アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書の主人公であるリヴィエール的生き方を選んでいる友人に勧められて読んだ。
海外の少し昔の小説を読むことに慣れていなくて、
何度か戻って文章を読み直したりして、自分なりに想像を膨らませながらゆっくりと解釈を深め、読み進めていった。
個人的には国宝の田中泯さんの台詞、
「やるかやらないかじゃない、やるの」のシーンが
この作品の全体像と重なる。
人生の中でそういう瞬間はあったものの、こと仕事においてその境地まで今の自分はたどり着いていないし、辿り着こうとしているのかも分からない。
けれども勧めてくれた友人(経営者)の、彼の生き方を理解することにとてもよくつながった。
最後の文章のたたみかけ -
Posted by ブクログ
上司がおすすめしてくれた1冊。
なぜこの本?って正直思った。
学生時代に読んだ時は、飛行士が砂漠に不時着して生きるか死ぬかの時に、手伝いもせずに羊の話やバラの話をする王子さまの空気の読めなさっぷりにイライラした印象しかなかったから。
ただ今となって読み返してみると、その感想はカレーの王子さまくらい甘かった。
王子さまが出会う大人たちは、みんな何かに夢中だけど、本質を見失っている人ばかり。
キツネとのエピソードは愛や信頼といった目に見えない価値を再認識させられた。大切なものは目に見えない。
出版時、著者は43歳、亡くなったと考えられるのが44歳。自分はここまで考えることができるのかなあ。 -
Posted by ブクログ
思ってたものと違っていました。
「星の王子さま」しか読んだことなかったのでそれとは正反対な感じがして意外でした。
しかし「星の王子さま」を子どもの時と大人の時に読んで感想や刺さる言葉が違ったように「夜間飛行」も今の私が読んだ感想と10年後、20年後に読んだ時とでは感じ方が違うと思います。そういう部分は共通していると思いました。
サン=テグジュペリが企業人であり戦争にも志願(偵察機だけれど)していることもとても意外でした。ただ、作品全体(序なども含め)からサン=テグジュペリが 正 に生きた人だったということが感じられました。夜間飛行の話だけれど戦争も連想させられました。
「生命より大切なもな -
Posted by ブクログ
ネタバレリヴィエールの苦悩、ファビアンの苦闘。
老境に入ってなお南方航路の責任を一手に引き受ける孤独な指揮官。
職務への誇りを持って悪天を抜けようとする郵便飛行士。
決してハッピーエンドではないが、そこには人間の尊厳や誇り、勇気の美しさがありありと描かれている。
個人的には、ロビノーと飛行士ペルランの逸話が心に沁みた。
以下、気になったフレーズの引用。
配下の者たちを愛してもいい。ただし、それを彼らに言ってはならんよ。(リヴィエール)
彼は次のように答えた「法則を生み出すのは経験だ。法則の認識が経験に先立つことはない」(リヴィエール)
ひとつの勝利が一国民を柔弱にすることもあれば、ひとつの敗北が別 -
Posted by ブクログ
和訳が他の出版社より少しかたくて残念だったかも!最初から他のじっくり読み比べて買えばよかった><
けど内容は素敵で深くてちょっと悲しくてファンシーだった☆で、未だにこの内容、サン=テグジュぺリが伝えたかった事。完全には理解できてないと思う。最後まで、未だに謎を多く残すこの読み物。
だから色々と未だに研究されてずっと愛されているんだろうね。
大学の春休みか早朝、4時頃になると、いつも8CHで箱根にある「星の王子様ミュージアム」の綺麗な風景が放送
されていて、それに憧れもあって、1年の頃行ってきたけど、、彼のすべてを知らなくてよかったなあと思った。
結婚生活は、私生活は波乱万丈でうまくいってなかっ -
Posted by ブクログ
ずっと読もう、読もうと思って読んでいなかった有名な本って結構たくさんあると思う。
私にとってそんな一冊は、この『星の王子さま』。
あまりに有名すぎて?色んなところで引用されているだけに、知った気になって読んでいなかった本。
やっと手にとる機会になったのは、「星の王子さま バオバブの木栽培セット」なるものが我が家に届いたため。これは、カードのポイントが貯まってプレゼントに申しこんだもの。アフリカ好きの私は、我が家で「バオバブの木」が育てられるのか!と感動して、数あるプレゼントの中からチョイスしたのです。
届いてみると、あらまぁ、かわいい星の王子さまのイラストがついた栽培ポットとバオバブの木になる