大河内直彦のレビュー一覧

  • チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る

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    「気候変動の謎に迫る」という副題なので、温暖化の話かと思ったら、それは一部で、もっとスケールの大きい気候変動の話だった。
    気候変動をもたらすものは何か?だけでなく、海底地層や氷の年代決定の方法の話など、面白かった。
    これを読んで地質学などを目指す高校生がいるというのも理解できる。

    ところで、冷戦時代、グリーンランドの氷の中に米軍基地があったって知ってた?(氷の移動のために使えなくなったそうだけれど)。

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    2026年06月20日
  • 地球があぶない! 地図で見る気候変動の図鑑

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    温室効果ガスの生まれる過程からその影響、最終的にどうやって個人レベルで環境を守っていくか、をわかりやすい流れで説明してあり、子供でもわかりやすいはず。

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    2025年03月30日
  • 地球の履歴書

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    地球が誕生してから今日までの46憶年におよぶ地球の歴史を解説する自然科学書というのは数多く出版されています。ただ、私自身もそうですが、地学に興味がないとなかなか手に取ってまで読んでみようという気持ちになれないケースも多いのではないか、と思います。
    本書は人類が地球の生い立ちを理解するプロセスを、いろいろなサイドストーリーを交えて解説しているので、読者を飽きさせません。恐竜を絶滅させた隕石の衝突だったり、地球を寒冷化させた巨大噴火、氷期-間氷期にまたがる100m以上に及ぶ海面高度の変動、南極点発到達までの探検家たちのドラマ、アフリカのニオス湖で発生した謎の住民大量死亡事件など…。また2015年初版ということで最近のトピックスも盛り込まれ、古さも感じさせません。
    そして本書を推す何よりの理由は、本書が日本人の著者によって書かれた本なので、文章が大変読みやすいという点につきます。海外の自然科学系の読み物は、どうしても訳者の技量によって、不自然な日本語と向き合わざるを得ない事が多いです。その点、本書は「チェンジングブルー(岩波現代文庫)」で講談社科学出版賞を受賞した経歴のある著者だけに、一般向けに読みやすいだけではなく、ちょっと文学的な匂いのする文章で書かれているので、教科書的で無機的な解説書というのではなく、”読み物”として十分に読み応えがあります。
    中学生、高校生なんかに読んでもらえたら、自然科学、特に地学系への興味が掻き立てられる人が出てくるんではないかと思いました。

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    2023年11月20日
  • 地球の履歴書

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    地球46億年に対して科学が明らかにしてきたこと、その歴史、そしてそれに取り組んできた人々のドラマ。
    有馬温泉に浸かって、思いを馳せたい。

