無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
推薦コメントを寄せたクドカンが自身がMCを務める番組「おやすみ日本」で早川さんをゲストとして招いた時に言っていた言葉がとても印象的で、今も覚えています。
「脚本の事で悩んでいた時に入った喫茶店に早川さんの本があって、その場で一気に読みました。早川さんの本の中に自分が悩んでいた事の全ての答えが書いてあったんです」
クドカンの言葉を思い出しながらページを捲って、いちばん最初から読んでいて涙が止まらなくなった。
何かを生み出す事、「いま」の自分に向き合い表現し続ける事、すなわち、「たましいの場所」を探し続ける事。
飾り気がなく正直でまっすぐで純粋で、情けないのに力強い。
うたう事、生きる事へのまっすぐな想い
巻末のオマージュエッセイ、311後、何を歌えばいいのか分からなくなったという七尾旅人の言葉が突き刺さる。
たましいの場所は歌の中にある。歌う事こそが彼らにとって自分が自分として生きる事の全てなのかもしれない。
そしてわたしたちの中にもきっと『うた』は眠っている。
Posted by ブクログ
―――恋をしていいのだ。叫んでいいのだ。歌を作っていいのだ。恥をかいていいのだ。僕たちは生きている最中なんだ。―――
大事なところに線をひっぱってくださいと言われたら、全部にひいちゃいそ
うなくらい、おさまりの良い一冊。
帯文はクドカン。
「誰かに悩みを相談するくらいなら
この本を繰り返し読んだ方が
いいとさえ思っています。」
てーか、いい帯だよな。
この帯を書いてくれて、文庫化にしてくれたひとに感謝せにゃ。
18歳から21歳まで音楽。
23歳でおじいさんになりたくて
25歳で本屋を開業。
50近くなって本屋をたたんでまた音楽。
繰り返し紡ぐ「いま」「いま」「いま」
過去はどうでもよくて、いま、歌いたいことが歌えているかそれがすべてなんだ、と著者はいう。
にんげん、それがなかなかできない。
とくに、華やかな「かこ」があればなおさら。
でも、「いま」を生きている。このひとは。
それが言葉の端々からバシバシにじみでてて、恋人がほしくって、赤いワンピースの奥さんに助言されながら若い恋人にメロメロで。
嫌いなタイプなんです。ほんとうは。
でも、いい言葉をかくから、読んでしまいました。
―――人間を感動させるものって、もっと素朴で、もっと単純で、拙いものだと思うの―――
まったくの同感です。
Posted by ブクログ
この本を読んで、ワタシが思ったのは猪木さんの『馬鹿になれ』という詩。
「馬鹿になれ/とことん馬鹿になれ/恥をかけ/とことん恥をかけ/かいてかいて恥かいて/裸になったら/見えてくる/本当の自分が/見えてくる/本当の自分も笑ってた……/それくらい/馬鹿になれ」
宮藤官九郎が絶賛するこの本の著者は、18歳から21歳までバンドを組んで歌い、25歳で書店主となり、45歳で再び歌い始めた。そして、この人生の中で思うこと、感じることを、赤裸々に、文字通り裸になって綴っている。いやしいことも、いやらしいことも。でも、どこか笑っている。唇の脇でフッと笑っている。だから、切なさは感じても暗さは感じない。裸になった人間は強い。
Posted by ブクログ
こんなことを言ったらかっこわるいかなとか、人に見られたら恥ずかしいな、とか、そういうあれこれを全部とっぱらった素直なこころの叫び。純粋で、不器用だからこそ、痛い。けれど、人間くさくて気持ちが良い。
「ものづくりの人にとって、作品はいわば排泄物のようなもの。」
「歌は、悲しいから歌うのだ。精神が健康ならば、なにも、わざわざ歌を作って人前で歌うことはない。」
たしかに、自分自身も苦しいときの方が、素直な文章が書けるような気がする。頭の中におさまりきらずどうしようもないもやもやを、ことばにすることで整理がつく。その過程だから、決してきれいにまとまっていないし、泥臭いし、みじめだったりする。だけどそこにこそ、リアルな生き様があるよなあと、確かに思う。
いつからだろう。年齢ばかりが増えていって、こうしたい、の前にこうあるべきとか、この歳になって、とか体裁ばかりがよぎるようになったのは。「インスタ映え」の真反対にある文章。おもしろかった。
—————————————————————
恋をしていいのだ。叫んでいいのだ。恥をかいていいのだ。答えはなくてもいい。答えを出すために生きているのだ。僕たちは生きている最中なんだ。そう思った。過去を歌うのではない。明日を歌うのとも違う。今を歌っていくのだ。
Posted by ブクログ
書店でクドカンの帯をみてさらにあとがきを七尾旅人が書いているのでおもしろそうな本だなと購入。文庫版あとがきに銀杏BOYZの峯田和伸も絶賛していたとある。
エッセイなのだがところどころではっとした表現を描いてくれる。
特に親への想いは印象的で表題のたましいの場所はその場で2回も読み返してしまった。意味が分からなくてではなくすぐもう一度読み直したいと思ったのは初めてかもしれない。
良書というものに違わず、ずっと持っておきたい不器用な男の優しい本だと思う。
それにしても帯は反則でしょ。
「誰かに悩みを相談するくらいなら、この本を繰り返し読んだ方がいいとさえ思っています。これは本当にいい本」By宮藤官九郎
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。