川北英隆のレビュー一覧
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著者は昨今のインデックスファンド第一主義は良くないと感じている。理由はその中にはしょうもない企業が多数(多分特に日本株)混入しているからという。まずこれに同意。で、世界的に見て、少数の精鋭企業だけ株価が上昇するとみて、長期保有の観点から企業を選び出す感性が求められる。
そして理想の生活像として株式を売買する必要がない、異変が生じていないことを確認すれば十分という姿、とこれまた考えが一致。
アメリカ株一押しなところも自分と合っている。
では企業の将来の可能性をどう評価するか。
経営者の評価、製品やサービスが画期的というもの。
そして、株価指標として時価総額の大きさ、PBR、PER、配当利回りを挙 -
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京都大学経済学部の講義を書籍化したシリーズ4作目。
今回も興味深い経営者の方々の話が聞けました。
今回の書籍では、どの経営者の講義もとても興味深く、私の中での甲乙つけがたい魅力的な内容でした。そんな中ですが、強いて心に響いた企業を上げるとすれば、アフリカでビジネス展開をしている日本食物燃料株式会社です。代表取締役の合田さんからのお話では、様々な企業の技術を借りつつ、アフリカのインフラを構築し、地域発展にも貢献するビジネスを展開していることがわかります。
3Mジャパン㈱、㈱コルク、㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ、東京エレクトロン㈱、浜松ホトニクス㈱等、素晴らしい企業経営者の話を聞けるとて -
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京都大学で行われた、企業経営者が登壇した講義を書籍したシリーズ第二弾。
今回も、様々な企業経営者の志や、その企業が掲げる理念、経営そのものに関する興味深い話を読むことができる。
この本で私が興味深いと感じたところは・・・
・サントリーホールディングスの鳥井信吾副会長から、フランスワイナリーの知られざる世界を知ることができたこと。
・セブン銀行の安西隆会長から、災害時にも機能するATMをどこよりも先んじて導入した経緯を知ることができたこと。
・不二製油グループ本社の社長清水洋史さんから、大豆加工の知られざる世界を知ることができたこと。
などである。
優良企業へ投資し、長期的な保有で運用するという -
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京都大学の経営学講義に招かれた企業経営者の講演を書籍化したもの。
一流の企業がどのような事業展開をして、何を大事にして経営しているのかを知ることができる。自分の勤務先とは異なる異業種の業界事情についても学べる。
本書で印象に残った企業は、積水ハウス。海外展開していることも本書で学べたし、環境課題に対してもいち早く取り組んでいたことがわかる。
大和ハウス工業の樋口会長の、なぜ経営者を目指したのかという原点から、業績厳しいグループ会社の社長となったエピソードなど興味深い。
京都大学の経営学講義シリーズは4冊出版されている。すべて読むことに決めた。
様々な優秀な企業の経営実態を知ることができて、読 -
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本書をめくると最初のページ『はじめに 「現代の資本家」になろう』との文字が目に飛び込んでくる。企業経営の実態を客観的に分析し、投資するべき優良な企業を見極めることをテーマとした本。(京都)大学に企業経営者を招き、その企業の取り組みについて話を聞き、質疑応答ができる講義内容を書籍化したもの。
読んでいて、率直に面白かった。本書で紹介されている企業は、誰もが一度は耳にする名のしれた企業ばかりである。その中でも株式会社ディスコの社員の心理に着目した経営が興味深かった。この考え方を早速取り入れ実践したいと思った。
本書は、「京都大学の経営学講座Ⅲ」とあり、少なくともⅠ、Ⅱは出版されているようなので、入 -
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1. 経営者という一流の考えに触れ、自分に足りないことを探す。
2. 本書は著者2人以外にも、多くの経営者が京都大学で講演された際の内容をまとめております。企業を守るとはなんなのか、生き方とは何なのか、社会に貢献することにはどんな意味があるのかなど哲学的な問いも時には存在し、自身の考えを述べていきます。
3.今の自分に足りないものは経営者視点と実行力だと思いました。まず、経営者視点ということは、私は普段上司になることがないため、描きにくい世界観です。しかし、20代という一番体力、知力が伸びる時期にしておかなければ、発想の幅が広がらないということを感じました。そのためには多くの「本物」に触れ -
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ネタバレ社会の問題解決こそ、企業価値創造の源である(京都大学経営学講義)
■企業の利益とは
・「原価50ドルの自社製品によって、顧客利益を1,000ドル拡大する提案ができた場合、製品価格をいくらに設定するか」
→欧米経営者500~600ドル/日本100ドル
→日本の経営者は欲深くないではなく、企業が第一に集中すべきことを考える必要がある。
■企業が集中すべきことは
・製品を安く提供することではない。
・「顧客にとっての利益」をより多く生み出す提案こそが大事。
・価値ある提案・製品サービスの提供が出来れば、その結果として自社の利益がついてくる。
■顧客にとっての価値とは
・顧客の問題や困りごとを解 -
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3Mの人のイノベーションの種類を考える(ビジネス面と技術面、ビジネス面はサポートで技術面はブレークスルー)
コルクの人の自分の分人を作り出すために様々なことにトライする話
東京エレクトロンの人のグローバルで戦わないといけないし、実際に結果を出している話
奥野さんの自分で全て行える場所に行けという話や投機じゃなくて投資をしろ(お金だけでなく自分の時間を考える)という話
奥野さんの話は特に参考になったし、1人の社会人として考えないといけないことを痛感する話であった。投資の際にも 周りとの競争性、世界の潮流、付加価値が高いこと(ディズニー) を考えるという話は実際に投資する時にはとても参考になる。 -
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京都大学教授である著者が個別株の投資について自身の経験や知見に基づいて書いた一冊。
長期保有を目的として資産運用することの意味を説明した上で銘柄選びをPERやPBRといった指標から解説されていて勉強になりました。
著者の培ってきたB/SやP/Lを用いた売上高営業利益率や純資産利益率など企業分析のところは事例も踏まえて詳しく解説されていて勉強になりました。
また、株だけでなく投資信託や債券などの違いから日米の株価指数についてなど初心者でも違いも理解しやすいとも感じました。
分散投資の銘柄数についてや日米企業の配当に対する考え方の違いなどは本書の中でも印象に残りました。
本書を読んで学んだ知