いや、どう考えても無理でしょ
この『極道主夫』(2)を電車の中で読んで、絶対に笑わないのは
アウトでケツバットかも知れないけど、どう我慢すりゃいいのか、てんで分からん
ラブコメにおけるギャップは脅威だが、この作品はギャップがあるのか、ないのか、判断できないトコが凶器的だ
これまで、誰も気付かなかった
...続きを読むかもしれないが、極道と主夫は相性がベストマッチだったんだろうか
画風が、『スモーキング』的な内容でも違和感がないものなのに、ストーリーが、とことん、読み手の笑いを獲りに来るものなので、余計に腹筋が痛くなる
他の漫画読みの方の感想を読んで同意した事だが、確かに、この界隈は893が多いな
しかし、真に恐れるべきは、893が多い事よりも、龍さんが自分達の日常の片隅にいることを受け入れている、他の主婦の皆さんたちの度量のデカさじゃないだろうか
私は、基本的に、極道に対して悪いイメージと言うか、嫌悪感や拒絶の念がないけど、普通は、排除しようとするものなんだろう
なのに、龍さんと仲の好い主婦の皆さんは、彼の気になる言動に戸惑う事はあれども、好意的な付き合いが築けている
怖いから耐えているって感じではなく、龍の人間性をしっかりと見定めて、悪人じゃない、と判断したからこそ、受け入れられているんだろう
そんな主婦の皆さんへの感謝なのか、そこは定かじゃないにしろ、龍のネームバリューと存在感が、他の893への脅しとなり、町の平和が保たれているようにも思える
警察官がポンコツ感強めな分、バランスは取れているのか
私がドヤ顔で指摘できるような事でもないが、洗濯や掃除など家事のちょっとした知恵と技術が、解かりやすく紹介されている点も魅力
田口ケンジ先生の『汚物は消毒です』ほどではないにしても、役立つはずだ
次巻がいつ出るか、そこは分からんけど、帯にドラマ化決定と記されても、驚きはしない
どちらかっつーと、『紺田照の合法レシピ』とのコラボ漫画が掲載された方が仰天するだろうな
龍さんが、照の作る合法レシピを食して、どんなリアクションをしてしまうのか、気になる
まぁ、回りくどい言い方になったが、要するに、読みたいッッ
また、(3)では、龍さんと美久さんの過去も、ちょっとだけ明らかになったら嬉しい
お父さんが腰を抜かしたって言う、挨拶のくだりはフルで読みたい
どの回も強烈だが、一推しなのは、大量の汗が流れるほど、激しい球と得点の取り合いが繰り広げられ、最終的には友情が芽生えちゃった第16話
まぁ、さすがに、この回を読んで、『ハイキュー!!』とのコラボが読みたい、と言うほど、私も節操無しじゃない
この台詞を引用に選んだのは、龍さんが美久さんを本気で愛しているってのが、これでもかってくらいに伝わってきたので
にしても、前々から思っちゃいたが、美久さん、ほんと、ツッコミが容赦ねぇ
「はっ、気づいてへんのか?嫁の笑顔が、本物の一等じゃあ」(by龍さん)