小川敏子のレビュー一覧
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つぎの一〇年において、これらの問題は日本にどのような結果をもたらすだろうか? 現実的にみて、日本が現在直面している問題は、一八五三年の唐突な鎖国政策の廃止や、一九四五年八月の敗戦による打撃に比べれば大したものではない。これらのトラウマから日本がみごとに回復したことを思えば、今日、もう一度日本が時代に合わなくなった価値観を捨て、意味のあるものだけを維持し、新しい時代状況に合わせて新しい価値観を取り入れること、つまり基本的価値観を選択的に再評価することは可能だという希望を私は持っている。
――本書の出版が2019年。さて10年後、本書で取り上げられた、日本、アメリカ、世界の問題はどうなっているのか。答え合わせが楽しみなような、怖いような。 -
Posted by ブクログ
今や、社会には“デタラメ”――事実ではない情報があふれている。その中で真実を見抜くには、どうすればよいのか?人々を惑わせるデタラメの特徴、そして騙されない方法を説く書籍。
デタラメは広まりやすく、正すのが難しい。
例えば「ワクチンが自閉症の原因になる」というデマがある。その信憑性は、後の調査で完全に否定されたが、デマは今もはびこっている。
因果関係がないのに、因果関係を示唆するデタラメがある。
例えば、マシュマロ実験という社会心理学の研究では、マシュマロを食べるのを長時間我慢できた4歳児は、成長してからの学業成績がよかった。この自制心と成績は、因果関係ではないが、自制心が人生で成功をもたらすとメディアは報じた。
デタラメを見破るには、例えば、次のような点に注意する。
■情報源に疑問を持つ:
「誰が私にこれを伝えているのか?」「その人はどうやってそれを知ったのか?」「その人は何を売り込もうとしているのか?」を自分に問う。
■この比較は正しいのか:
「空港の手荷物用トレーには、トイレよりも多くの細菌がついている」との論文がある。だが調べたのは呼吸器ウイルスだけ。人はめったに便座に向けて咳せきをしないから、トレーの方が多くても不思議はない。
■うますぎる話、ひどすぎる話ではないか:
うますぎる話(あるいは、ひどすぎる話)は、たぶんデタラメである。
■数字の桁は間違っていないか:
デタラメは底が浅いため、おかしいとすぐわかる、数字の誤りを犯すことがある。
オンラインのデタラメを見抜くには、次のようなことを行う。
・知らない情報源からの情報は、検索エンジンで確認する。
・画像を使って検索する。
・ファクトチェックを行うウェブサイトで確認する。 -
Posted by ブクログ
上巻と違い、現代日本をこき下ろしている。
まあ、客観的にはそうみられているのだろうなと言う感じ。
日本は国益にそうか、ということよりも国民感情みたいなところのプライオリティが高い施策が多く、それが客観的には、ちょっと政策がクソだなと思われていると。
まあ、アメリカも大概だが、日本ももっと国益を考えて考える部分が出てきても良いのではと思う。
ただし、結局ロビー活動とか対外的な発信力が異常に弱いため、国益にそう活動をしたとしても、それをアメリカに評価してもらうしかないと言う情けない状態。
国益にそう活動をすると言うことも必要だが、同時に英語での発信力をあげるということも、国益を考えた時に重要なファクターになるんじゃないかと思う。
(日本で声を上げている人も多いが、基本的に日本語で国内に向けてしか発信しておらず、全く世界的なコンセンサスに至らない、という日本語のが障害になっている構造) -
Posted by ブクログ
昔からサザエさんの状況を他人と共有できる回想シーンに、あれが使えればなぁと思っていた。
いくら筋道を立てて論理的に話しても、聞き手と同じレベルの情報を共有することはほぼ無理。なぜなら価値観、経験、状況が異なるから。という身も蓋もない前提から始まる。たしかに同じ本を読んだって(読書なのだから自発的に)、読後の感想は180度違うこともある、全く同じなんてことはない。
そこを出発点として、どうしたら能動的に聞いてもらえるか?心を開いて話してもらえるか?会話できるか?を説いていく。題名は「話し方」だしテクニックという言葉もでてくるが、人間は機械ではないのでマニュアルはないと認識しているように、ハウツー本感は少なく、「心理学」を軸に人間の普遍的な心理にアプローチしているためか、50年前の本でも、文化の異なるアメリカ人著者の本でも違和感はない。
目から鱗の記述があるわけじゃない、ただ実践できているかどうかは別。
こういう本は本当に悩んでいる時に読む方が効果が数倍あると思う。
結局、会話の上達に近道はなく、日々の訓練とこちらの誠意+「ちょっとしたコツ」なんだと思う。
2020.7.15