小島あきらのレビュー一覧
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恵が出ていったことって梢のメンタルにはネガティブな影響は無かったか。何を勘違いしていたんだろうね自分は……
前巻で明かされた事実に加え、灰原によって明かされる過去の鳴滝荘によって梢に何が有ったのかはおおよそ描かれるのだけど、それでも全てが描かれるというわけではない。推測はできるけれど、梢は何故放置されることになったのか、梢の両親はどうなってしまったのかという点は一切描かれない
けれど、それは「まほらば」という作品においては小さな問題なのかもしれない。現に梢は幸せそうに鳴滝荘の管理人をして賑やかな面々に囲まれているのだから、過去にどのような苦しみが有ったのかは明らかにしなくてもよいのかもしれな -
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『まほらば』で忘れられない台詞を上げるとすれば、その一つは第32話で登場する沙夜子の「恨むわ…呪うわ…」だったりする
だからそんな台詞が登場して、沙夜子と朝美の関係について掘り下げられるこの巻はかなり好きだったりする
棗の再登場から始まる第6巻。隆士に懐いている様子を見せ、鳴滝荘の面々とも仲良くしたいと思っている棗。だというのに交流の様子は以前棗が登場したときと変わらぬ様相を呈す。以前と比べて鳴滝荘の面々に変化があるわけではないし、棗も積極的になったわけではないのだから当然の事態
その事態を変えた、というか両者の仲介となったのが隆士であったのは印象的なポイント。隆士が梢の別人格とどの様に接し -
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第一巻の頃のようなお色気描写は鳴りを潜め、代わりに隆士の良い奴っぷりが前面に出てきたことで本作の良さがより強調されたように思える第3巻
隆士って巻き込まれ体質ではあるんだけど、巻き込まれることを不幸だと感じずにそこに暖かい想いを見いだせる人間。だから作中で恵が褒めるように、同じようにほんわかした梢だったり、複雑な思いで毎日を送っている朝美からは信頼される人間である
恵が語る所によれば、彼女も遠くに居て会えない彼氏に対してもやもやした感情は溜まっていて。だから隆士の裏のない温かみに溢れた態度には心惹かれる部分もあったのだろうけど、だからこそそんな隆士と居ても彼氏のことばかり思い出してしまう自分 -
Posted by ブクログ
「めぞん一刻」や「ラブひな」の流れを組むハーレムもの……と思われがちな作品であり、かのガンガンお家騒動を逃れてガンガンWINGの看板にまで上り詰めた作品。
ストーリーの概要としては「鳴滝荘に引っ越してきた絵本作家のたまごである白鳥隆士と、大家であるヒロインの蒼葉梢、そして鳴滝荘の住人が織り成す日々」というものですが。
鳴滝荘の住人たちは。
・過去の出来事がきっかけで解離性同一性障害を発症しているヒロイン
・幼い頃からヒロインに想いを寄せるも同性であるということから”親友”の壁を越えることも壊すことも出来ずにいる少女
・周囲の期待に押し潰されリストカットを行ったことをきっかけに夢も家