小川敏子のレビュー一覧
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相手を評価したり決めつけたりするのではなく、自分が抱いている感情と自分が必要としていること(ニーズ)に耳を傾ける、という考え方。感情にフォーカスする、ということをそもそもやらないことが多いように感じるし(特にビジネスの場面では)、その奥のニーズとなると、認識できていないまま感情に振り回されている気がする。
4つのプロセスは常に意識したい、やり続けたいこと。
(1)観察(Observations)
(2)感情(Feelings)
(3)必要としていること(Needs)
(4)要求(Requests)
自らを責めたり評価したりせず「自分がどうであるか」を明確に表現するには、トレーニングが必要だな、 -
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個人の人生には、自己分析を行い、自分の課題を認識して、それの改善に取り組むことが当然ある。
それを国家に当てはめ、過去に国が直面した課題、それに対してどう対応し、どんな現場が生まれているのかを体系的に説明いた本。
個人に当てはめると、自分の課題が、国家の危機に当たる。
どこまでも現実路線を貫いた国の決断や、逆に国の失政についても学べる。
上はフィンランド、日本、チリ、インドネシアについて書かれている。
世界史を専攻していなかったので、全然知らない世界の歴史についても自然と学ぶことができた。
ジャレドダイヤモンドさんの博学にはビビった。
というか取材と下調べが深い。
的確に自己を捉え、 -
購入済み
危機と人類
名著「銃、病原菌、鉄」ほどの衝撃はなかった。文章が他のダイヤモンド氏の著作に比べて叙述的だった。ただ、日本に関する記述が多く、身近に感じられる部分が多かった。アメリカと日本の危機についてわかりやすく書かれていた。
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下巻は、ドイツとオーストラリアにおける過去の危機、そして、現在進行形の日本と米国の危機などが取り上げられ、最後には世界的な問題と、これらの実例から一般化された法則の有無が検討される。
オーストラリアの歴史が中々面白かった。アジア・太平洋に位置しながら英国との一体性というアイデンティティを次第にアジアの国という位置付けに変えていった国民意識の変容がどのようなものであったか、当事者でないと分からない部分はあると思うが、様々な出来事や要素が挙げられていて興味深い。
日本の現在の危機については、概ね理解できるが、資源に乏しい日本が海外の資源を濫費しているという指摘は、少々理解に苦しむ。そういうイメージ -
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クレオ・コイル「コクと深みの名推理シリーズ」の第17弾!
マイクと婚約したものの、結婚式の予定がなかなか立てられないクレア。
巷ではマッチングアプリが流行り、人気のデートスポットとしてクレアの経営するコーヒーハウス「ビレッジブレンド」も大流行りです。
しかし、そのマッチングアプリをきっかけにした発砲騒ぎが店内で起こり、その様子を撮影した動画が大きく取り上げられてしまいます。
さらに、お店の常連客の遺体まで見つけてしまったクレアは、またも素人探偵として推理と調査を進めることになるのでした・・・。
今回の物語のテーマは、「真実の愛との出会い方とは?」でしょう。
多様な出会い方がある現代 -
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NVCとは、Non-violent Communicationの略。直訳すれば、「非暴力的なコミュニケーション」。
それがどういうものかは、少し長くなるが、本書から引用する。
NVCはわたしたちに本来そなわっている力-人を思いやる気持ちを引き出すことで、自分自身と、そして自分以外の人々との交流を容易にする。自分自身を表現する方法、そして耳を傾ける方法を見直すプロセスともいえる。具体的には、次の4つのことに意識を集中させる。観察すること、感情に気づくこと、必要としていることを明確にすること、自分の人生を豊かにするために要求することに。深く耳を傾ける力と、尊敬したり共感したりする力を伸ばし、心の -
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2020年15冊目
下巻では、ドイツ、オーストラリア、現代の日本、アメリカを扱う。
上巻にも登場した戦前から戦後の日本に続いて、現代の日本について扱う。少子高齢化や資源の獲得について著書は人口が減ることで、日本は必要以上の資源獲得に走ることなく、改善していくと考える。但し、戦争への認識については改める必要があるとか。
歴史は何が正しくて何が間違っているかはその時点ではわからないけれど、ひとつ言えることは強者が歴史を作ってきたことは事実の様な気がしました。
オーストラリアはイギリスとの関係から、アジアやアメリカとの関係に重点を置く。
ドイツは戦後は隣国との関係改善に力を注ぎ、ドイツ統一 -
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■話し方
①聞き手は勝手に言葉を補足し、話を自分に都合よく解釈する。
②何かを質問するときに、なぜその情報が必要なのかという理由を省くと、相手に不信感を持たれやすい。
③会話をするとき、頭の中で相手と入れ替わって自分の言葉を聞く立場に立ってみよう。
④こたえやすい質問からはじめる。迷わずに答えられるというのは、誰にとっても快適なことである。
⑤感情を表現させる。感情は緊張を呼ぶ。緊張が高まった状態では人の言葉を受けとめてじっくり考えることはできない。だいいち、耳に入らない。だからここはぐっと言葉を飲み込んで、相手に話をさせる。
⑥言葉がつたえるのはものごとの一断面にすぎないのに、それで全体像を -
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相手からうまく話しを引き出すための質問の仕方がわかりやすい。
聞く時には最後までコメントを排除せず、その後、YesやNoでは答えられない具体的な質問をする。
特に、感情が高ぶっている時に論理は無力でしかないので、高ぶりを受容し、欲求を吐き出させる。
受け入れの下地ができたサインが出るまで待つ。
興味深かったのが、人は相手の話を聞きながら思考することは非常に難しいということである。
自分が話してになっている場合、相手に的確な返事を期待しがちだが、それはやめた方がいいということだろう。
自分に置き換えてみても人の話しを聞いている最中はうまい考えは浮かばないものである。