小島あきらのレビュー一覧
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彼女の新しい側面たち
他の方のレビュワーでも語ってる通り、白鳥の人間性が本当よく出来ている。設定が難しい内容なだけに、その接し方が温かいのがいい
だからこそ最終的に惹かれるのも納得。他にも棗ちゃんとか出てくるよ -
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鳴滝荘とその住人たち
白鳥が少しずつ鳴滝荘とその住人たちに馴染み始めている二巻目
ここまで災難続きでも前向きに捉えている白鳥の人間性がいい。他の漫画だと絶対揉めそうな出来事なんだがな -
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ようこそ、鳴滝荘へ
よくよく考えると解離性同一性障害という難しい題材をここまでほんわかなタッチで描けるのも中々凄い。アニメ版は途中で終わったり設定がぼかされているが、原作はストレートに向き合ってるのがいい
曲者揃いの鳴滝荘の面々と白鳥がどのように関わっていくか楽しみ -
Posted by ブクログ
こうして終わってみると本作って2つの軸を中心に物語を展開していたのだなと思う
他人を受け入れず平穏無事な人生を送ろうと思っていた零時が他人を受け入れハーレムを築くまでの物語
誰にも見られず誰にも話しかけられなかったレイが幸せを手にし人に触れられるまでの物語
そしてこの最終巻ではその2つの軸が綺麗に終わりを迎えているね
内容はアリスとの後日談に始まり、前巻ラストで仄めかしていたヒメルダの両親訪問から
そもそもヒメルダの関係が勘違いを含んだ形で始まったことや4巻で行われた零時による勘違いを誘発する言動を踏まえるとそりゃ起こってしまうだろう事態が起こってしまうのだろうと予想するには充分な展開
更にその裏では二図室の面々が遂に零時への恋心について言及するなど一気にクライマックスの様相
ただ、零時はその危うい状況を特に理解していないというのは面白いね。ヒメルダの両親訪問についても母の愛読者なのかと勘違いしているし
零時は事態を勘違いしているから二図室で起こっている異変も関知しない。ヒメルダの想いや事態の深刻さも理解していない
ちょっと間が抜けているように見えるけれど、一方で緊張感ない姿はヒメルダとの自然な遣り取りを十二分に映してくれるんだよね
それはきっとヒメルダの両親にとって零時が信用に足る人間であると理解できるもの
そうした言動はヒメルダに関する事態をより言い逃れしようがないものにしてしまった。その上で30話から始まるのは二図室の少女達に零時が蒔いてしまった火種の始末
類焼し延焼した現状では美法が言うように動機など問題とはならず、どう責任を取るかという点だけが問題となる。零時に求められるのはたった一つの決断だけ
以前は他人を受け入れようとしなかった零時が少しずつ変わり今では二図室での時間を楽しめるようになった。そうして親しくしている5人の少女の内から誰か一人だけ選ぶなんて今の零時には不可能な話
優柔不断でどん詰まりの状態。この事態に対してヒメルダがとんでもない解決策を出したね!?いや、まあよく判らない国の出身と聞いた時からなんとなく予感は有ったけども!
最終話はまさかの後日談ですか。時間軸が飛びすぎてハーレム状態と化した後のヒロインたちの遣り取りが見られないのは残念だったけど、孫世代を見れただけでも充分か。こういう展開は『まほらば』を思い出させるね
というか、ハーレムの中に加奈やアリスも加わったのが驚き。アリスはギリギリ理解できるとして、加奈なんて第二話くらいしかまともに関わっていないと思うのだけど?その後はストーカー化してたし。
もしかして、ストーカー趣味からアリスと知り合って、そこから零時と復縁したんだろうか……?
その辺りの話も気になりますよ?
