浅生鴨のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
・嘘はあたかも金銭の様に人々の間を流通していく。
・嘘をつく時、嘘をつかれる時、その両方に必要なのは優しさ。
・相手の頭に浮かべたくないイメージにつながる語彙は、とにかく使わないようにする。
・なぜあなたの嘘と相手の嘘は違うのか。
どうして相手はそんな嘘をつくのか。
その理由を丁寧に考えることが人間関係を良くするための近道。
・ネガティブ思考、ポジティブ思考は、世界をどう捉えているかの違い。
・伝えたい情報だけを的確に伝えるのがフィクション。
・伝えたいのは本当のことだけど、嘘を使ってそれがより強く伝わるようにするのがフィクション。
・人生という小説のボリュームは、一人一人によってサイズが決まっている。
・相手が自分と同じ考え方をしないのは、相手が間違っているか、自分の伝え方が悪いのだと思い込んでいる。
・無意識の嘘に勝てるのは意識的な嘘だけだ。
・僕たちは嘘しか受け入れることはできない。
・事実は1つだが、真実は人の数だけある。
・フィクションは、ジャーナリズムでは決して届かないところまで想像を広げ、事実とはまるで異なる場所から物語を始める。
そうやって事実の断片に新しい解釈を見つけ出し、僕たちが受け入れがたい現実世界との折り合いをつけるための、新しい物語を創り出す。
・誰も伝えなければなかったことにされてしまう事実を見つけ出し、僕たちに分かるように伝えるのがジャーナリズム。
僕たちがどうしても受け入れたくない事実を、何とか受け入れられる嘘にして伝えてくれるのが文学。
・小説は現実を変えるための手段。
・現在も過去も未来も、すべては僕たちが一度きりしか出会うことのない事実の断片から作り出される嘘にすぎない。
・僕らは嘘で繋がっている。 -
Posted by ブクログ
著者の語り口が柔らかく読みやすい。気づいたら最後まで読んでた。世の中に出回っている意識高い自己啓発本よりも浅生鴨さんの柔らかい本書の内容の方が説得力がある。浅生さんも言っていたが、結局本書も結果論の側面があるため、そこには留意する必要がある(仕事が自分を選ぶ)が、91ページの「仕事を面白がること」127ページの「どんな進路を選んだとしても必ず後悔する」、187ページの「選ばない幸せ」はかなり真実味を帯びていて自分の人生観と比べても腑に落ちる。
特に91ページの仕事を面白がることは部活が楽しくなくてやめようと考えていた時の自分の心情にピッタリだった。当時はこれだけ楽しくない部活を楽しめるようになれば俺は何でも楽しんでやることができるぞという心持ちで頑張った。127ページの「どんな進路を選んだとしても必ず後悔する」も大学進学で第二希望の大学に来た自分にとってとても腑に落ちる。
結局自分の選択を正解にするのは自分だけであり、他人に決めてもらうことはできない。正解がないから失敗もない。失敗を恐れず未来に進みたい。そう思うことができる本でした。 -
Posted by ブクログ
意外と良かった
すらすら読める
印象に残った文は何個かあった。というか、たくさんあった。
◇「社会人」とは
「役割を持った人」
どんな役割を持ちたいか
◇できることをできる限りやるのがプロ
◇仕事とは世界に何かを付け加えること
ほんの少し世界を変えること
その過程でつながりが生まれる
◇仕事は社会とつながるための手段
◇お金は勝手に払われるもの
◇迷ったら、数が少ない方を選ぶ
そのたった3つがほかの20とバランスをとっているから(やりたい理由、やりたくない理由の)
◇仕事をおもしろがること
やってきた仕事はとりあえずやる
おもしろさを見つけていく
おもしろがること
やりたいやりたくないではなく
おもしろがることが仕事とうまく付き合う方法
中・高生はもちろんだけれども、中高年にもよい本と思いました。
なんでもおもしろがりたい。
そういう人生でありたいなと今の感想。
よい本でした。広い視野に立てた感じ。 -
購入済み
視覚障害者のスポーツ
ストーリーのテーマが「視覚障害者のスポーツ」というあまり取り上げられないテーマで、それだけでも興味深いのに、それ以外の読みどころがたくさんあった。この作者の作品を初めて読んだが、構成の巧みさ 登場人物のキャラクターの鮮やかさ 細部に至るまでの表現の切れ味に圧倒された。
