反吐に比例して後半は跳ねる。 あれだけ気色の悪かったおじさんが必死に愛を伝えている姿に、呆れて、腹立たしくて、愛おしくて、なんとも言えない、でも...続きを読む心地よかった。 自分の弱さも、汚さも、気恥ずかしさも、全てを曝け出している文章だからこそ、こちらも心を揺さぶられるものがあった。 誰かの愛溢れる日常を記した日記を覗き見してしまったような、そんな本でした。
十代後半の頃に出会った妻がいて、ずっと一緒に暮らし続けながら、多くの女性に恋をする。彼女たちとことばや身体を重ねながら、妻に彼女たちとの関係を隠さず、相談したりもする。恋は多くの女性相手にするけれど、一番幸せなのは妻といるとき。妻を看取り、著者はこれからの人生をまた生きていく。この夫婦のような生き方...続きを読むを自分自身が誰かとしたいかというと、いえ全く、なのだけれど、夫婦というのはそれぞれに一緒に居続ける理由があるのだろうし、恋人同士も同じだろう。第三者がいいとか間違っているとか軽々に言うことは出来ないし、言う意味もない。こういう夫婦がいた、ということがただそのままのかたちで伝わってくる本。
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女ともだち ――靜代に捧ぐ
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早川義夫
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