アーサー・ディ・リトル・ジャパンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
モビリティー進化論
自動運転と交通サービス、変えるのは誰か
著:アーサー・ディ・リトル・ジャパン(ADL)
出版社:日経BP
本書の特徴は、クルマだけに焦点を当ててるのではなく、交通システムについても、その焦点をあてています。
自動車業界の4つの変化
①軽量化、くるまの作り方の変化
②クルマの動力伝達システム、パワートレーンの変化
③情報ネットワークに接続し、コネクティッド化、人・社会とのインタフェースの変化
④自動車の所有から、使用へとシフトする使い方の変化
クルマに、ADAS(先進運転支援システム)を搭載する
交通システムを導入するためには、その都市の規模を知る必要がある
人口密度が、事業採算を支配する
モビリティに関係する4つの産業
①運輸産業、バス、タクシー
②物流産業、トラック、鉄道
③小売産業
④情報通信産業
モビリティシステムは、都市間交通と、都市内交通に分けられる
配車システムと、無人化が、収益向上の方策
モビリティサービス
・駐車場関連サービス
・テレマティクス保険
・自動車個人間売買仲介
・ライドシェア
・マルチモーダル型検索・予約
・スマートシティ
・カーシェアリング
自動運転と各国政府の規制
・ADAS 自動運転
・交通規制、規制レーン
・シェアリング(カーシェアー、ライドシェア)
・移動困難者対策
・都市交通インフラ整備
次世代モビリティサービス
・ソフトウエアに付加価値が移行
・ADAS延長線上の自動運転デバイスの実装
自動運転車のオプション構成
・HMI統合ECU スマートメータ、HUD,電子ミラー
・外界センサー、通信機器、運転者モニタリング
・ブレーキECU ステアリング、ECU,エンジンECU
・高精度地図
・携帯回線
・セキュリティ対策
・カメラ
・ミリ波レーダー
ADLの提言:次世代モビリティビジネスに向けた企業変革のための要件
①ビジネスモデル変革に向けた統合戦略
②次世代商品ポートフォリオ
③獲得すべき将来技術とそのアプローチ
④イノベーション推進の組織能力
⑤変革に向けた機能組織別計画・予算
⑥組織変革に向けたロードアップ
目次
はじめに
第1章 交通システムで解決すべき社会的課題・ニーズ
求められる交通システムの変革
各国で異なる重要度
第2章 世界各国の都市構造はこれだけ違う
都市構造によって都市を分類する
人口規模と人口密度で都市構造を整理
七つの分類で世界の都市を整理
第3章 各国の普及をけん引するのはどの産業か
世界各国の主要産業と自動車産業の位置付け
モビリティーサービスと四つの関連産業
モビリティーサービス関連産業の位置付け
情報通信産業は米国が突出
第4章 既存の交通サービスはどこに問題があるか
都市間交通と都市内交通に大きく分類
長期低落傾向のバス事業
有効な手段はコミュニティーバスの自動運転化
世界的に見て規模は大きい日本のタクシー市場
配車システムと無人化が収益向上の方策
寡占化が進むレンタカー事業
第5章 各国で勃興する新たなモビリティーサービス(前編)
カーシェアとライドシェアの違い
米国や新興国ではUber型が普及
日本のカーシェアリング市場は車両ベースで世界最大規模
日本でカーシェアリングが普及する理由
ドイツはメーカー系サービスが急拡大
カーシェアリング事業の収益構造を分析
カーシェアリング市場、発展の方向性
第6章 各国で勃興する新たなモビリティーサービス(後編)
Uber型サービスが普及する地域の共通性
Uber型サービスの収益性
BlaBlaCar型サービス普及の条件
ライドシェアリング発展の三つの方向
ASEANの新たなモビリティーサービス
中間層の新たなサービスプラットフォームに
第7章 モビリティーサービスとしての物流市場
高止まりするトラック輸送の比率
物流サービス発展のシナリオ
ライトワンマイルの対応が課題
第8章 ユーザーから見たモビリティーシステム変革のニーズ
