小川敏子のレビュー一覧

  • 「話し方」の心理学―必ず相手を聞く気にさせるテクニック

    Posted by ブクログ

    章ごとに明確なテーマがあり、それのための方法論が具体例と共に分かりやすく書かれている。
    重要な部分は太字になっているため、「章題(または節題)=問い、太字=解」をサクサク目で追える。
    時間がない場合は具体例を読み飛ばすこともできるので、読者のニーズに応じて読むことが可能である。

    タイトルに心理学という単語が入っているが、専門用語は皆無である。
    記述が詳しく説得力があり、しかもこの原著が日本人以外である点が大きい。
    日本人であろうがそうでなかろうが、コミュニケーションの基本は変わらないのだろう。

    決して話をする側だけの目線ではなく、コミュニケーションをトータルでとらえている。
    その理由として

    0
    2009年10月04日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    個別の国について話しているところはとても良かったですね。まとめ的なところは蛇足かも。
    トータルとしては歴史の見方が学べる本。普段思ってることと同じことでしたが、違う事実からその結論に帰着していたので、やはり再現性あるんだなと。
    あと、1番気になったのは態度。フラットに書くのが難しいのは分かるので全く良いのですが、フラットに書けているでしょう感が滲み出てて、そういう感じが嫌なんだよと思いました。
    完全フラットはありません。

    0
    2025年09月23日
  • NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    NVCとは自分と他者の思いやりや共感を引き出し、つながりを深める対話法。
    重要な4つの要素:
    - 観察(評価なしに事実を見る)
    - 感情(自分の本当の気持ちに気づく)
    - 必要(自分の満たされていないニーズを見つめる)
    - 要求(具体的・肯定的なリクエストをする)

    この四つを意識しつつ、相手を批判せず、相手に共感し、自分の思いを相手に伝えるということが需要と認識した。

    ただ、すぐに評価や決めつけを行ってしまいがちなので実践は難しいなぁと思った。

    0
    2025年05月17日
  • 民主主義と資本主義の危機

    Posted by ブクログ

    挙げられている事実などはとても参考になる物が多い。一方で、著者が望ましくないと考える体制については「論外」「卑劣」などの言葉を用いて非難するのみに留まっているところや、ダブルスタンダードも見られるのも興味深い。メディアの中立性が重要と説きながら、特定の思想に与する人を増やす目的で書かれた本であり、その点において現代民主主義における対話の難しさと民主主義の危機をまさに感じせてくれる本である。

    0
    2024年11月07日
  • ヒューマン・コメディ

    Posted by ブクログ

    いろいろわかっているつもりで、半分もわかっていなかった。すべてを理解するには一生あっても足りないかもしれない。誰だってそんなものなのかもしれない。でもぼくは知りたいんです。知らないままで終わりたくない。

    0
    2024年05月24日
  • 食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史

    Posted by ブクログ

     人間が生存していくために食糧は不可欠だ。その食糧を獲得するために、ヒトが狩猟採集から農耕牧畜へと舵を切ったことは大きな変化だった。

     創意工夫を積み重ねて繁栄の歯車が回る→行く手に手斧が振り下ろされるように危機が訪れる→解決法を編み出して方向転換する、このようなサイクルを繰り返し、幾多の困難を乗り越え、ヒトはこれまで食料をまかなってきた。そこから、問題は必ず解決できるという楽韓論が一方に、仮に今まではそうだとしても、現代は地球温暖化や生物の絶滅など許容の限度を越えつつあると警告する悲観論とが対立している。
     本書は単純にどちらかの立場に組するのではなく、まずは、人類の文明と地球が密接に関わ

    0
    2024年05月24日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    オーストラリアの歴史に触れることができ、興味深かった。
    加えて、日本の課題を考えるに際し、著者の前提と私のそれとの違いを認識する。

    0
    2024年01月03日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    日本の歴史が、外国人の視点からどのように書かれているのか気になって、本書を取る。
    が、他国の歴史の方が面白く、フィンランドやチリなど、新たな知識を得て興味深かった。

    0
    2023年12月16日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    教訓として示されたものはなかったと言うのは言い過ぎかもしれないが、期待していたほどのものはなかったように思う。
    しかし、現在の日本における危機への対応についての指摘は、自分の認識とは異なっていて大事な気付きになった。

    0
    2023年11月30日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    他国の危機や危機への対応について、これまであまり関心を持ったことがなかったので新鮮だった。
    これを教訓として、今後発生する新たな危機への対応や、危機の予防にどのように活かせるのか、下巻に期待する。

    0
    2023年11月17日
  • 食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史

    Posted by ブクログ

    【まとめ】
    0 大増産の進化と転換点
    食料増産の進化プロセスは次のように進む。まずは、空腹を満たすためにもっとも手っとり早く、かんたんな方法で食料を手に入れようとする。やがてあるとき、食べられる植物を栽培したり、作物に必要な養分を補給したりするなど、自然界に手を加える方法が編みだされる。より多くの食料がいきわたると徐々にヒトの数は増え、新天地へと生息の範囲を広げる。だが、どんなイノベーションも、いずれ壁に突き当たる。現状のままでは解決できない新しい要求が出てきたり、ひどい環境汚染を引き起こしたり、予想外の問題が生じたりする。食料が足りなくなるという不安が生まれ、危機感が募る。絶体絶命の危機にさ

