あらすじ
10~18歳までに育む! 思春期の子どもの心と体の変化から親子の距離感まで、全部マンガでわかる!
今も、そして将来離れて暮らしても。一生、子どもの絶対的な味方でいるために。親も学びの一歩をふみ出しましょう。
「反抗期で何を考えているのかわからない」と親の目が届かなくなる不安や、「大学生がストーカー行為で逮捕!」などデートDVや性犯罪のニュースに心が揺れる日はありませんか? そんな時は「性教育」が助けになります。
本書は、思春期の子どもに訪れる男女の心と体の変化はもちろん、なにが暴力や性被害かを知り、自分を守るための考えを家庭で育むことができます。
18歳で成人を迎えるまであとわずか。子どもが自分の力で生き抜く力を養い、親は子の判断を受け止め、変化していく家族の関係を共に学ぶ思春期の「おうち性教育」を始めましょう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
知識や意識の確認ができる、わかりやすいマンガタイプの性教育本。
性教育は本能じゃなく、文化であり、知識として身につけていくものであること。生殖に関することだけでなく、自分と相手を大切にして生きるための教養であること。
親としてどう思春期の我が子に接するのがいいかに迷った時は、この本に戻ってきたい。
子どもが少しずつ思春期に入ってきたので、自分が気づいていない、おかしな関わり方の癖を続けないようにしたい。夫にも薦めたい。
Posted by ブクログ
いわゆる性的な話だけでなく、多様性、自分を守る自己肯定感や自己受容、自立と親子関係など、網羅的に知ることができる。
全編漫画形式でわかりやすい。
夫と子どもたちにもすすめたい。
Posted by ブクログ
漫画形式で読みやすい
・性教育は「いのち、からだ、健康の学問」
自分と他者を大切にするため
共に幸せに生きるためにはどうすればいいのか
それを知り、考える学問
自己肯定感や自己受容、
意見の違う相手であっても尊重できる力が育まれる
・日本の学校の性教育の時間はそもそも少ない
(日本3h/年、韓国10h/年、フィンランド17時間/年)
・AVは、妄想やファンタジーが多く、
支配や暴力的な表現が多い
・親にできること
①家庭内で体の調子や心配事など話しやすい関係をつくる
②親自身が性についてアップデートすることが大切
・子ども:思春期=親:更年期
親子共にホルモン分泌の変化の時期で
体調も気分も揺れやすい
(特に女性ホルモンのエストロゲン)
・「更」とは、新しくなるという意味(更新、変更)
からだが変わることをきっかけにして
人生の後半にさしかかった自分を
どう受け入れるか
デリケートな時期でもある
・プライベートパーツ
口、胸、性器、お尻は特に大切
(体の内部につながり
食べたり排泄したり
妊娠・出産・性愛など
生命活動に直接関わるところだから)
→自分だけが触っていい特に大切なところ
他人のを勝手に見たり、触れるのもNG
・プライベートパーツを勝手に見たり触ったりすることが「好き」の表現だと教えかねないように
小さい頃から親が線引きする必要がある
・子どもがもし被害を話してきたら
「よく話してくれたね」「ショックだったね」
と受け止める
×「大したことではない」
・性的なからかいはNOを
・嫌なことや声がけをされたら、
No(拒否)
Go(逃げる)
Tell(信頼できる大人や機関に話す)
&
「もし話してくれたら、
ちゃんと話を聞くし、味方になるね」と伝えておく
・NOがいいにくい日本
(同調圧力、個人より村や家族単位で一緒に、を求められた)
→だから、まず家庭でNOの練習を
・子どもがNOを言えたら
①NOを受け入れる
②親の意見を伝える
③結果の責任は本人が負うことを伝える
(×必要以上に脅す)
・人と人の間には境界線がある
親子でもそれを尊重することが大切
・性の多様性第8節
・同意をとることが大切
・カミングアウトされたら、
いつ誰にどこまで、話すかは
必ず本人の同意をとって、それを守ることが大切
・男、女「らしさ」とらしくあるべき」を混同しないように
・男の子の場合
痛みがあれば泌尿器科、かゆみだけなら皮膚科でOK
泌尿器科受診の目安は16歳から
(15歳以下は小児泌尿器科。でも泌尿器科でもOK)
「病院で診てもらえば大丈夫」のスタンスで
・男の子に必要なのは
①正しい情報につながる力
②セルフケアができる
③自分のからだに対して肯定的なイメージを持つ力
・入浴の際、男性性器は清潔に洗う