    途方もない年月の中で、今成り立っているバランスは永遠のものでないことを知る。

    海水面、塩分濃度、地軸、地磁気の向きは全て移ろう。

    地球の歴史3%の期間、白亜紀でのみ形成された石油に基づく文明は一瞬のものであり、また変わっていく。

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    2022年03月06日
  • 地球の履歴書

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    大河内直彦(1966年~)氏は、東大大学院博士課程修了、京大、北大、米国ウッズホール海洋研究所などを経て、海洋研究開発機構生物地球化学研究分野・分野長。
    本書は、季刊誌「考える人」の2013年春号~2015年冬号の連載をまとめ、2015年に出版されたものである。
    著者は「まえがき」で、本書について、「紆余曲折を経て発展を遂げてきた科学を通して、私たちの暮らす星を覗いた短編を集めたものである。地球上の珍奇な場所や驚くべき出来事について、科学の視点を交えながら紹介する八つのストーリーである」と語っており、初出の連載の性格から、体系だった地球の地理・地形や歴史とはなっていないのだが、取り上げられた「珍奇な場所や驚くべき出来事」は実に幅広く、読み終えてみると、地球の地理・地形や歴史の見え方が、僅かながらも変わったような気さえする。
    例えば、以下のような場所・出来事が取り上げられている。
    第1章:How Deep Is The Ocean?・・・古代のエラトステネスとポセイドニウスの地球の大きさの測定、アレキサンダー大王やマゼランの海の深さの測定
    第2章:謎を解く鍵は海底に落ちていた・・・ダーウィンが唱えたサンゴ礁の進化(裾礁→堡礁→環礁)、プレート・テクトニクス理論
    第3章:海底が見える時代・・・サイドスキャン・ソナーを使った現代版トレジャー・ハンティング、鬼界カルデラと姶良カルデラ、ピナツボ火山の噴火
    第4章:秋吉台、ミケランジェロ、石油・・・秋吉台の石灰岩地形、インド島のユーラシア大陸衝突とヒマラヤ山脈の形成、ユカタン半島への隕石の衝突
    第5章:南極の不思議・・・南極点の移動、アムンセンとスコットの南極点到達競争
    第6章:海が陸と出会う場所・・・地球で繰り返す温暖・寒冷化と海面の上下動、東京湾海底に残る巨大河川・古東京川、黒海の海面上昇とノアの洪水伝説、
    第7章:塩の惑星・・・メッシニアン塩分危機(600万年前に、地殻変動でジブラルタル海峡が地続きとなり、地中海が干上がった出来事)
    第8章:地下からの手紙・・・六甲山周辺で見られた阪神淡路大震災の前兆現象、カメルーンのニオス湖の悲劇(1986年に、湖底から湧き出た二酸化炭素で湖畔の住民の大半が死んだ出来事)
    我々の住む地球についての知的好奇心を掻き立て、また、満たしてくれる一冊である。
    (2021年6月了)

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    2021年06月09日
  • 地球の履歴書

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    文系な私にとって、科学だの物理だのと言われてもねーと思っていたが、ざっくり地球46億年の歴史を理解したつもりになれる。
    パラリと興味ある項目だけ読んでも価値があると思う。
    そして、本書に出てくる世界各地を旅したくなる。

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    2020年06月14日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    地質学の見地から地球のエネルギーについて書いた一冊。

    海洋無酸素事変、炭素の地球深部循環、メタンハイドレートの成因など最新の地質学の知見を解説しており、とても勉強になった。

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    2017年12月08日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    文系の僕には難しかったが、知ることも多かった。
    植物の成長には窒素が必要で、窒素を取り出すためにアンモニアを作るとか、メタン・ハイドレートがメタンガスが凍ったものだとか。
    「宇宙全体で見ると物質は増えておらず、形を変えて存在しているだけ、つまり我々の体も元は別の物質だった」という話を過去に聞いて「なるほど。そういう意味では輪廻転生もありか」と考えたことがあったが、本書を読んで地球レベルでも物質は回転していることを改めて考えさせられた。

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    2017年05月06日
  • 地球の履歴書

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    地球のマクロな歴史と、
    それを科学の視点で覗いた8つのトピック。
    一般読者向けダイジェストなので、
    とても読みやすく面白く読める。
    科学の発展が切り開いてきた人類社会の扉。
    ワクワクします。

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    2015年11月25日
  • チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る

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    地球の気候変動の謎、氷河期と間氷期が繰り返す仕組みや地球温暖化について、そして多くの謎の解明を果たした科学者たちの物語。

    現代の科学では、過去数十万年レベルで地球の気温の変動がわかるらしい。それは深海の海底に沈殿したプランクトンの化石や、極地の氷床から採取したアイスコアに含まれる酸素同位体の比率で、温かい時期と寒い時期ではその比率が異なるのだそうだ。

    地球規模の気候変動については、地球の公転軌道が楕円形である事、公転軌道の中心から太陽がズレている事、地軸の傾きが変化している事などなど、複合的な要因によって起こるらしい。この理論は発見したセルビアの気象学者の名に因んで、「ミランコビッチ・フォーシング」と呼ばれている。

    科学的な仕組みの解説だけではなく、理論や仕組みに迫る人間のストーリーもあり、なかなかスリリングで面白い作品であった、もっと一人づつに焦点を当てた作品も読んでみたいと思った。