零時がハーレムを築いたことで見えたり話せたりする人が増えたレイの環境。それが最後には……
壮大な背景を持って物語に幾つもの波乱を呼び込んだ少女が最終的にひっそりと幸福を手に入れた様子は感慨深いものがあるね -
Posted by ブクログ
二図室という居場所が確立され、そこに集うようになった5人の少女達と零時。これは最早ハーレムと呼んで差し支えないような空間なのかもしれない
ここまで来れば何もしなくても色恋沙汰が表に出てくるかもしれないが、大人しく待つなんてしないのがレイのレイたる所以。とんでもない爆弾発言を投下していきましたな
ここで零時が狼狽えてしまったら、それは普通のラブコメと何ら変わらなかったのかもしれないけど、零時はやはり普通のラブコメ主人公ではないよなぁ
まさか全員に「俺のことどう思ってる?」と直球質問するとは思わなんだ
本人としては想いを寄せている者が居るのなら話がしたい、誤魔化しなんてしたくないという非常に真摯な姿勢からこうしたのだけど、結果的にはそれが尚更事態をややこしい事にさせてしまった気がするよ?
二図室という空間は確かに擬似ハーレムの様相を呈していたのだけど、同時にぬるま湯のように誰かだけを選ぶ必要が排除されても居たんだよね
皆でワイワイ仲良くしたい。それが肯定されていた空間。
けれど、今回の零時の行動によって少女達は零時との関係の中に恋愛的な意味を意識しないわけには行かなくなった
こうなったら後はジェットコースターのように落ちるだけかなと思いきや、零時が掲げてきた「一人でいるのが好き」という感情にはそれなりに重い過去があったようでそれが理由となって簡単には行かなそうだ……
仲の良かったクラスメイト達がつまらない命令から零時を裏切ったことで発症した零時の人間不信
人に期待することも信頼することもできなくなった零時。その心理状態では誰かと付き合うなんて難しいわな
それでも零時が現在のような好青年に育ったのは絶対の味方として母親が存在したからなんだろうな……
レイもそれを理解したのか、零時の母親と同じように絶対の味方であると宣言してラブノートを廃棄……って、それじゃハーレム計画はお終いということ?
代わりにレイが画策し始めたのは幸福な人生計画
零時のトラウマを解消するためとはいえ、かなり突飛な行動に出たものです
無視された零時はその後の人生に影響があるくらい辛い思いをしたけれど、それは無視を提案したアリスも同じだったという構図。
相手の想いに寄り添って考えられる零時だから、叫ぶように零時への恨み節や後悔や自分の非を明らかにしたアリスの痛みを理解できる。自分にもやりようは有ったのだと思い直すことが出来る
あの場面で「ごめん」と言えた零時は素晴らしい人間性を持っているね
アリスとの再会を通して自分の器の小ささを知った零時。それを知ることは自分を成長させたい、一歩を踏み出したいという感情に繋がっていくのだろうね
そしてそのタイミングでやってくるヒメルダの両親。ハーレム計画は終わった筈だけれど、零時の行動の結果は終わらない
次巻では遂に二図室の関係性に大きな進展が見られそうな予感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第3巻にしてようやく幽霊さんの本名が判明……しなかった!?
まだこちらは幽霊さん呼ばわりしなきゃいけないのかと思いきや、零時が代わりの名前を付けたから今後はとりあえずレイと呼べば良いのかな
読み返してみると第一話時点で霊と書いてレイとルビ振っていた事に今更気づいたよ
と言うか、レイの正体が割ととんでもないものっぽい…?
これまでは死んでからかなり長い時間が経った幽霊だと認識してたんだけど、そもそも幽霊じゃない疑惑が……!他のシーンでは判らない言葉なんてないと明言するシーンも有るし、まさかのまさかな正体?
だとしたら零時がレイを見ることができるのも単純な霊感体質とかそういう話じゃなくなってくる気がするよ…?