    0
    2023年10月10日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

     つぎの一〇年において、これらの問題は日本にどのような結果をもたらすだろうか? 現実的にみて、日本が現在直面している問題は、一八五三年の唐突な鎖国政策の廃止や、一九四五年八月の敗戦による打撃に比べれば大したものではない。これらのトラウマから日本がみごとに回復したことを思えば、今日、もう一度日本が時代に合わなくなった価値観を捨て、意味のあるものだけを維持し、新しい時代状況に合わせて新しい価値観を取り入れること、つまり基本的価値観を選択的に再評価することは可能だという希望を私は持っている。

    ――本書の出版が2019年。さて10年後、本書で取り上げられた、日本、アメリカ、世界の問題はどうなっている

    0
    2023年09月07日
  • コーヒー・ケーキに消えた誓い

    Posted by ブクログ

    正確に書くと星3.6。
    長めなだけあり、しっかりしていて引き込まれる展開だった。
    主人公が記憶喪失になるのだが、思い出し方は都合がいい感は否めないが、現実離れしているというほどでもない。
    もう少し最後の方がゆっくりなのを読みたかった。
    外国小説をあまり読まない私でも、読みやすかった。

    0
    2023年06月05日
  • デタラメ データ社会の嘘を見抜く

    Posted by ブクログ

    今や、社会には“デタラメ”――事実ではない情報があふれている。その中で真実を見抜くには、どうすればよいのか?人々を惑わせるデタラメの特徴、そして騙されない方法を説く書籍。

    デタラメは広まりやすく、正すのが難しい。
    例えば「ワクチンが自閉症の原因になる」というデマがある。その信憑性は、後の調査で完全に否定されたが、デマは今もはびこっている。

    因果関係がないのに、因果関係を示唆するデタラメがある。
    例えば、マシュマロ実験という社会心理学の研究では、マシュマロを食べるのを長時間我慢できた4歳児は、成長してからの学業成績がよかった。この自制心と成績は、因果関係ではないが、自制心が人生で成功をもたら

    0
    2023年02月12日
  • ハニー・ラテと女王の危機

    Posted by ブクログ

    第一話を読んだきりだったので急に19話なんて読んで大丈夫かしら、と思ってましたが全然大丈夫でした。色んな事件が起きて2回位主人公は死の危険にさらされるハードな展開でした。コーヒー屋さんもちゃんとやろうよ。それにしても遺伝子操作したハチを放し飼いにするのはダメだと思います。

    0
    2023年01月12日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    銃・病原菌・鉄の大陸間の緯度経度で、民族の発展が大きく異なるって考察がとても参考になったので。

    上巻はフィンランド、日本、チリ、インドネシアの国家的危機について。
    国家的危機を個人的危機に当てはめて考察する本書のテーマは新しいと思う。

    上の書籍もそうだけど、この人は個別の問題を一つのフレームワークに落とし込むので、誰でもわかりやすいし比較もしやすい。

    まだ下巻を読んでいないので結論は言えないけど、少なくとも日本以外の危機はあまり日本人に知られていない知識で、知れただけでも大きいかな。

    0
    2021年05月06日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    上巻と違い、現代日本をこき下ろしている。
    まあ、客観的にはそうみられているのだろうなと言う感じ。

    日本は国益にそうか、ということよりも国民感情みたいなところのプライオリティが高い施策が多く、それが客観的には、ちょっと政策がクソだなと思われていると。

    まあ、アメリカも大概だが、日本ももっと国益を考えて考える部分が出てきても良いのではと思う。
    ただし、結局ロビー活動とか対外的な発信力が異常に弱いため、国益にそう活動をしたとしても、それをアメリカに評価してもらうしかないと言う情けない状態。

    国益にそう活動をすると言うことも必要だが、同時に英語での発信力をあげるということも、国益を考えた時に重要

    0
    2021年03月19日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    日本について多く言及されているので、興味深い。
    特に前半上巻での、明治時代の日本の「選択的変化」についての言及は納得感が高い。
    つまり、ペリー来航を機に変えるもの(封建制度)と買えないもの(マインドセットや天皇制)をうまく選び取った稀有な例であると。

    あとはフィンランドの対ロシアの弱腰外交を評価しているのも興味深い。
    つまり感情的なネトウヨは、なんでアメリカの言いなりになっているのか!弱腰外交クソだ!
    みたいなことを言うが、感情的にならず国力を考えて、現実的な判断をとるのが大事だと言うこと。

    0
    2021年03月19日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    トランプ元大統領が引き起こしたアメリカ分断の危機。この本を読めばわかるかも。
    国内分断が、国家的な危機を招く。

    個人的危機から国家の危機を簡単づけてわかりやすい。
    統計的な判断ではないが、著者の関係の深い国フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリアの事例と危機後の国民の向き合い方の違いがわかる

    0
    2021年01月27日
  • ヒューマン・コメディ

    Posted by ブクログ

    いっぱい本読んでると、またこの展開か、またこういう設定か、と「自分は一体なんのために本を読んでいるんだい?」と頭がぽわわすることがある。(ほぼ毎日)しかしだな、この本はだな、第二次対戦の最中の、耐えしのぐ国民を近所ぐるみで描いているのだが、いちいち心持ってかれるのよ。ホーマーつう14歳の子がもぐりで電報配達の仕事してる。そうさ、大体が「息子が戦死しましたよ」つう内容。皆呆然として、ホーマーを抱き締める。その日はショックで、次の日のご飯の時におかんにポツポツ話す。4歳の弟もアイドルみたいに可愛い。

    0
    2020年10月28日