小川敏子のレビュー一覧

  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    何事においても、何かを変化させるときには最低限自分が行動することが必要だと言う事を皆が理解していれば、人のせいばかりにする事も随分少なくなるだろうに。

    0
    2021年02月01日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    第2章
    なぜフィンランドが豊かで、世界トップクラスの科学・教育リテラシーがあり、社会民主主義国家なのか
    そこには大国ソ連と長い国境を接する地政学的理由があり、類稀な愛国心があり、人口600万という小国ならではの綱渡り外交があった
    真田三代みたい!

    第3章
    鎖国日本に対する西洋からもたらされた危機に江戸明治の日本がどう対応したのか
    海外の知の巨人が書く明治維新は新鮮だが、概ね「まあそうだよね」って感じ
    明治維新と、太平洋戦争時の日本の指導者の対比は興味深く読んだ。正確な自己評価の違い。

    0
    2021年01月23日
  • 「話し方」の心理学―必ず相手を聞く気にさせるテクニック

    Posted by ブクログ

    人は自分でもわかっていない理由で物事をしりぞけることがある。そこで適切な質問が最も重要となってくる。

    0
    2021年01月11日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わってから知ったけど、「銃・病原菌・鉄」の著者なんだ!!
    この本はいくつかの国の危機(日本も開国と敗戦の時で取り上げられている)について、12の視点で分析したもの。
    歴史、心理、政治、経済、気候などなどを複合的に学べる一冊。
    そして、国や組織、個人が危機に陥った時に頭を落ち着かせて、状況を把握し、危機の原因を分析し、対応法を考えられるようになる助けにもなるかもしれない。

    そして、日本への厳しい指摘はできるだけ多くの日本人に読んでほしいし、受け止めなきゃと思う。

    因みに、分析軸は下記。
    1.危機に陥っていることを認める
    2.責任を受け入れる。被害者意識や自己憐憫、他者を責めることを避け

    0
    2021年01月04日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    注)感想は上巻と同じです

    ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
    この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

    まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、それでも、歴史について知ることは自分の考え方に幅をもたらしてくれるような気がする。

    例えば、フィンランドの話し。ソ連との関係性について、その内情を知らない人から見たら、なんでそこまでソ連の機嫌を伺うような振る舞いをするのか、理解ができないことだろう。でも、それまでのソ連との関係からフィンランドの人々

    0
    2021年01月04日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
    この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

    まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、それでも、歴史について知ることは自分の考え方に幅をもたらしてくれるような気がする。

    例えば、フィンランドの話し。ソ連との関係性について、その内情を知らない人から見たら、なんでそこまでソ連の機嫌を伺うような振る舞いをするのか、理解ができないことだろう。でも、それまでのソ連との関係からフィンランドの人々がどのように考えるに至ったの

    0
    2021年01月04日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    日本を含む7つの国家について、そのターニングポイントとなる歴史と特徴を、個人の危機とそれへの対応に照らし合わせて理解する。

    読み始めは、なぜ個人と照らし合わせる必要があるのかやや理解不能だった。
    だけど、読み進む内に理解できる。個人に生い立ち・経験等に裏打ちされた人格があるように、国家にも性格があるのだ。
    それはブラックジョークやヘイトスピーチに見られるような国籍ステレオタイプ、みたいな単純なことではなくて、その国の立脚する環境(例えばどこと国境が隣接しているか)や、その国が誇らしく・或いは苦々しく思い出し、しかも広く国民が共有する歴史(特に、危機についての)によって、否応なしに刻み込まれて

    0
    2020年12月31日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    現代世界史の特異点に注目し、フラットで詳細な解説を試みる。
    日本の章を読むと、学校で習う日本史ではなく、世界史の中で明治以降の日本はこのように見られているという視点があり、実に面白い。
    この人の視点、評価軸、叙述は良いね。

    0
    2020年12月21日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    たぶん、NewsPicksでビル・ゲイツの愛読書と紹介されていたのが気になって読んだ本。
    個人的な危機と国家的な危機の類似点と相違点を比較した上で、7つの国に起こった危機を紹介・分析している。
    上巻では、フィンランド、日本、チリ、インドネシアに起こった危機が紹介されているが、フィンランド、チリ、インドネシアの歴史をほぼ全く知らなかったこともあり、すごく興味深かった。
    まだ、下巻は読めてませんが、オススメの一冊です。

    0
    2020年12月19日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    下巻は、過去のドイツとオーストラリア、現在の日本、米国、世界について書かれている。

    ドイツと日本の第二次世界大戦の反省の仕方について比較されているが、なぜドイツが反省できたかについて書かれていない。第一次世界大戦ではドイツは反省できなかったので、そこが重要だと思うのに。

    第二次世界大戦ではユダヤ人虐殺という明らかに悪者にできる対象がいたこと(悪いのは国としてはドイツだが、ナチスが悪で自分はそうではない、ナチスのやったことを明示して後世に活かす、と考えることができる)、フリッツ・バウアー(ドイツ系ユダヤ人の法律家)「ドイツ人はみずからを裁くべし」で「ごくふつうのドイツ人も追求の対象」にし、国

    0
    2020年12月02日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    「国家的危機の帰結にかかわる要因」の12項目を、第1次世界大戦や第2次世界大戦当時のフィンランド、明治維新の日本などに当てはめて、どう対処していったかを検証している。
    フィンランドの例を読んでいてとても辛かった。他国の支援がない中で、多大な犠牲を発生させながらも、よく生き残ったと思う。
    危機を世論が認識して合意するということが大事であるが、とても難しい。