この巻で新たに登場するヒロインはヒメルダ。これまでは同じ学校の生徒をヒロインとしていた本作、遂に異国からやってきた少女というヒロインを投入してきましたよ。まあ、すぐ転校してくるけど
気になるのはそのシーンのモノローグ。ヒメルダとの出会いを「もう一つの運命の出会い」と表現している点。
1つ目の運命の出会いは第1話冒頭で描かれたレイとの邂逅なんだけど、ヒメルダとの出会いについても「もう一つの運命の出会い」と表現しますか
いや、まあ、ヒメルダだけ他のヒロインとは違った関係性を築きそうなんだけどね
これまでのヒロインたちはレイが認めた母体候補では有ったけど、零時にその気が無かったせいでお友達止まりな関係だった。
しかし、ヒメルダは勘違いから零時にプロポーズされたと思いこんでしまう。今回は答えを先延ばししたけど、どうしたって零時を特別視するきっかけになる。更には風習の違いから零時との距離感も独特なもの
そういったものが積み重なっていけば、零時とヒメルダが特別な、それこそ運命的な関係になることは想像できるね
そして、ヒメルダが見せる特別な距離感は他のヒロインにも影響を与えたようで。
良くも悪くも仲良し集団として成立し掛けていた第二図書室の面々に波紋を呼ぶものになりそうな予感
特に満月は早速対抗して大胆な行動に出たし
ただ、そんな矢先に風紀委員の美法に第二図書室の集まりが見つかってしまい……
第二図書室私物化に因るリスク、皆で集まる日々の楽しさ。どちらを取るかという場面で零時の対応は印象的
読だけが責任を取る状況を潰すために積極的に動くのだけど、かといって自分一人だけが犠牲になるのではなく俺達全員の責任だからと皆で平等に罰を受けようとした姿勢は評価できるね
そういった誠実さや一方で脅威として乗り込んできた美法をも庇う姿勢を見せたことから美法も許したくなる。美法も「皆」の中に入りたくなったのかもしれないね
危機を乗り越え、集いの「主」としての風格を徐々に備えてきた零時。彼が本当にハーレムの主人になってしまう日は近いのだろうか?
そして幕間には毎回登場するけど、話に全く絡めそうにない須藤加奈はどうなるのだろうか… -
Posted by ブクログ
本当に零時は温かみと優しさを持ち合わせた人間だと伝わってくる内容ばかり。これで今までぼっちキャラとして通してきたと言うなら彼はどれだけの人間関係構築を避けてきたのだろうと感じてしまう
この巻では新ヒロインが二名追加。といってもその内一人の高円寺彩についてはあの幽霊がラブノートに記述した様子がないから、それほど推しというわけではないのだろうか?
ただ、彩の快活さと誰とでも友だちになれそうな気さくさは零時が今後形成していく人間関係を考える上では重要になってきそうな気がするが
ただ、そういった部分が今回は変態オヤジに捕まってしまう原因となったわけだが。平穏無事をモットーに掲げる零時は一時は関わろうとはしなかったのだけど、結局助けに行き変態オヤジに再犯しないように釘を刺す辺り、彼の人間性の良さが滲み出ている気がする
……それにしても彩がお金を欲していた理由がちょっとアレというか妙に現代的だったのは引いてしまったなぁ(笑)
もうひとりの新ヒロインは大鳥居満月。……凄い名前
誰もが憧れるようなハイスペックお嬢様で本人は親や周囲によって課される期待に沿って生きていく事に何の不満も持っていないように見える人物だった訳だけど……、本当はそうではなくて
秘密を隠したいからって犯罪アイテムのような防犯グッズを最大限活用して零時を追い詰める手際のアグレッシブさには驚かされたな。それだけ彼女にとっては本当の望みより今の在り方を守り期待に答える方が大切だと思い込んでいたのだろうけど
そんな満月に対して炸裂する零時の優しさと強さを感じさせる言葉は素晴らしいものばかり。満月の本当の望み、そしてゲームを楽しみたいという気持ちを引き出した零時は流石だね
第7話では零時がここ最近で作り上げた人間関係がようやく形になる。第二図書室という静かな場所で展開されるそれらの遣り取りはこれまで積み上げられてきた優しさを感じさせると共に、これもう友達通り越してハーレムじゃん!と思わせる。男友達居ないのに、女の子の友達が何人も居るってどういう状況なんです…?
