小川敏子のレビュー一覧
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◎フィンランドは小国であり、ソ連との国境線も長く、ソ連の勝利をできるだけ遅らせたかった。
◎オランダも小国であり、植民地化したインドネシアに大金注ぎ込む余裕がなかった。なので、学校や灌漑システムをつくるような倫理政策はあまりできず、搾取政策にとどまった。その中で、それまで「オランダ領東インド」と呼ばれる小国の集まりだったインドネシア人に、国会意識が芽生えてきた。また、特徴的なグループが形成されてきた。ジャワ人は文化的に優れていると考えたりなど。しかしジャワ語には問題点があり、身分の高い人に話しかけるときと低い人に話しかけるときでは言葉遣いが変わってしまうのだ。だからマレー語を変化させたのが現在のインドネシアである
◎インドネシア軍は大量虐殺をおこなった上で東ティモールを無理やり併合した。しかしハビビ大統領政権で独立可否の住民投票を行い、独立できた。 -
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相手を評価したり決めつけたりするのではなく、自分が抱いている感情と自分が必要としていること(ニーズ)に耳を傾ける、という考え方。感情にフォーカスする、ということをそもそもやらないことが多いように感じるし(特にビジネスの場面では)、その奥のニーズとなると、認識できていないまま感情に振り回されている気がする。
4つのプロセスは常に意識したい、やり続けたいこと。
(1)観察(Observations)
(2)感情(Feelings)
(3)必要としていること(Needs)
(4)要求(Requests)
自らを責めたり評価したりせず「自分がどうであるか」を明確に表現するには、トレーニングが必要だな、と改めて思う。
そしてこの考え方を共有することもとても大事。NVC[Non-Violent Communication(非暴力コミュニケーション)]のプロセスを実践する人が増えることで、自分も周りも心の安寧を得やすくなる。手法であり、コミュニケーションそのものの質的変化にもつながる。 -
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個人の人生には、自己分析を行い、自分の課題を認識して、それの改善に取り組むことが当然ある。
それを国家に当てはめ、過去に国が直面した課題、それに対してどう対応し、どんな現場が生まれているのかを体系的に説明いた本。
個人に当てはめると、自分の課題が、国家の危機に当たる。
どこまでも現実路線を貫いた国の決断や、逆に国の失政についても学べる。
上はフィンランド、日本、チリ、インドネシアについて書かれている。
世界史を専攻していなかったので、全然知らない世界の歴史についても自然と学ぶことができた。
ジャレドダイヤモンドさんの博学にはビビった。
というか取材と下調べが深い。
的確に自己を捉え、現実路線で冷静にどう進むべきかをアレンジメントするか。個人、組織双方を動かす際に勉強になる話を国家レベルの事例から学べる。 -
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危機と人類
名著「銃、病原菌、鉄」ほどの衝撃はなかった。文章が他のダイヤモンド氏の著作に比べて叙述的だった。ただ、日本に関する記述が多く、身近に感じられる部分が多かった。アメリカと日本の危機についてわかりやすく書かれていた。
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下巻は、ドイツとオーストラリアにおける過去の危機、そして、現在進行形の日本と米国の危機などが取り上げられ、最後には世界的な問題と、これらの実例から一般化された法則の有無が検討される。
オーストラリアの歴史が中々面白かった。アジア・太平洋に位置しながら英国との一体性というアイデンティティを次第にアジアの国という位置付けに変えていった国民意識の変容がどのようなものであったか、当事者でないと分からない部分はあると思うが、様々な出来事や要素が挙げられていて興味深い。
日本の現在の危機については、概ね理解できるが、資源に乏しい日本が海外の資源を濫費しているという指摘は、少々理解に苦しむ。そういうイメージなのか、あるいは、日本人が本当には知らない事実がそこにあるのか。 -
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クレオ・コイル「コクと深みの名推理シリーズ」の第17弾!
マイクと婚約したものの、結婚式の予定がなかなか立てられないクレア。
巷ではマッチングアプリが流行り、人気のデートスポットとしてクレアの経営するコーヒーハウス「ビレッジブレンド」も大流行りです。
しかし、そのマッチングアプリをきっかけにした発砲騒ぎが店内で起こり、その様子を撮影した動画が大きく取り上げられてしまいます。
さらに、お店の常連客の遺体まで見つけてしまったクレアは、またも素人探偵として推理と調査を進めることになるのでした・・・。
今回の物語のテーマは、「真実の愛との出会い方とは?」でしょう。
多様な出会い方がある現代では、そのぶん多様なトラブルが起こります。
出会いが手軽になったのは、果たしていいことなのか悪いことなのか。
クレアや娘のジョイ、元夫マテオや元義母マダムの恋模様を通して、人と人とのつながりや愛について考えさせる作品です。
すべてのストーリーがしっかりとつながり、読後にはあたたかなものが残ります。
特にマダムが語った過去の話やエスターのポエトリースラムのシーンが印象的で、何か訴えかけてくる力があると感じました。
ミステリの部分でも、伏線がうまく回収され、複雑なつながりもうまく描き出しています。
今回も分厚かったですが、おもしろくてあっという間に読み終えました。
著者が謝辞の部分で、毎回執筆にあたってお世話になった人へ感謝を述べるのですが、その部分も毎回感動的で大好きです。
もちろんクレアたちが作るおいしそうな料理も、調理シーンも最高でした!
