月村了衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
黒という意味が黒社会の黒であり、単なる悪という訳ではなく、水滸伝とかの古き良き中国の義侠という意味合いの黒という意味に、警察の警を合わせたタイトルが表現している通りの話となっている。いずれにしろ、話としては前半までの話がまあ、ありうるであろうなという話として展開するも、やくざが死んで話がタイトルに沿ったストーリーにのっかて、主人公が活躍しだしてからが、その話に持っていくための前ふりであったのであろうなという感で、そこからの展開は出来過ぎ感が鼻につく。特に最後の黒幕をはめるあたりは、その手口が安易でやっすぽく、お金のかかっていない三流のテレビドラマの様である。敵のする子供を登場させるのはやり過ぎ
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Posted by ブクログ
機龍警察とは違い、こちらは真っ向な警察小説。
先のシリーズも、SF要素はあれど、十分警察小説としての魅力が備わっていただけに、それなりの期待を寄せつつ読み始めた今作なのだが、、、、、それほどボリュームがない本の割にはエンジンが掛かるのにものすごくページを要してしまった。警察の仕事に幻滅さえ感じている冴えない主人公に、なかなか魅力を感じることが出来ない。後ろ向き過ぎて、イライラするばかり。その中で「ペンちゃんママ」とか気の抜けるような言葉が連発。後々、重要なキーワードになるとは言え、こっちも気が抜ける。それでも漸く半分を読み終えたところで主人公の意識に変化が現れ、そこからやっと面白さを感じられ