アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリのレビュー一覧

  • 星の王子さま 80周年記念・愛蔵版

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    本文より引用
    「さようなら」キツネが言った。「じゃあ秘密を教えるよ。とてもかんたんなことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」(中略)「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

    子どもにもおとなにも読んで欲しい本。物に溢れた飽和社会だからこそ、「いちばんたいせつなことは、目に見えない」ことを知って欲しい。気づいたら「大人」になるけれど、忘れちゃいけないものは子どもの時から変わってないから。

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    2025年11月04日
  • 夜間飛行

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    本書の主人公であるリヴィエール的生き方を選んでいる友人に勧められて読んだ。

    海外の少し昔の小説を読むことに慣れていなくて、
    何度か戻って文章を読み直したりして、自分なりに想像を膨らませながらゆっくりと解釈を深め、読み進めていった。

    個人的には国宝の田中泯さんの台詞、
    「やるかやらないかじゃない、やるの」のシーンが
    この作品の全体像と重なる。

    人生の中でそういう瞬間はあったものの、こと仕事においてその境地まで今の自分はたどり着いていないし、辿り着こうとしているのかも分からない。

    けれども勧めてくれた友人(経営者)の、彼の生き方を理解することにとてもよくつながった。
    最後の文章のたたみかけ

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    2025年09月08日
  • 星の王子さま

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    奥行き深い。
    読み返す度、子供時代に失った何かに浸れる、大人のための本。
    分量もちょうどよく、読みやすい。

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    2024年03月20日
  • 星の王子さま

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    大人向けの本だと思う。胸がきゅうってなります。王子様が訪れた小惑星の人たちは、大人を象徴していて、なんともいえない気持ちになる。大人になるってそういうことなのかな。色々と忘れていってしまうのかな。寂しいな。 いつまでも子どもの頃のような純粋な気持ちを持ったままではいられないのかな。

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    2012年10月06日
  • 星の王子さま

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    新訳読み比べをしているので、その観点から。
    翻訳とフランス語を生業としている方の作品です。 接続法やら複雑な過去形から成り立つフランス語を 原文に近い形で読みたければ、言語学者のものがよいかも。王子様のセリフが相手によって丁寧になったりカジュアルになったりと書き分けられているのが他にはなかった特徴かと。 文学、詩的ということに目を向けるなら小説家によるモノのほうがよいかもしれませんが、それが原文とどれだけ距離があるのかは、私には分かりません。

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    2011年08月25日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    間違いなく名作。子ども向けでもあり、大人向けでもある。

    作者自身が偵察飛行中に地中海で消息を絶ったというのがなんとも皮肉のようであり、しかし彼も王子さまのようにどこかに旅に出たのではと思ってしまう。

    満天の星のなかでバラはどうしているだろう。羊の口輪は頼りなげに、それでも巻きついているだろうか。王子は五億の泉を見上げながら、五億の滑車と綱の歌を聴いているだろうか。

    満天の星のどこかに、ぼくもなじみを見つけたいと思わされた。

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    2011年07月26日
  • 夜間飛行

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    空を飛ぶということ、本当になんて不可解なことだろうと思います。しかも、夜に。何も見えない中、自分の力の及ばない物に立ち向かわなくてはならない状況、そしてそれを強いるものと受け入れていくものと、結果。心の土に水をやるように染み入ってきた本でした。

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    2009年10月07日
  • 星の王子さま

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    なんだか有名な一冊

    子供の視点から見た大人の価値観を子供ってぽい星の王子さまが感じたことを表現するのだが、逆に皮肉っぽいのがいい。

    大人は量をみる、子供は質をみる
    大人はものを見る、子供は心をみる

    王子さまといろいろな星にいる住人との対話が大人社会の価値観を不思議に感じている部分が大人への警鐘とも見える。

    タイトルのかわいらしさとは裏腹にはっとしてしまう。
    効率第一主義、経済第一主義になりがちな現代人は読んでおくべき。

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    2009年10月04日
  • 夜間飛行

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    こんなに胸に焼き付いて離れないラストもないです。リヴィエールが好きすぎる。
    すごくすごく大切な一冊。

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    2009年10月04日
  • 星の王子さま 80周年記念・愛蔵版

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    上司がおすすめしてくれた1冊。
    なぜこの本?って正直思った。
    学生時代に読んだ時は、飛行士が砂漠に不時着して生きるか死ぬかの時に、手伝いもせずに羊の話やバラの話をする王子さまの空気の読めなさっぷりにイライラした印象しかなかったから。

    ただ今となって読み返してみると、その感想はカレーの王子さまくらい甘かった。
    王子さまが出会う大人たちは、みんな何かに夢中だけど、本質を見失っている人ばかり。
    キツネとのエピソードは愛や信頼といった目に見えない価値を再認識させられた。大切なものは目に見えない。

    出版時、著者は43歳、亡くなったと考えられるのが44歳。自分はここまで考えることができるのかなあ。

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    2025年09月03日
  • 星の王子さま

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    名著とされていて読んだことない本でした。「幸せは目には見えない」目に見えるもの、視覚的に捉えられるものでしか幸せを推し量れない「おとな」たちをこどもたちは一体どのように感じているのか。大切な人やものができただけで目に映るものすべてが輝いて見えること。哲学的な内容であり、一生かけて自分の人生の経験と照らし合わせたながら定期的に読んでいくべき作品だと思いました。1年後の自分がこの作品を読んだ時にどう感じるのか。それを楽しみできる奥深い作品でした。