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    2015年04月29日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    書名から想像してたのとはちょっと違って,人類とエネルギーと地球の話。雑誌連載の書籍化で,一章ごとに区切りがつくので読みやすい。内容もしっかりしてる。
    しかし70億人は殖えすぎた感ある。一億倍も周期の異なる炭素の生物サイクルと地球サイクル。この間をバイパスすることで人類はここまで急速に肥大してしまった。食糧生産のための窒素固定に,原発150基分のエネルギーを費やすようなやり方が,いつまで続くんだろうか。ちょっと先行きが不安になってしまう。

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    2013年09月05日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    エネルギーとそれにかかわる人間との歴史という感じ。とてもわかりやすかった。ある面ではこれ以上ない宝だけどその裏面にはとてつもない恐ろしいものだっていう。そうよなーと唸りながら読んだ。

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    2013年05月10日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    エネルギーに焦点を絞って人類の歴史を展開した本。
    石油や石炭と人類発展の関係を理系的観点から紐解いている。
    太陽光、地震、火山など様々なエネルギーが数値化されており、新しい視点が得られた。

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    2012年10月29日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    地球が誕生してから、46億年程度。地球が誕生してから現在までを1日とすると、人間が誕生してからの時間は数秒のオーダーになります。その間、文明という盾をもとに地球に多くの変化をもたらし、環境の急激な変化を起こしています。それが数秒の間に。

    ただ、地球温暖化も生物の絶滅も今まで地球は経験済み。それを考えると、ちっぽけな自分たちなのですが、ちっぽけなりとも一つの命、それをつなげて何かが達成されるのだろうという壮大感も感じてしまいます。

    いわゆる化石燃料系の生誕と、人類の浪費による環境への影響を知ることができるオススメの一冊。

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    2012年09月30日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    エネルギー問題に関連する興味ある話が満載.赤潮のヘドロがシアノバクテリアの作用で石油に変わったこと,17億年前に天然の原子炉が存在し活動していたこと,またそれを予測したのが日本の科学者だったこと など.理系の内容を分かりやく記述しているのは素晴らしい.

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    2012年09月28日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    昨年の原発事故以来、原発の危険性が叫ばれる一方、代替エネルギーの供給に関するバランスのとれた議論は途絶えて久しい。そんな時代だからこそ、エネルギーが地球をどのように循環しているかを知ることの意味は大きいだろう。
    例えば、窒素。肥料として非常に重要なこの物質は、大気中に豊富に含まれるにも関わらず、化学的に安定であるが故に、自然界では容易には土壌に固定されない。工業化以前の社会では、事実上、この窒素固定のプロセスが、地球の”定員”を制限していた。20世紀の人口爆発は、人工的な窒素固定法の発見に端を発する。裏を返せば、エネルギーを人為的に投入しない限り、地球は今日の人口を支えることができないのである。
    では、そのエネルギーは何に由来するのだろうか。原子力と地熱を除く多くのエネルギーの、もともとの由来をたどっていくと、たいていは太陽エネルギーにたどり着く。一見太陽とは関係のなさそうな化石エネルギーだって、もとはと言えば植物が光合成によって固定したエネルギーなのだ。
    エネルギーの循環は、様々な科学の学際的な領域である。それだけに、学校の勉強で学ぶ機会はあまりないが、現代社会を生きる上で、必要なリテラシーであることは間違いない。理系にも文系にもおすすめしたい一冊です。

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    2012年08月13日
  • 「地球のからくり」に挑む

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    石油・石炭・天然ガス・原子力と、今では多くのエネルギー源を使っている人間ですが、これらはすべて地球が誕生してから長い年月を経て生成されたことをどれほど意識しているでしょうか。少なくとも日本では昨年(2011)の震災以来、原子力以外の発電方法が見直されてきている中で、石油・石炭・天然ガスの重要性が増してくることでしょう。