各国の自家用車の利用実態
自動運転などに対するユーザーの受容性
自動運転に肯定的な日本
特徴的な傾向を示す中国
第9章 モビリティーシステムの変革を国や自治体が後押し
政府から見た導入の目的は三つ
産業振興の観点で進む自動運転への政策支援
シェアリングサービスに対する姿勢
モビリティーシステムの進化例:マルチモーダル型サービス
世界主要都市における交通システムの実力
第10章 自動運転車開発の「押さえどころ」を考える
ソフトウエアに付加価値が移行する
ADASの延長線上にある自動運転デバイス
演算処理デバイスの高性能化が進む
自動運転車の補償制度の必要性
期待されるソフトウエア更新の活用
第11章 自動運転車の販売価格はこうなる
ハードウエアコスト
ダイナミックマップのコスト
通信機器費
セキュリティー対策費
ソフトウエアの開発費
製品保証コスト
自動運転車のオプション価格
第12章 自動運転型モビリティーサービスの開発をいかに進めるか
交通サービス事業者に求められるもの
モビリティーサービスの業務形態
自動運転型モビリティーサービスの分類
第13章 LSVが変える自動車業界
LSVは自動運転化しやすい
LSVは造りやすい
第14章 モビリティーサービスと自動運転、2030年の普及シナリオ
日本における普及シナリオ:自動運転を活用しない場合
自動車販売への影響が大きいシナリオ
日本における普及シナリオ:自動運転を活用する場合
影響が大きいオンデマンド型カーシェア
自家用車でも自動運転機能が普及
米国における普及シナリオ
欧州における普及シナリオ
第15章 自動車市場への影響とプレーヤーに求められる行動
影響の大きさは日本、欧州、米国の順
自動運転車の市場拡大ポテンシャル
完成車メーカーに必要な行動
サプライヤーに飛躍のチャンス
ISBN:9784822258283
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:1800円(本体)
2018年01月17日 第1版第1刷発行 -
Posted by ブクログ
会社で研修があり、その際に課題図書として推薦していたので。
リーダーとは自分らしさをさらけ出さないとダメだ、と研修でも言われていたが
この本を読んで詳細を理解しました。
いわゆる良いリーダーとなるためのハウツー本では全くなく、状況や環境によって
求められるリーダーシップは変化するため、いわゆるこうすればいいということは
言えないと断言されています。
ではどうするか。
自分で考えるしかない。そして自分らしさを出して部下や上司との関係を築き
人を動かしていくことがリーダーとしての役割。
当然スキルも大事だが、もっと大事なのは自分の心構えであり、周りとどういう
関係を築くことができるか。仲良しこよしになって厳しくできなくなるリーダーも
多いとのこと。胸に刺さります。 -
Posted by ブクログ
直近のCASEやMAASなど自動車OEMの危機感や変革の書籍は多数あったが、そのOEMのサプライヤー目線での書籍は珍しいのと、自分にも大いに関わるだとうと思い手に取った。
内容は段落や構成がしっかりとしており体系的にまとめられた本であった。体系的に整理するうえでは良い本であったが切り口や作者の意見があまり辛辣な感じではなかったので強烈な印象は残らなかった。
その中で本書の学びを以下に述べる。
・日本は系列の垂直統合型、欧米は水平分業型。ただし地域性がましてきたので
今後はコアコンピタンスを高め、各社ニーズに合わせたカスタマイゼーションで
プロダクト価値を高めることが重要。また日本の強みのすり合わせ型の効率化も
目指す。
・日本企業が海外市場で勝ち抜くためにはOEMの仕様書がなくても動ける
R&Dが必要。具体的には長期戦略部署の設立やMBDを活用、システム設計。
・効率を100倍にするにはアジャイル開発が必要である。初期段階では
OEMニーズも明確でないため、短い開発期間で常にアップデートしながら
