・キーエンスが売っているものは、顕微鏡ではなく、(顕微鏡自体を箱で覆うことによって暗室そのものを不要にし、画像はモニターに映し出し、その場で議論できる)プロセスの改善という顧客の満足なのです
・モノがあふれる現在の先進国では、顧客の抱えた問題が「機能」という具体的かつ画一的なものから、「意味」という
...続きを読む抽象的かつ多様なものに移っている。このような意味的価値の世界では、顧客の問題は「解決」する前にまず「発見」しなければなりません。顧客の問題を発見し、解決するには、自分の仕事や顧客のビジネスモデル、属する産業の構造を熟知しなければなりません。
・本当に強い事業であれば、経済が正常化したときには収益性が必ず戻ってくる。一番重視すべき点は、その事業が高い経済性を持っているのか、利益を生み出す源泉がどこにあるのか、特定することなのです
・日本電産と競合していた三協精機を買収し、競合関係をなくすことで、事業の経済性を根本から変えた
・トヨタ→移動の手段、フェラーリ→ライフスタイル、テスラ→走る電池(未来的な何か)
企業が提供している財・サービスの付加価値を考える時に、供給者サイドからではなく、需要者・利用者サイドから見る
・「テレビを製造する」の産業バリューチェーン:まず川上のところで付加価値が高くなります。これは中国、オーストラリアでしか得られないレアメタルとかレアアースを想像してもらえばいいでしょう。絶対に必要な原材料を持っているものは強いのです。そして川中の「組み立て・製造」のところで沈んだ付加価値が、川下の「流通・販売」で少し上がります。販売店が持つ顧客との接点が付加価値になるからです。
・ディズニーが、産業バリューチェーンにおいて最も付加価値の高い最上流ポジションを持つ有料コンテンツを押さえている
・好奇心をもって「利用者目線」からビジネスの本質を捉えなければ、ただ目の前の商品やサービスを消費するだけのユーザー、トレンドを後追いするビジネスパーソンで終わってしまう
・価値とコストの非対称性(香水は購買動機のほとんどが香りだが香料の原価に占める割合が低く、コストに対して効用が非常に大きい)
・汎用製品製造における水平分業化は、「低価格」を求める顧客ニーズに対応していくうえであらがうことのできない潮流なのです。
・人の健康・命がかかったものは利益率が高くても正規品が求められやすい
・世の中でヒットしている商品やサービスがあったら「なぜ売れているのか?」「似ているものはあるか」「ちがうところはなにか」「川上と川下はどこにあるのか」の好奇心をもって、2つ以上の事実を組み合わせてみる
・顧客が本当に欲しているものは何なのか、その財が顧客にもたらしている付加価値(=問題解決)がなんなのかを、需要サイドからゼロベースで考えること
・自分という資産の価値=人の困りごとを解決できるビジネスパーソンとしての能力
・2つ上のポジションから今の仕事のあるべき姿を見てみよう
・リアルオプションは、一歩踏み出した人間にしか訪れないオプションの価値
・CNN : Fear & Greed index
・物事の原因と責任はすべて自分にある。自分の非力さに原因を求め、他に責任を転嫁しない。原因を自分に求めることにより、失敗の教訓を生かすことができ、人は成長する(ユニ・チャーム 高原慶一朗)
・自分でコントロールできる領域を見極めて、そこに集中することが自立するということ
・他人との相乗効果を発揮するためにまず自立しなければならない