    現在の日本が、まだ直面はしていない国家存亡の危機に際したとき、あるいはその気配を感じたときに、どうなるかは心配でいっぱい。
    世論が自分ごととして考え、行動できるか、政府や首長が世論をまとめられるか。少なくともそのとき、対立を煽って人気だけ得

    0
    2020年09月22日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    危機に対してどう対処したのか?を上巻では個人、国としてはフィンランド、日本、チリ、インドネシアを挙げて物語としている。
    気になったのは、やはり「日本」で、鎖国からペリー来航による危機に当時の日本人たちがどう対処したのか。そして、そこから領土拡大に向けてとった舵取り…
    脅威に対して、各国に優秀な人材を送り込まれて学んだリーダーたちだったか、そう言う経験をしなかったリーダーたちだったか。
    「公正な自国評価を行うための知識や能力に違い」とな。
    外圧に対しての対処は良かったが、たかだか20年くらいで領土拡大の流れになって、第二次世界大戦の敗戦まで…

    歴史物は、書いた人の主観が強く出るか

    0
    2020年08月13日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    日本で大規模な移民を受け入れたのは、第二次世界大戦時の朝鮮人のみ。これらの朝鮮人の10%は広島の原爆で犠牲になった。

    アメリカの地理的有利は、ひとつは肥沃な大地。もう一つは、沿岸部と内陸部の二つに水路があること。水路がは道路より20倍も安く済ませられる。

    テレビや携帯電話の普及しているところでは、相手との会話に注意を100%向けられずに手元の携帯電話を見たりする。

    アメリカの有権者の多くが投票しない理由は、ひとつは有権者登録である。日本のように、特に何もしなくても投票に行けるわけではない。

    0
    2020年08月02日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    原題は「Turning Points for Nations in Crisis」。大きな転換点としての「危機」(危ないことによるきっかけ、機会)に対して、近代国家がどのような決断をし対処してきたか、著者が長期に渡って住んだり現地語による直接的な体験を通ずるなりして理解の深い世界の七か国(フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリア、アメリカ)での事例をあげて比較論的に叙述している。
    上巻は個人的な危機を叙述した第1章から始まり、国家的危機としては第2章から順にフィンランド、明治日本、チリ、インドネシアの例を挙げる。危機の要因としてもいくつかあり、他国からの圧力(フィンランド

    0
    2020年07月26日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    ◎フィンランドは小国であり、ソ連との国境線も長く、ソ連の勝利をできるだけ遅らせたかった。
    ◎オランダも小国であり、植民地化したインドネシアに大金注ぎ込む余裕がなかった。なので、学校や灌漑システムをつくるような倫理政策はあまりできず、搾取政策にとどまった。その中で、それまで「オランダ領東インド」と呼ばれる小国の集まりだったインドネシア人に、国会意識が芽生えてきた。また、特徴的なグループが形成されてきた。ジャワ人は文化的に優れていると考えたりなど。しかしジャワ語には問題点があり、身分の高い人に話しかけるときと低い人に話しかけるときでは言葉遣いが変わってしまうのだ。だからマレー語を変化させたのが現在

    0
    2020年07月23日
  • ヒューマン・コメディ

    Posted by ブクログ

    大好きな音楽アーティストがこの本を何回も読んだと言っていたので、読んでみました。
    本を読む習慣がなかなか身に付かない私が古典作品を読んだので、なかなか読み進められなかったですが、心が温かくなる良いお話だと思いました。
    すごいな、強くて優しい人だなって思う登場人物が印象的でした。主人公も頑張って生きててすごく優しいなと思いました。

    0
    2020年06月18日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    フィンランド、チリ、インドネシア、それぞれの国のターニングポイント。世界の近現代史を学ぶと、今が見えてくる、勉強不足だなあとじっくりゆっくり読みました

    0
    2020年06月15日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    ペリー来航の日本、ソ連に侵攻されたフィンランド…。国家的危機に直面した各国国民は、いかにして変革を選び取り、繁栄への道を進んだのか。世界7か国の事例から、次の劇的変化を乗り越えるための叡智を説き明かす。

    フィンランド,日本,チリ,インドネシア。
    より具体的で読みやすかった。

    0
    2020年06月02日
  • 危機と人類(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    下巻も面白かった。現代日本の課題は,ほんとそのとおりと思うねんけど解消されそうな雰囲気はないのは何でなんやろと思う点ばかり。その他の分析もすごく参考になった。
    こういった類の本は,たいてい文章が難しすぎて頭に入ってこないんだけど,この本は違った。訳が上手なのか,原文がそうなのか。
    うなずくことになる意見ばかりだったけど,原発と原爆投下についてはちょっと言いたくなった。けどそれはそれで読んで勉強するところなんだと思う。

    0
    2020年06月01日
  • 危機と人類(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ものすごくおもしろい。まず「囲いをつくる」というのがとても参考になる。心理学か何かの基礎だとか書かれてた記憶だけど,もっと人生の早いうちから知っておきたかった(けど,あまり人生経験がない中だと,その知識の重要さを認識できず素通りしていたかも)。
    本論の方もとても面白い。死ぬまでに世界史を勉強せなあかんなと改めて思う。

    0
    2020年06月01日