村瀬幸浩のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
こちらも性教育再入門
同じ村瀬氏の本ということでこちらも併せて購入していました。
AV批判はごもっともでしょうね。私も大学に入ってアルバイト代でVHS等々を購入し、散々見てはいますが。
書かれている内容は基本的な心構えで、個人的なことをいえば、結婚前にこういう本もちゃんと読んでおきたかったというところでしょうか。
異文化共生って人類にとっても切実なテーマで、そこは結婚生活でも根本のところは本当に一緒でしょうし。
「教育」の悪影響って本当に色んなところにあります……。 -
Posted by ブクログ
性教育というと、真っ先に思い浮かぶのは性交渉のこと。そのあたりをどんな風に思春期の我が子と共有していったらいいのか‥‥とこの本を手に取りましたが、本書に書かれているのはまず、『性』とは『生』のことで、自分と他人を大切にするため、共に幸せに生きるためにはどうすればいいのかということでした。
そして親の子どもに対する関わりが、その後の子どもの行動に密接に繋がっているということがよく分かりました。
例えば思春期になってもう親とはベタベタしたくない子どもに『いいじゃん、好きなんだから』とベタベタするのは絶対にダメ→好きなら相手がイヤがっても性交渉してもいいと思ってしまうor好きならイヤでも性交渉しなくてはいけないと思ってしまうetc
また、男女は平等だけれど、望まぬ妊娠をしてしまった時に体も心も傷付くのは女の子。男の子がそれを理解できるようになるためには、母が生理痛で辛い時には父が率先して家事をするなど、そういう姿を見せておくことが大事。
直接的な話はしなくとも、日々の関わり合いで教えられることはあるのだということが分かりました。
そして親にとって何より大事なのは、思春期の子どもの、選択を尊重して失敗を受けとめること。
はーぁ、なかなかに、難しいですよねー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ独身未婚中年男性の自分にとって、第5章までは特に目新しい情報はありませんでしたが、非常に良い本だと思いました。
自分にとっては、第6章の村瀬先生と田嶋先生の対談がすごく良かった。お二人の対談だけで1冊読みたいと思いました。
田嶋先生はTVだと男性を言い負かすほどの勢いでいろいろと物議をかもしていましたが(自分はTVタックルが好きでよく見ていました)、対談で語られている内容は非常に地に足のついた話だと思いました。
もっとも、自分は平成期日本のフェミニズムは労働政策的にはあまり上手く行かなかったと思っています。男女雇用機会均等法が出来た当時は経済的にはまだ上向きでしたが、バブルがはじけました。本来、労働上男女平等というのであれば、低い女性の待遇を、高い男性に合わせて引き上げる必要があったわけですが、コスト削減で人件費に目を付け、低い女性の待遇に男性の待遇を合わせて、見かけ上の「男女平等」にしてしまったことが、平成期日本の大きな失敗であったように思います。
この本の中での田嶋先生の「親だから、子だからといってその関係に手抜きは禁物」という言葉に、ハッとさせられました。結局、戦後昭和の家庭は、団塊の世代の性役割分業が経済上は上手くいったものの、それに目がくらんで夫婦仲を軽視して、その結果子育てが上手くいかず、コミュニケーション能力があまり上手でない団塊ジュニアを育ててしまった、という側面があったように思います(自分は団塊ジュニアで、親はよく自分を育ててくれたと感謝していますが、自分自身はコミュニケーション能力を上達させることはできませんでした)。
あとがきで村瀬先生が提唱される「弱いほうに合わせる」という考え方は、おそらく人間が他の生物と決定的に違う特徴だと思うのですが、残念ながら日本含め、今の世界はそのようにはできていなさそうです。自分も含め、もう少し他者に関心が持てるほどの(物心共に)余裕が欲しいなと思った次第です。
それにしても、この本を読んでいて、自分の世代の性交渉って「男性器中心主義」だったのかと、オラオラ系な性交渉をしたことのない自分はその点はまったく共感できませんでした(笑)。