ただ、それ以上に進むのが難しいのは事実でも有って。幽霊が望むのはハーレムを超えた子作り天国なんだけど、あのハーレム状態からどうやってそういう雰囲気に繋がっていくのかとなると手詰まり感が生じてしまう。
だから状況打開のためにと幽霊は零時の人間性を知ろうとする。ここで改めてというか今更になって幽霊と零時の交流が描かれるのは意外だった
零時と改めて触れ合ったことで彼と触れ合った少女たちと同じように零時の良さを知り、彼との触れ合いを何百年経っても忘れられない思い出だと感じてしまった幽霊。
彼女はこのまま零時のハーレム計画を変わらず進めることが出来るのだろうか? -
Posted by ブクログ
3月は変化の季節。ということで作中では幾つかの別れが描かれる
51話の早紀再登場。早紀も他の梢の別人格と同じく隆士の恋人になった自覚がある状態と言う訳でそんな二人のやり取りが描かれるのだけど……
早紀と付き合うのは大変そうだな~というのが第一印象。暴力系ヒロインというわけではないんだけど、恥ずかしさのあまり自分の感情に過剰反応してしまって隆士が色々と痛い目に。
ただ、それも全ては早紀が抱える溢れるような想いの裏返しでもあり。それらをきちんと受け止めて「ずっと一緒だよ」と言い切った隆士は漢ですわ
53~55話で描かれる「ゆきさき」
まずエロールとオカ研部長との別れがじっくりと描かれた後に始まるのが、恵による鳴滝荘からの出立
第一話から登場し続け、更にその前から鳴滝荘に住んでいた人物ということで鳴滝荘への想いを一入に持っている人物として描かれているのは好印象。そうだよなぁ、番外編の「ヒカリ」は自暴自棄になっていた恵が紫羽に救われる話であったけど、その後の恵の人間性が更に豊かとなったのは確実に鳴滝荘のお陰なんだろうしなぁ。
だから、本来なら両親にするような交際報告や出立の知らせもまずは鳴滝荘の面々に対して行われる。恵にとって鳴滝荘の面々が本当に家族のような存在であったと判る描写
ただ、恵の出立は彼女の幸福を思えば喜ばしいことであるのだけど、同時に賑やかな鳴滝荘から一人欠けるということでも有って。
その寂しさを如実に表したのが珠実の反応か。梢至上主義のような人間だった珠実が涙するのは意外だったなぁ。
そしてこの巻では意識的に描かれていないだろう梢の内面。大切なものが見つかる場所として鳴滝荘を大切にしている梢は住人が一人減ったことをどう思うのだろうか?
そして梢の多重人格の原因の一端が自分にあると知ってしまった隆士はどうするのだろうか? -
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隆子爆誕&千百合登場の巻
なよなよしい見た目の主人公が女装させられてしまう作品は多いけれど、それによって各所に影響を撒き散らすだけでなく、暴走状態の千百合を止めるきっかけになる構成は面白い
隆子によって人生の分かれ道に立ってしまった友人A(エロール)については果たして哀れと言って良いのか、それとも真実の愛に辿り着くための切っ掛けであるのだから問題ないと見るべきなのか困るところ
様々な転機となる要素が描かれた巻であるけれど、5巻で最も注目する話といえば、やはり27話の「熱」を措いて他にない
珠実は梢の親友を自負しており、隆士の邪魔をするときもあれば二人の仲を応援する場合もある。その気になれば出来ないことは無さそうであり、ある意味裏ボスみたいなポジションのキャラクターである
そんな珠実がどのような想いを抱えて生きてきたか、そしてどのようにして梢と出会い彼女に魅了されたが描かれる話
どんな事でも人並み以上にこなせるために達成感を覚えられなくなり、同時に感動する心まで薄くなってしまった珠実。そんな彼女が出会ったのが、どんなものにも楽しさや暖かさを見いだせる梢であり、そんな彼女を通して珠実が少しずつ影響を受けていく流れは優しさに満ちていてとても良い