◇おすすめポイント
・男女の出会い方の多様化と愛について考えさせるストーリー
・複雑に絡み合う人間関係が見事に描き出されたミステリ部分
・美味しい料理とコーヒーの描写
◇こんな方におすすめ!
・マッチングアプリに興味がある
・愛や将来について考えることがある
・コーヒーやNYが大好き -
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NVCとは、Non-violent Communicationの略。直訳すれば、「非暴力的なコミュニケーション」。
それがどういうものかは、少し長くなるが、本書から引用する。
NVCはわたしたちに本来そなわっている力-人を思いやる気持ちを引き出すことで、自分自身と、そして自分以外の人々との交流を容易にする。自分自身を表現する方法、そして耳を傾ける方法を見直すプロセスともいえる。具体的には、次の4つのことに意識を集中させる。観察すること、感情に気づくこと、必要としていることを明確にすること、自分の人生を豊かにするために要求することに。深く耳を傾ける力と、尊敬したり共感したりする力を伸ばし、心の底から与えたいという気持ちを引き出すのがNVCだ。
人と人が、よりよくコミュニケーションを取れるようになるための、方法論であり、スキルである。
おそらく身につける為には、結構な時間をかけてトレーニングすることが必要な気がするが、いったん身につけられれば、確かにコミュニケーションの質は格段に上がるだろう、と思える方法だ。
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2020年15冊目
下巻では、ドイツ、オーストラリア、現代の日本、アメリカを扱う。
上巻にも登場した戦前から戦後の日本に続いて、現代の日本について扱う。少子高齢化や資源の獲得について著書は人口が減ることで、日本は必要以上の資源獲得に走ることなく、改善していくと考える。但し、戦争への認識については改める必要があるとか。
歴史は何が正しくて何が間違っているかはその時点ではわからないけれど、ひとつ言えることは強者が歴史を作ってきたことは事実の様な気がしました。
オーストラリアはイギリスとの関係から、アジアやアメリカとの関係に重点を置く。
ドイツは戦後は隣国との関係改善に力を注ぎ、ドイツ統一を果たした。
アメリカは世界一の経済力や軍事力で唯一、壊滅的な危機に瀕することはなかったが、他国を参考にしないとあった。経済面や戦争でも日本を十分に研究していたこともあり、これは当てはまらないのではと思ったり。 -
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読み終わりましたー!
ちょっとした達成感(笑)
上巻レビューも割と詳しく書いたので、こちらは概要的なものは飛ばして、中身に入ります。
上巻に引き続き、国家が危機を乗り越えた事例としてドイツとオーストラリアの紹介があります。
ドイツについては、敗戦にまつわる自己憐憫的な振る舞いから一転し、政治的中枢を担う人物がきっちりナチスドイツの暴虐を謝罪し、教育にもその反省が生かされている点が評価されていました。
その点で、曖昧な態度を取り続ける日本の今の問題点も、後の章で取り上げられます。
オーストラリア編では、母なる国イギリスへの奉仕を中心に進んでいきます。
これを読んだ時、オーストラリアではなくニュージーランドに行ったときに受けた感じに、あれはイギリス系住民のプライドだったんだな、と思い当たる部分がありました。
まぁ、英語全然出来ない自分がダメだったんですけどね(笑)
第3部からは、現代の日本とアメリカが抱える危機について述べられます。
日本については、少子高齢化と移民受け入れに対する消極性のこと。
そして、資源がないのにサスティナブルな運用をしていかないこと。
更に、教育の行き届いている国なのに、女性の登用にはまだまだ壁があるということが主でした。
個人的には、女性に光が当たりつつあるという感触がありましたけど、筆者から言わせると根強い壁が残っていて難しいとあって、そういう風に捉えられているんだな……と思いました。
この第3部については現在進行形の危機ということもあり、やや教訓的で、そこがちょっと読みづらかったです。
なので、上巻は星5つ付けたんですが、下巻は1つ減らすことにしました。
上下巻共に、時間はかかりますが、読みやすい!
方法論としては大学生の方にオススメします。
んー。楽しかった!