    この本では、化石燃料がどのように形成されたか、及び日本近海に多くあると言われている「メタンハイドレード」や、原子力エネルギー等が詳しく解説されています。類書を読んできたつもりですが、この本が一番わかりやすかったです。

    また、この本で「赤潮」の発生の仕組み、なぜ赤潮が問題なのか(p139)がわかりました。更には、窒素固定技術や黒船来航の原因について歴史の事件も踏まえて解説してあり歴史好きの私には興味深い内容でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・現在一人の日本人が1日に消費する総エネルギー量は30万キロジュール、毎日口にする食物はおよそ1万キロジュール(2400Kcal)なので、その30倍以上のエネルギーを使って生活している(p13)

    ・植物が光合成によって固定化する太陽エネルギーは、0.1%にすぎないが 1000億キロワット(1000億キロジュール毎秒)という莫大な量である(p20)

    ・人口が増えることになった転機は、1万年程前に人類が発明した「農耕」にある、人類が太地の一部を切り分けて自分たちのみの食糧を育てることを発明した(p27)

    ・植物の化学組成を多い順にあげると、炭素・水素・酸素・窒素・硫黄・リンとなる、4番目以降の元素は、土に含まれていたものを吸収している(p29)

    ・窒素こそが地球の定員を決めている元素である、以前はグアノ(鳥の糞や死骸が変質したもの)と呼ばれる肥料を欧州はペルーから輸入していた(p31、32)

    ・19世紀後半になると、グアノは肥料ではなく火薬(硝酸カリウム、ニトログリセリン)を合成する原料として消費されるようになった、グアノがなくなると、チリ硝石(硝酸ナトリウム)が19世紀前半に見つけられた(p35)

    ・ハーバーは高温高圧でオスミウムという触媒とともに反応させるとアンモニアが固定化されることを確立し、それをBASFへ売り込んだ、それを若いエンジニアのボッシュが3年後に工業化させた(p42)

    ・1913年に窒素肥料である硫安(硫酸アンモニウム)をビジネス化したが、第一次世界大戦勃発により、火薬原料の硝酸の合成プラントに変更した(p43)

    ・ドイツは講和会議にて、BASF社の工場閉鎖を免れる代わりに、アンモニア工業生産技術は開示することになった(p45)

    ・電気エネルギーに変身する第一次エネルギーは全体の40%、原子力は100%変更されるが、天然ガスは60%、石油は10%程度(p57)

    ・最初のオイルショックがくるまで、1リットルの石油が1セント、当時のコカコーラが1ドル(p67)

    ・シュメール人は多くの立像を残したが、接着剤としてアスファルトを用いた、水と混じらない性質や熱すると溶ける性質を利用(p70)

    ・コークスとは石炭を蒸し焼きにしたもので、硫黄などの臭いや煙の元になる成分が少ないうえ、燃焼温度が高いという長所がある、中華料理はコークスの火力により発達した(p73)

    ・イギリスでコークスが独自に発明されるのは17世紀、13世紀後半からは石炭の燃焼によって排出される煤煙が人類による初めての大気汚染をもたらした(p73)

    ・ペリーは日本人を威嚇するために、黒煙を大量に発生する質の低い石炭を燃やした(p84)

    ・三池炭田を購入したのは、三井財閥の一角の三井物産、落札価格は455万円、三菱に払い下げられた長崎造船所(9万円)比較でも高値(p92)

    ・ドイツ各地に建設された合成燃料の工場はピーク時(1944初頭)には650万トン(年間)を生産し、戦争で使用する航空燃料の9割以上を賄っていたが、その後に空爆を受けて壊滅的となった(p104)

    ・陸軍は府中市、海軍は大船・四日市・徳山に人造石油工場を作ったが殆どが破壊された(p107)

    ・新潟から秋田に点在する油田から噴出するガスのヘリウム同位体比の測定結果は、明らかに地球深部から漏れ出てくるガスを含んでいることを示した(p126)