特に珠実にとって転機となる屋上のシーンは秀逸。何でも器用にこなせる珠実なら絶対にしない屋上に寝転ぶなんて行為。けれど、そこで梢と一緒に風をその身に受けた様子からはその一瞬で彼女の価値観が大きく変わったことが伝わってくるような描写。同時に珠実にとって梢がどれだけ大切な存在か充分過ぎるほどに判るものだった
だからこそ、このような出会いを通して世の中の楽しいことを探求しようとする現在の珠実になったとすれば、隆士達への色々なやらかしも多少は許せるようになる……のだろうか? -
Posted by ブクログ
物語スタートから7話に渡って徹夜が続いていた隆士にとってはちょっとと言うには余りあるほど災難続きの日々
けれどもそれらを嫌な事、辛い事と片付けずに良い思い出悪い思い出ひっくるめて大切な要素と表現した隆士。この巻辺りから彼の優しさに満ちた価値観が垣間見えてくる
キャラ紹介的な側面がありつつも梢の隣にいつも居る珠実の心情が描かれた第6話。第1話の時点から梢と隆士の仲はとてもお似合いでメタ的に言えばどう見てもこの二人はくっつのだろうなと思えるけど、そのためには梢を大切な友達と表現し、梢を悲しませるような人を「絶対に許さない」と言い切った珠実をいつか認めさせなければならない将来が見える内容だった
ほんと、これまでも行動の端々から大変な事情を抱えている梢をどれだけ大切に想い、そして守ってきたかが伝わってくるだけに第6話で珠実の内面が少しでも描かれたのは大きな意味が有ったように思える
もう一つ、印象的な話を上げるとすればやはり第11話の「きぼう」。
ほんわかした物語でありながら、ヒロインである梢には解離性同一性障害という重い設定を設けている本作。梢だけでなく、他の住人も重いものを抱えていると見えてきた話。
凸凹でありつつも互いを大切にしている様子が伝わって来て、お似合いの親子と見えていた黒崎親子。それが全く血の繋がらない親子であったのは驚きの事実だし、その事実がポジティブな朝美を人知れず不安にさせていたのも衝撃的
回想を見る限り、沙夜子が結婚したのって学生時代だよなぁ……。そんな沙夜子が親と絶縁して頼れる人も居ない状況で血の繋がらない朝美をここまで育ててきたのだから、第三者視点で見れば朝美の悩みはすぐに取り越し苦労だと判るもの
どちらかと言えば、ここで隆士が二人の関係をきちんと理解した上で、実直且つ優しい言葉で朝美の笑顔を取り戻せるような言葉を投げかけた点は大きな意味を持っていたように思える
隆士が少しずつ鳴滝荘やその住人たちに馴染み始めていることが判ると共に、隆士がどのような人間かも見えてきた巻だった -
Posted by ブクログ
小島あきら先生の新作が発表されたと知って嬉しさが有り余り、ついこちらを数年ぶりに読み直してしまった
可愛らしい女子高生がアパートの大家という設定に時代を感じつつもキャラ紹介の順番が上手いと感じられる構成だった
まずは隆士と梢が昔であっていたらしい事実をささっと提示しつつ、梢の純情さと何か秘密があるらしい点を説明した第一話
続く第二話でその秘密、多重人格の説明及び別人格の1つ目、早紀の登場。第三話では更なる人格として魚子が登場する怒涛の展開。それらが一段落ついてからようやく他の入居者が紹介される。
解離性同一性障害という難しい題材をほんわかした作風で扱っている本作。物語のスタートを少しでも間違えれば読者の顰蹙を買いかねないだけに、このように梢の秘密を優先して描き、改めて第四話で梢の魅力を見せる構成はとても良い
第一巻の時点では隆士は梢の魅力に気づき、鳴滝荘にこれから住むんだと決めてはいても、他の居住者や梢の別人格には少し苦手意識があるように見える
梢が鳴滝荘をとても大切な場所と感じているように、隆士が鳴滝荘をどのようにして大切な場所と感じられるようになっていくのか、その過程を楽しみにしつつ改めて読み直していきたい