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    2025年03月16日
  • 夜間飛行

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    思ってたものと違っていました。
    「星の王子さま」しか読んだことなかったのでそれとは正反対な感じがして意外でした。
    しかし「星の王子さま」を子どもの時と大人の時に読んで感想や刺さる言葉が違ったように「夜間飛行」も今の私が読んだ感想と10年後、20年後に読んだ時とでは感じ方が違うと思います。そういう部分は共通していると思いました。

    サン=テグジュペリが企業人であり戦争にも志願(偵察機だけれど)していることもとても意外でした。ただ、作品全体(序なども含め)からサン=テグジュペリが 正 に生きた人だったということが感じられました。夜間飛行の話だけれど戦争も連想させられました。

    「生命より大切なもな

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    2015年08月27日
  • 夜間飛行

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    ネタバレ

    リヴィエールの苦悩、ファビアンの苦闘。
    老境に入ってなお南方航路の責任を一手に引き受ける孤独な指揮官。
    職務への誇りを持って悪天を抜けようとする郵便飛行士。
    決してハッピーエンドではないが、そこには人間の尊厳や誇り、勇気の美しさがありありと描かれている。
    個人的には、ロビノーと飛行士ペルランの逸話が心に沁みた。

    以下、気になったフレーズの引用。
    配下の者たちを愛してもいい。ただし、それを彼らに言ってはならんよ。(リヴィエール)
    彼は次のように答えた「法則を生み出すのは経験だ。法則の認識が経験に先立つことはない」(リヴィエール)

    ひとつの勝利が一国民を柔弱にすることもあれば、ひとつの敗北が別

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    2014年03月28日
  • 夜間飛行

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    夜間飛行・・・・あらすじだけ知っているつもりだったけど、記憶のそれは間違いでした。
    やりきれない、喉元に何か引っかかっているような読後感だけど、読んで良かった。

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    2009年10月07日
  • 星の王子さま

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    和訳が他の出版社より少しかたくて残念だったかも!最初から他のじっくり読み比べて買えばよかった><
    けど内容は素敵で深くてちょっと悲しくてファンシーだった☆で、未だにこの内容、サン=テグジュぺリが伝えたかった事。完全には理解できてないと思う。最後まで、未だに謎を多く残すこの読み物。
    だから色々と未だに研究されてずっと愛されているんだろうね。
    大学の春休みか早朝、4時頃になると、いつも8CHで箱根にある「星の王子様ミュージアム」の綺麗な風景が放送
    されていて、それに憧れもあって、1年の頃行ってきたけど、、彼のすべてを知らなくてよかったなあと思った。
    結婚生活は、私生活は波乱万丈でうまくいってなかっ

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    2009年10月04日
  • 星の王子さま

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    言わずと知れた名作。近年、訳権等の問題がクリアされ沢山の新訳が出版されました。本書はそのひとつ。友人に薦められて読みました。子どもよりも大人が読むべき本かもしれませんね。

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    2009年10月04日
  • 星の王子さま

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    一見子供向けのように見えますが、大人向けに書かれた本だと思います。子供には難しい。挿絵はジャンプの『ピューと吹くジャガー』のジャガーさんに似ています。これがモデルだったのか。

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    2009年10月04日
  • 夜間飛行

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    「彼はサン・フリアンのほうを振り返った。それはもはや一握りの光にすぎなかった。ついで、一握りのまたたく星となった。やがて、塵のように消えてゆき、それが最後に彼の心を誘った。」
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    「おそらく、これはわかりきったことだ。芝生とたえず戦う庭師とおなじなのだ。庭師は、ただ手の重みだけで、たえず地面が萌え出させようとする原始林を地中に押し戻しているのだから」

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    2009年10月04日
  • 星の王子さま

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    ずっと読もう、読もうと思って読んでいなかった有名な本って結構たくさんあると思う。
    私にとってそんな一冊は、この『星の王子さま』。
    あまりに有名すぎて?色んなところで引用されているだけに、知った気になって読んでいなかった本。
    やっと手にとる機会になったのは、「星の王子さま バオバブの木栽培セット」なるものが我が家に届いたため。これは、カードのポイントが貯まってプレゼントに申しこんだもの。アフリカ好きの私は、我が家で「バオバブの木」が育てられるのか!と感動して、数あるプレゼントの中からチョイスしたのです。
    届いてみると、あらまぁ、かわいい星の王子さまのイラストがついた栽培ポットとバオバブの木になる

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    2025年09月29日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    箱根の星の王子さまミュージアムに行って、多くの人によって翻訳がなされていることを知って、小学生の時に別の翻訳者で読んだこの本を手に取った。
    小学生だった自分にはいまいちよく分からなかった本だったけれど、今は色々と分かるようになって、読んでいるうちに気づかされうことも多く、嬉しく思いながらも、少し悲しくなった。
    もし、私がフランス語を読めたなら、フランス語で読んでみたいと思える一冊。

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    2013年04月11日