大河内直彦のレビュー一覧

  • 地球の履歴書
    地球について知らないことを丁寧に教えてくれる好著だ.地表の7割を占める海については分かっていないことが非常に多いことを前半で述べている.海底に巨大な火山がある由.白亜紀が現代社会を支える資源を生み出した時代であったと強調しているが,正鵠を射ている.最新情報を含めた知見を分かりやすく解説しているのは,...続きを読む
  • 「地球のからくり」に挑む
    この地球上で人類が生きていく上で、エネルギーの確保について再考させられる本。大河内直彦の本は読みやすく分かりやすく楽しい。
  • 地球の履歴書
    科学史と歴史から読み解く自然科学。
    地球の成り立ちや自然現象を、日本書紀などの歴史書に書かれているエピソードや科学者たちの発見から読み解いて掘り下げていくという、まことに面白い視点の本でした。
    科学も発展には懐疑的な方だけど、地球を破壊するのも科学の発展なら、破壊から食い止めるのも科学の力なのかもし...続きを読む
  • 地球の履歴書
    この数週間で、「生命の星の条件を探る」(阿部豊著)で数十億年にわたる宇宙の歴史の話を、「地球の履歴書」(大河内直彦著)で数億年前とか、数千万年前のレベルの地球の歴史を、「日本史の謎は「地形」で解ける 」(竹村公太郎著)で数万年前から数百年前の日本列島の話を読んだ。この3冊を買ったのはタマタマだけど、...続きを読む
  • 「地球のからくり」に挑む
    「いいから、読んでみろ」と言いたくなる、圧巻の語り口。エネルギーに関する史実、科学的事実を興味深いエピソードを交えながら書き上げた本書は、今年読んだ中ではいまのところ、最も面白かった。特にエネルギーの変遷について、大きな流れ以外について、一応は専門である私も知らなかったことも紹介されており、網羅的に...続きを読む
  • チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る
    地球温暖化がCO2の増加だけが影響していると思っている人に読んでもらいたいかな。
    ミランコビッチ・サイクル、海洋深層水の動きや火山の噴火等々、色々な研究結果から地球温暖化について考えさせられる本。
  • 「地球のからくり」に挑む
    大河内さんの新書。

    エネルギーを主軸に人間生活・産業活動の推移を描写。

    控えめながら「あとがき」には科学者論も。
  • 「地球のからくり」に挑む
    まず前提となる地球のエネルギー総量と農耕に頼ると地球の定員は窒素の量であることが書かれいます。
    ハーバー・ボッシュ法の窒素肥料がなければ現在の70億人の人口はなかった。
    石油や石炭などがどのように発見され使われてきたかが書いてあります。

    脱原発は燃料を海外から輸入し続けて公害問題を受け入れて火力発...続きを読む
  • 「地球のからくり」に挑む
    エネルギー問題もさることながら人工窒素の問題もあることを知った。
    あと日本人はアメリカ人に比べておならのメタンの含有量が少ないのでおならが臭いことも知った(゚д゚(  人  ) =3 ブッ
  • 「地球のからくり」に挑む
    地球上の生物の生息に不可欠なエネルギーの本質とは何なのか、ということが本書のテーマである。
    素人にも判りやすい表現になっており、論理的で説得力があった。
    人類の「都市化」という現象がエネルギー連鎖破壊の大きな要因になっていることは興味深い。この問題への解決が今日のエネルギー問題の本質ではないかと感じ...続きを読む
  • 「地球のからくり」に挑む
    最初の章は、具体的な数字で地球規模でエネルギーの終始を説明してるので、数字が出てくる理科が苦手な人はページをめくる手が止まってしまうかもしれないけど、その後の章では石油・石炭・天然ガス・原子力などについて、エネルギーを生み出す機構や人類の歴史との絡みが分かりやすく書かれてます。

    人類が石炭や石油を...続きを読む
  • 「地球のからくり」に挑む
    素晴らしかった.

    今改めて考えないといけないエネルギーの問題の根本について地球科学の立場から書いた本.

    と,書くと堅苦しい感じだが,時代や歴史との交錯がとても面白く,読みやすい.

    是非多くの人に読んでほしい本.
  • 「地球のからくり」に挑む
    むずかしいエネルギーの話を、非常にわかりやすく解説してくれる本である。化学式やイラストを用いた説明、資源活用の歴史など、内容も豊富で最後まで飽きさせない。ジェームズ・ラブロック氏の「ガイア理論」に通じる部分も多いと感じた。

    本作を読んで改めて感じたが、人類が大きなエネルギーを手に入れ、それらを散々...続きを読む
  • 「地球のからくり」に挑む
    地球の営みと人間の暮らしがどのような原理で結びついているのかを、エネルギーを軸に、さまざまな時代の出来事にスポットを当てながら考えてみる、という本である。
    とかく専門的になりがちな理数系の話も多いのだが、キャプション入りの写真や図説などが手間を惜しまず適所に挿入されており、ことのほかわかりやすく、か...続きを読む
  • 地球の履歴書
    地球が誕生してから今日までの46憶年におよぶ地球の歴史を解説する自然科学書というのは数多く出版されています。ただ、私自身もそうですが、地学に興味がないとなかなか手に取ってまで読んでみようという気持ちになれないケースも多いのではないか、と思います。
    本書は人類が地球の生い立ちを理解するプロセスを、いろ...続きを読む
  • チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る
    面白かった!
    いえ、気候変動のメカニズムとして書いてある内容はほとんど理解できていないけど、それにも拘わらず、面白かった!と思わせてくれる本です。

    資料を駆使して、よくわからない読者にも、なんかわかった気にさせてくれる構成力、文章力が素晴らしい。

    海底の資料を顕微鏡で覗く地味な作業を発端に、太古...続きを読む
  • 地球の履歴書
    地球46億年に対して科学が明らかにしてきたこと、その歴史、そしてそれに取り組んできた人々のドラマ。
    有馬温泉に浸かって、思いを馳せたい。

    途方もない年月の中で、今成り立っているバランスは永遠のものでないことを知る。

    海水面、塩分濃度、地軸、地磁気の向きは全て移ろう。

    地球の歴史3%の期間、白亜...続きを読む
  • 地球の履歴書
    大河内直彦(1966年~)氏は、東大大学院博士課程修了、京大、北大、米国ウッズホール海洋研究所などを経て、海洋研究開発機構生物地球化学研究分野・分野長。
    本書は、季刊誌「考える人」の2013年春号~2015年冬号の連載をまとめ、2015年に出版されたものである。
    著者は「まえがき」で、本書について、...続きを読む
  • 地球の履歴書
    文系な私にとって、科学だの物理だのと言われてもねーと思っていたが、ざっくり地球46億年の歴史を理解したつもりになれる。
    パラリと興味ある項目だけ読んでも価値があると思う。
    そして、本書に出てくる世界各地を旅したくなる。
  • 「地球のからくり」に挑む
    地質学の見地から地球のエネルギーについて書いた一冊。

    海洋無酸素事変、炭素の地球深部循環、メタンハイドレートの成因など最新の地質学の知見を解説しており、とても勉強になった。