浅生鴨のレビュー一覧
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視覚障害者のスポーツ
ストーリーのテーマが「視覚障害者のスポーツ」というあまり取り上げられないテーマで、それだけでも興味深いのに、それ以外の読みどころがたくさんあった。この作者の作品を初めて読んだが、構成の巧みさ 登場人物のキャラクターの鮮やかさ 細部に至るまでの表現の切れ味に圧倒された。
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Posted by ブクログ
全体の何割が嘘なのか、読んでいるうちにわからなくなるが、読めば読むほどそんなことどうでもよくなる。
浅生鴨氏が(草河文世氏が?)言うように、事実が事実のまま表現することが不可能である以上、事実を伝えるために嘘は必要不可欠なのだ。
嘘というと人を騙しているようだが、それは嘘に対する狭い解釈のさらに一部でしかない。
どうせ嘘しかないのだから、私たちはもっと気楽に他者や世界と繋がっていいのではないか。
この本文の結びがコロコロと変わる(常体、敬体、べらんめえ)ように、その場その場でコロコロ変わりながらいけばいいのだ。
という感想を、本当にこの本を読んで得たのかどうか、嘘か誠か、もうよくわか -
Posted by ブクログ
ネタバレ「けれども強いから最強なんじゃない。たくさんの弱さを知っているから世界最強なんだ」(315ページ)
「『弱さのない人は強くなれない』
そうだ。弱さが俺たちを強くする。弱さを知る者だけが、その弱さを克服できる。たった一つの感覚の代わりに、多くの感覚に頼る力が晴の強さだ。頼れること。それが本当の強さなのだ」(同)
目が見えない世界で、感覚だけでスキーをするのがどんなに怖いことか。でも、目が見えないはずの晴は怯えない。
晴と伴走者の涼介が一緒に街を歩いているシーンで、些細な段差で晴がつまずく。一人で歩いているときは気を張っているけれど、助けてくれる人がいるときは、油断してしまうと言う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ視覚障害者のパラスポーツを描く。
夏編:ブラインドマラソンと冬編:ブラインドスキーの2編からなる。
夏編のランナー・内田は事故による中途失明者。
冬編のスキーヤー・晴は先天性の視覚障害。
二人とも全盲光覚なしという、視覚障害としては最重度だが、作中、特に視覚支援学校(盲学校)が描かれる冬編では、視覚障害にもグラデーションがあることがそっと触れられている。
そしてそれぞれの伴走者には、それぞれの競技に屈折した関わりをもち、かつそれぞれのパートナーと出会うまでパラスポーツにも視覚障害者にも関わりがなかったという共通点がある。
正直、両編とも半分過ぎくらいで何となく先を予想していて、両編と -
Posted by ブクログ
「嘘=事実ではないこと」と定義すると、人間は外界の事実情報の100%を自分の中に取り込むことができないので全ての記憶や認識は嘘になる。そして取り込む際に100%のうちそぎ落とされる情報は人によって全くと言っていいほど異なる。そのため人の数だけ嘘があり、その嘘から認識しているその人にとっての真実もまた異なる。というところから本書の論は始まる。
そして私たちがつく嘘は、個々人が持っている異なる世界観の共通認識同士を繋ぐための変換ツールである。と、僕は解釈しました。
少し脳科学っぽい要素もありながら全体的に哲学チックな内容でしたが、文章が面白くて非常にとっつきやすく読みやすかったです。後半になる -
Posted by ブクログ
Audiobook にて。
元NHKのディレクターであり作家である著者。
作家ってどうやってこんなお話をひらめいているんだろう?という疑問は誰もが一度は浮かぶと思う。そういった「頭の柔らかい人」の頭の中を文章化した、というような内容。
次から次へと言葉遊び、妄想を繰り広げてとんでもない発想に行き着く様を見せてくれる。
「与えられた問題に対して質問を持っていく」
クライアントに与えられた問題の答えをただ持っていくのではなく、どうせなら「こちらの方が真の問題ではないですか?」と自分で質問を持っていく方が面白いと言う。
問題に対して答えを探すと、間違えないようにとありがちなアイディアになってしまう -
Posted by ブクログ
アイデアを生み出す思考法を「妄想」と表現しています。
・妄想のルール
・妄想の広げ方
・妄想する具体的な方法
・妄想のアウトプット法
・妄想のアレンジ方法
クリエイターの思考の仕方を詳しく教えてくれているという、凡人にはめちゃくちゃありがたい本です。
妄想術もたくさんあって、常に手を変え品を変えて色々考えてるんだろうなと感心します。
「うぐっ」ときたところ
・面白いと思った記事はすぐに読む(後で読もうとしても読まない)
・すぐに正解を探そうとしない
・苦し紛れに無理やり出す単語こそが、普段の自分にはなかなか見つけられないもの。
・相手の言ったことをメモにするなら、写真を撮るか録音をすればいい