-
Posted by ブクログ
全体の何割が嘘なのか、読んでいるうちにわからなくなるが、読めば読むほどそんなことどうでもよくなる。
浅生鴨氏が(草河文世氏が?)言うように、事実が事実のまま表現することが不可能である以上、事実を伝えるために嘘は必要不可欠なのだ。
嘘というと人を騙しているようだが、それは嘘に対する狭い解釈のさらに一部でしかない。
どうせ嘘しかないのだから、私たちはもっと気楽に他者や世界と繋がっていいのではないか。
この本文の結びがコロコロと変わる(常体、敬体、べらんめえ)ように、その場その場でコロコロ変わりながらいけばいいのだ。
という感想を、本当にこの本を読んで得たのかどうか、嘘か誠か、もうよくわからない。
そもそも、草河文世って… -
Posted by ブクログ
ネタバレ「けれども強いから最強なんじゃない。たくさんの弱さを知っているから世界最強なんだ」(315ページ)
「『弱さのない人は強くなれない』
そうだ。弱さが俺たちを強くする。弱さを知る者だけが、その弱さを克服できる。たった一つの感覚の代わりに、多くの感覚に頼る力が晴の強さだ。頼れること。それが本当の強さなのだ」(同)
目が見えない世界で、感覚だけでスキーをするのがどんなに怖いことか。でも、目が見えないはずの晴は怯えない。
晴と伴走者の涼介が一緒に街を歩いているシーンで、些細な段差で晴がつまずく。一人で歩いているときは気を張っているけれど、助けてくれる人がいるときは、油断してしまうと言う。
一人では生きられないから、支え合うこと、頼れることが強さなのかもしれない。
視界が悪いときに、涼介の「伴走者」になる晴。こちらが〝弱者〟だと思っている相手でも、じつはできることがたくさんあると晴は教えてくれる。支え合うこと、頼り合うこと、でも相手のできない範囲・助けてほしい範囲を見極めて、必要以上には手を出さないこと。そんなことを、本作は教えてくれる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ視覚障害者のパラスポーツを描く。
夏編:ブラインドマラソンと冬編:ブラインドスキーの2編からなる。
夏編のランナー・内田は事故による中途失明者。
冬編のスキーヤー・晴は先天性の視覚障害。
二人とも全盲光覚なしという、視覚障害としては最重度だが、作中、特に視覚支援学校(盲学校)が描かれる冬編では、視覚障害にもグラデーションがあることがそっと触れられている。
そしてそれぞれの伴走者には、それぞれの競技に屈折した関わりをもち、かつそれぞれのパートナーと出会うまでパラスポーツにも視覚障害者にも関わりがなかったという共通点がある。
正直、両編とも半分過ぎくらいで何となく先を予想していて、両編とも外れた。いい意味で裏切られた。
内田はゴールを間近にしてランナーとしての意識が高まり、淡島がそれに応え、僅差で…まあ、勝ち負けまでは予想できなかったけど。
晴は何やかや言って陰で練習していて大会で好成績を収め、立川も心を開く、と予想していた。
はい、はーずれ。
でも、それがよかった。
予想通りだったら星が二つ減っていた。
題材は視覚障害パラスポーツだったけど、テーマはインクルーシブだと思う。
「相手のことなど、何もわからない」を意識し自覚することから、真のインクルーシブは始まる。
そういう読後感です。 -
Posted by ブクログ
来年度受験となる子の進路を考えるきっかけとなる本になりそうと思い読みました。
内容は、仕事とは、こうゆうものでこうすべきであるなど、硬い言葉で書かれていません。
また、著者の経験を分かりやすく混ぜられていて、中学生でも読み切れると思います。
ちょっと文章は、重複か所が多いのが気になりました。
子どもに高校どうやって考えたのって言われて、偏差値で行ける高校に行った。としか、言えなかった私。
中学の時に将来なんて考えることは、なかった。親、学校にひかれたレールを歩んでいた。
それが悪かったがと言われても悪くわなかった。
将来の仕事を考える。
答えのないこの問いに対して、考えて考えて何度も失敗して、振り返って、良かったと思えるような人生を歩んでほしいものです。
きっと何を選んでも正解です。