    ・19世紀中ごろにスコットランドで開発された方法である黒色頁岩(海底にたまったヘドロ)を乾留してできた油(イギリス:パラフィン、アメリカ:ケロシン)は高価だった鯨油の代替品としてランプ用に使われた(p138)

    ・栄養分が流れ込んだ海はプランクトンが異常に発生する、その死骸が腐るとバクテリアによって分解されるので海水中の酸素が消費されるのが問題となる、他の生き物が生きていけなくなる(p139)

    ・赤潮により海が広範囲にわたって酸欠状態になりヘドロが溜まった、その一部が石油へ変質した(p144)

    ・和親条約により開放された函館では、釧路の西隣の白糠で採炭されたものが使われ、後に積丹半島の茅沼で採掘されたものが使われた(p152)

    ・三池炭田は当初はおもに囚人や外国人の強制労働で支えられて安価で石炭が供給された(p157)

    ・有機物が高温にさらされると、酸素ガスが十分にあれば二酸化炭素と水になるが、そうでない場合はメタンとなる(p167)

    ・日本近海では、静岡県から高知県沖に広がる「南海トラフ」において、ハイドレードが大量に存在していることを確認、新潟沖では海底にまで顔をだしてそこから溶け出したメタン泡が海底から立ちあがている(p175)

    ・当初天然ガスは水分を取り除かないままパイプラインで送られていたので、圧力の高いパイプライン内でハイドレートが形成され、目詰まりを起こして爆発につながった(p180)

    ・東京都、埼玉県南部、千葉県ほぼ全域に、大量の天然ガスが存在している、埋蔵量は日本の天然ガス消費量の5年分に相当、地盤沈下のためガス採掘は禁じられている(p183)

    ・毎年0.4%分の炭素が減っていく(炭素サイクル参照)が、そのを補うのが火山活動(p199)

    ・ウラン238とウラン235の平均寿命は、それぞれ65億年と10億年(半減期:45,7億年)もある(p205)

    ・陽子を繋ぎ止めていた莫大なエネルギーを放出する場合、瞬時に運動エネルギーに変えるのが原子爆弾、ゆっくりと電気エネルギーに変えるのが原子力発電(p209)

    ・核分裂によって生じる中性子の一部を核分裂しない原子に吸収させ、生成される中性子数を一定に保つことを「臨界」という(p210)

    ・広島に投下された原爆は50キロのウラン235が用いられて、1キロが爆発、その時に800億キロジュール(=石油換算で1000トン)が放出された(p211)

    ・1963年に核実験の舞台が地下に移るまでに原水爆あわせて2000発が世界中で爆破された(p212)

    2012年6月17日作成

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    2012年06月17日
  • 石油のものがたり

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    昨今の石油問題で注目の集まる話題であり、深く考えるべき問題。
    山福さんの版画も素敵。

    いつもながらこの「たくさんのふしぎ」シリーズには、これだけの内容を平易な文で著すことに敬服する。

    しかしながら、読みものとして読むには若干もやもやするのだが…起承転結がぼやける点。わかりやすく書かれているのに、わかりにくいのよ。

    すごく読ませたい本なのに、ちょっと子どもたちに全面的に紹介しにくく、購入を見送ったり書棚にひっそりたたずまわせてしまうレーベルなのです…

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    2026年08月10日
  • ひと目でわかる 地球環境のしくみとはたらき図鑑

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    ●一分野マスター読書「SDGs」6冊目。
    ●分野横断的に環境問題などを学べるということで、世界の国々が抱える課題を勉強できる。

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    2023年07月29日
  • 地球の履歴書

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    著者の科学に対する信念がよく伝わってきた。僕も科学の価値を信じているので、同じような価値観を共有できたようでうれしい。地球はその物理的な大きさだけでなく、現在に至るまでの人間から見るととてつもなく偉大な歴史があり、それが今さまざまな形で目にできるということがよく理解できた。これまで、なぜ地球の内部が熱いのか不思議だったけど、この本を読んで少し分かったような気がする。

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    2018年12月30日