目標への道筋を修正する。ただ大事なのは裁量を与えることと、何を達成したい
のかは明確にする必要がある。
・CASE時代になりtier1は外部機関調査ではなく実現したいしたい世界感を
自ら描く。(外部機関使うと皆が予想できる未来であり、レッドオーシャン化
してる可能性があるため)その中で既存事業の強化に加えて新規事業の創出が
必要。また自動車メーカが把握しにくい領域に進むのも可(例えばカーナビより
カーオーディオの関係)
・今までの自動車業界はナッシュ均衡(言い出したものが負け)の状態が続いて
いたが、新規プレイヤー(Google、uber)の参加で容易に崩れうる。
・カルソニックカンセイ(現マレリ)はKKRジャパン(投資ファンド)に経営を
協力依頼している -
Posted by ブクログ
リーダーの資質として、『その人らしさ』があげられるが単に自分らしさを前面に押し出すだけではいけない。
郷に入れば郷に従えというように、ある組織に所属するとその組織の流儀に溶け込む力も持っている。
しかし、全てを受け入れるわけではなく、適度に自分らしさを出し、周囲に影響を与え皆を引っ張っていく存在に変わる。
この相反する、自分らしさの押し付けと周囲の価値観の受け入れをバランスよく保てる人がリーダーなのだ。
<メモ>
・社交性と連帯性
社交性は友情や愛情なので人間関係のつながりを示す。仕事が楽しくイノベーションを生まれやすい。一方、結果に関しては評価が甘くなる。派閥形成の原因にもなる。
連帯性はそういったものを必要とせず目的を共有した利害で結びつけられた関係。目的遂行のためにすごいパフォーマンスを発揮する。一方、反対意見を許さない風潮になるので独裁的になりあらぬ方向へ進む危険性がある。セクショナリズムの原因にもなる。
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Posted by ブクログ
もともと10年くらい前にでた本の新版。
人の真似ではなくて、「自分らしさ」に根ざしたものでないとリーダーシップは機能しない。もしかすると、かっこ悪いところもあるかもだけど、そこも含めて、受容し、オープンにすることが「本物」のリーダーシップだ。
いわゆるオーセンティック・リーダーシップというのは、サーバント・リーダーシップとあわせて、とても好きな考えだ。
が、なにが「オーセンティック・リーダーシップ」の原典なのか、勉強不足で知らなかったのだが、もしかするとこの10年前の本がベースなのかな?
と思って、読んでみた。
たしかに、上に書いたような考えが、明確にかいてある。
オーセンティックといっても、聖人君子である必要はなく、欠点も含めて、個性豊かな「自分自身」であることが大切。そこをベースに言行一致。自分の目的ではなく、社会の共通善、みんなのために、本気で頑張るのが大事ということですね。
ここまでは、ほぼ予想の範囲だったが、面白かったのは、これとちょっと矛盾するようなこと、例えば、周りの空気を読んでそれに適応したり、相手と妥協したり、相手との距離をとって親しくなりすぎないようにしたり、新しい組織に入るときは最初はおとなしくしていたり、みたいなアドバイスもあって、意外。
これは、リーダーシップというのが1人で成立するわけではなく、フォロワーとの関係で機能するものなので、皆がどう感じていて、それにどう応えるかということが大切ということ。
また、状況もどんどん変るので、ある組織にあるタイミングで成立していたリーダーシップが成立しなくなることもしばしばある。
しっかりと自分らしさに根差していることと、柔軟に状況に対応すること。一見、この矛盾することを両立させるのが、リーダーシップということで、それを実現させるのが自分ならではのキャラということなのかな?
ある意味、ドラッカーの言っているマネジャーの資質としてのインテグリティの話しと似ているかな?
なるほど感、リアル感はあるけど、オーセンティックといいながら、実は、結構、意図的なテクニックな部分もあって、もう少しどうとらえればいいかは、考えたい感じ。