あらすじ
子供のまなざしを借りた大人批判の物語という原著者の意図を見事に日本語化。内藤訳への対抗から新訳がこぞって大人の物語に変えるなか、新定番訳といいうる唯一の訳業。
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Posted by ブクログ
大人向けの本だと思う。胸がきゅうってなります。王子様が訪れた小惑星の人たちは、大人を象徴していて、なんともいえない気持ちになる。大人になるってそういうことなのかな。色々と忘れていってしまうのかな。寂しいな。 いつまでも子どもの頃のような純粋な気持ちを持ったままではいられないのかな。
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新訳読み比べをしているので、その観点から。
翻訳とフランス語を生業としている方の作品です。 接続法やら複雑な過去形から成り立つフランス語を 原文に近い形で読みたければ、言語学者のものがよいかも。王子様のセリフが相手によって丁寧になったりカジュアルになったりと書き分けられているのが他にはなかった特徴かと。 文学、詩的ということに目を向けるなら小説家によるモノのほうがよいかもしれませんが、それが原文とどれだけ距離があるのかは、私には分かりません。
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間違いなく名作。子ども向けでもあり、大人向けでもある。
作者自身が偵察飛行中に地中海で消息を絶ったというのがなんとも皮肉のようであり、しかし彼も王子さまのようにどこかに旅に出たのではと思ってしまう。
満天の星のなかでバラはどうしているだろう。羊の口輪は頼りなげに、それでも巻きついているだろうか。王子は五億の泉を見上げながら、五億の滑車と綱の歌を聴いているだろうか。
満天の星のどこかに、ぼくもなじみを見つけたいと思わされた。
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なんだか有名な一冊
子供の視点から見た大人の価値観を子供ってぽい星の王子さまが感じたことを表現するのだが、逆に皮肉っぽいのがいい。
大人は量をみる、子供は質をみる
大人はものを見る、子供は心をみる
王子さまといろいろな星にいる住人との対話が大人社会の価値観を不思議に感じている部分が大人への警鐘とも見える。
タイトルのかわいらしさとは裏腹にはっとしてしまう。
効率第一主義、経済第一主義になりがちな現代人は読んでおくべき。
Posted by ブクログ
名著とされていて読んだことない本でした。「幸せは目には見えない」目に見えるもの、視覚的に捉えられるものでしか幸せを推し量れない「おとな」たちをこどもたちは一体どのように感じているのか。大切な人やものができただけで目に映るものすべてが輝いて見えること。哲学的な内容であり、一生かけて自分の人生の経験と照らし合わせたながら定期的に読んでいくべき作品だと思いました。1年後の自分がこの作品を読んだ時にどう感じるのか。それを楽しみできる奥深い作品でした。
Posted by ブクログ
和訳が他の出版社より少しかたくて残念だったかも!最初から他のじっくり読み比べて買えばよかった><
けど内容は素敵で深くてちょっと悲しくてファンシーだった☆で、未だにこの内容、サン=テグジュぺリが伝えたかった事。完全には理解できてないと思う。最後まで、未だに謎を多く残すこの読み物。
だから色々と未だに研究されてずっと愛されているんだろうね。
大学の春休みか早朝、4時頃になると、いつも8CHで箱根にある「星の王子様ミュージアム」の綺麗な風景が放送
されていて、それに憧れもあって、1年の頃行ってきたけど、、彼のすべてを知らなくてよかったなあと思った。
結婚生活は、私生活は波乱万丈でうまくいってなかったんだって。
ただ、ミュージアムの中にあった本に出てくるお金に目のない会計士?や王様や可憐な薔薇、
いろーんな登場人物がリアルに再現されている彫刻?はとっても綺麗で景色も綺麗で夢の中にいるみたいだった☆☆
彼の最後はまるで、キャプテン・マンテル・ノーリターンのようだ。
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言わずと知れた名作。近年、訳権等の問題がクリアされ沢山の新訳が出版されました。本書はそのひとつ。友人に薦められて読みました。子どもよりも大人が読むべき本かもしれませんね。
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一見子供向けのように見えますが、大人向けに書かれた本だと思います。子供には難しい。挿絵はジャンプの『ピューと吹くジャガー』のジャガーさんに似ています。これがモデルだったのか。
Posted by ブクログ
ずっと読もう、読もうと思って読んでいなかった有名な本って結構たくさんあると思う。
私にとってそんな一冊は、この『星の王子さま』。
あまりに有名すぎて?色んなところで引用されているだけに、知った気になって読んでいなかった本。
やっと手にとる機会になったのは、「星の王子さま バオバブの木栽培セット」なるものが我が家に届いたため。これは、カードのポイントが貯まってプレゼントに申しこんだもの。アフリカ好きの私は、我が家で「バオバブの木」が育てられるのか!と感動して、数あるプレゼントの中からチョイスしたのです。
届いてみると、あらまぁ、かわいい星の王子さまのイラストがついた栽培ポットとバオバブの木になる(はずの)種と培養土。
しかし、アフリカ原産の木。日本ではやっぱり、どうやらどうやら栽培は難しそう。アフリカでは30m以上にもなる木でも、日本では大人の身長くらいが限界みたい。まぁ、30mも育ったんじゃぁ、手に負えないけど。
ところで、この本、借りるときから一思案。訳者が違う人で何冊も出版されてるのね。とりあえず、一番新しいものを手にとりました。
星の王子さまが出会う、いろんな星での、いろんな大人たち。
「大人は変わってるな」と王子さま。本当です、よく考えたら意味のないことに懲りすぎているのです。何が大切なのかな?素直に考えさせられます。
「いちばん大切なものは目には見えないんだ」とは有名なセリフ。
表面ではなく、ものごとの本質を見る心を養わなければ、と王子さまが教えてくれる本です。
天気が不安定な今日この頃。種まきをしようと、晴れの日が続く時を辛抱強く待っている毎日です。
Posted by ブクログ
箱根の星の王子さまミュージアムに行って、多くの人によって翻訳がなされていることを知って、小学生の時に別の翻訳者で読んだこの本を手に取った。
小学生だった自分にはいまいちよく分からなかった本だったけれど、今は色々と分かるようになって、読んでいるうちに気づかされうことも多く、嬉しく思いながらも、少し悲しくなった。
もし、私がフランス語を読めたなら、フランス語で読んでみたいと思える一冊。