浅生鴨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「嘘=事実ではないこと」と定義すると、人間は外界の事実情報の100%を自分の中に取り込むことができないので全ての記憶や認識は嘘になる。そして取り込む際に100%のうちそぎ落とされる情報は人によって全くと言っていいほど異なる。そのため人の数だけ嘘があり、その嘘から認識しているその人にとっての真実もまた異なる。というところから本書の論は始まる。
そして私たちがつく嘘は、個々人が持っている異なる世界観の共通認識同士を繋ぐための変換ツールである。と、僕は解釈しました。
少し脳科学っぽい要素もありながら全体的に哲学チックな内容でしたが、文章が面白くて非常にとっつきやすく読みやすかったです。後半になる -
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Audiobook にて。
元NHKのディレクターであり作家である著者。
作家ってどうやってこんなお話をひらめいているんだろう?という疑問は誰もが一度は浮かぶと思う。そういった「頭の柔らかい人」の頭の中を文章化した、というような内容。
次から次へと言葉遊び、妄想を繰り広げてとんでもない発想に行き着く様を見せてくれる。
「与えられた問題に対して質問を持っていく」
クライアントに与えられた問題の答えをただ持っていくのではなく、どうせなら「こちらの方が真の問題ではないですか?」と自分で質問を持っていく方が面白いと言う。
問題に対して答えを探すと、間違えないようにとありがちなアイディアになってしまう -
Posted by ブクログ
アイデアを生み出す思考法を「妄想」と表現しています。
・妄想のルール
・妄想の広げ方
・妄想する具体的な方法
・妄想のアウトプット法
・妄想のアレンジ方法
クリエイターの思考の仕方を詳しく教えてくれているという、凡人にはめちゃくちゃありがたい本です。
妄想術もたくさんあって、常に手を変え品を変えて色々考えてるんだろうなと感心します。
「うぐっ」ときたところ
・面白いと思った記事はすぐに読む(後で読もうとしても読まない)
・すぐに正解を探そうとしない
・苦し紛れに無理やり出す単語こそが、普段の自分にはなかなか見つけられないもの。
・相手の言ったことをメモにするなら、写真を撮るか録音をすればいい -
Posted by ブクログ
元々あまりスポーツ興味が無いので、パラリンピックに興味が無いと言っても許されるとは思っています。だってオリンピックにだって興味無いのですから・・・。
しかし、この間読んだ車椅子テニスのプレイヤーと、車椅子制作者の物語「パラスター」はとんでもない名作で、今年のベスト10の中に絶対入る作品でした。
にわかにパラスポーツに興味が出たので、視覚障碍者のマラソンを描いた本作を読みました。
伴走者という名称は初めて聞きましたが、ニュースで見た時に一緒に走っている人が居るなという認識はありました。
言われてみれば、一人で走るのは不可能なので誰かが誘導しなければいけないです。しかしパラアスリートに一般人が誘導 -
Posted by ブクログ
何気に発想法関連の本は初めて読みました。面白かったですね。自分ができるかどうかはさておき、突拍子もないアイデアをぶち上げる人はこんなことを考えているのかと驚きました。
特に面白かった箇所はこの辺です。
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1. アウトプットをしない限り、まだ何ものでもない。だからまずは書いてみる。何も考えずにただ書き始める。ある程度書き散らかすうちに、ようやく自分の書きたかったことが見えてくる
2. 課題に合わせて考えるというよりは、既に頭のどこかにあるアイデアの種を呼び出す感覚に近い。日ごろから種を少しずつ頭の引き出しにしまっておく
3. 最初から対象の企画に役立つものを求めると、せいぜい自分の -
Posted by ブクログ
視覚障害者の選手の「目」となって、サポートする伴走者。
マラソンランナーとアルペンスキーの2つの作品を収録しています。
マラソン編では、サッカー選手として活躍していた内田が事故により、視力を失ってしまいます。その後、マラソン選手として活躍しようと奔走していきます。
冒頭から伴走者と共にある国際大会に出場するところから物語が始まります。今までの流れがあまりないままスタートし、随所随所に過去が描かれています。
なので、レースでの緊迫感や緊張感が途切れ途切れになってしまうため、あまり重厚感はないように感じました。
ただ、俺様なランナーと分析な得意な伴走者がお互いに反発しながらも同じ方向へ進む過程は見