・日本の男性に「仮性包茎は恥ずかしい」という風潮があるのは、80〜90年代雑誌に美容整形医がスポンサーとなった記事広告が数多く出回ったから(仮性は何も問題ない)
・精子は時間が経つと白血球などに分解されて体内に吸収され消える
・無精の場合の対処法を教えておく
(事実「精通があったの?」と
対処法「もし下着に精液がついていたら、軽く洗って洗濯機に入れてね」を淡々と教える
×汚い、汚れた←価値観に基づく言葉は言わない)
・できれば同性の親が伝えるのがベター
できないときは事実を淡々と話し
親の思いも伝えると◎
「異性のあなたにこういった話をするのは決意がいるんだけれど、あなたが幸せに生きてほしいと思って話すことにしたの」
・精液と尿は出口は同じだが混ざることはない
(射精のとき膀胱の出口は閉じる)
・自分の性器の快い快感を受け入れることは
自己肯定感を高めることにもつながる
(性器や性行為を不潔視する必要なし)
・性欲を自分で管理することが大人になること
(マナー①人に見られない場所でする
②強い刺激は与えない)
・子ども部屋に入る時は必ずノックを
・AVに対して
「現実を見分けられる大人、特に男性に向けられて刺激的に作られているもの。
実際はあってはならない乱暴な表現も多い。
それにより誰かを傷つけないか心配で今は見てほしくないと思う」
と親の気持ちを伝えるのは◎
・直接、性交について親子間で話すというより
「未成年を性の対象として見る大人はおかしい」
という言動の積み重ねが思春期の過程での性教育として重要
・セッスク以外にも愛情表現は多くある
(視線を交わす、言葉を交わす、優しく触れ合う、キス、ハグ、なでる、さする、手を繋ぐなど)
・愛を示すためにセックスしなくては、
と思う必要なし
・子ども自身がセックスすることは幸せなのか、
不幸せにつながることか
子ども自身に考えさせるようにしたい
子どもの人生なので
(セックスはプライバシーを相手にあけわたす命を預けるような行為)
・予期せぬ妊娠、避妊、中絶
・妊娠を相談されたら我が子に聞くこと
①相手は誰?
②相手とは話し合った?
③相手はどういう態度で今後を考えているの?
④あなた自身はどうしたい?
・子どもの意思を尊重する
・男らしさ、女らしさの刷り込みはデートDVにつながることも
・日本では性交同意年齢が13歳
(13歳未満の子どもの性行為は犯罪とみなされる。これは諸外国と比べると低年齢。
しかし、中学校の保健では、性交は扱っていない)
・反抗期
自立に向かっている反応、自己主張のNO
→受け止め、親も考える
子どもの選択を尊重する覚悟も
思春期特有のいらだちや不安によるもの
→大目に見つつ、侮辱や傷つける言動には
ハッキリNOを伝える
共同生活者としてのマナー違反
→マナーを伝えてルールの線引きをする
(守らなかったら、本人に結果の責任を負わせるのもあり)
Posted by ブクログ
自分がまともに性教育を受けていなかった世代なので学び直しがしたく手に取りました。
プライベートパーツ、パウンダリー、性の多様性、せいてきどうい、ジェンダーについても詳しく学べる内容でとても興味深かったです。
性は本能ではなく知識や学習により形作られる文化であり、その基礎は自然科学。そしてこれから生きていくのに必須の教養・知性である。
だから自然にわかるものではないので意図的に学習する必要がある、という言葉が印象的でした。
Posted by ブクログ
思春期の子供と共に前に進むために、1つ装備を手に入れたような感じです。
思春期と更年期の時期がかぶる、、うすうす気付いてましたが恐怖でした
こういう時どうしたらいいかの方向性がわかってよかった
思春期への子供の対応が書いてあるのがさらに良かったです!!
Posted by ブクログ
手に取りやすい装丁と、気軽に読みやすいマンガ仕立て、でもしっかりとした知識が得られ、かつ不安な親の気持ちにも寄り添ってくれる、優秀な性教育の本。
子どもが思春期以降であれば、親が直接子どもにあれこれ教えようとするのはむずかしいけれど、まずは親が正しい知識と対応法を学んでおけば、ふだんの態度にもあらわれるというのは納得。
性教育は同性の親から、が基本だけれど、こういうのって父親はあまり乗り気じゃない気がするのが心配。
ほんとは、学校できちんと教えるプログラムがあればいいのにな。
日本って、遅れてる……。
Posted by ブクログ
娘はとっくに大人だけど、まだ嫁入り前なので (この表現が古い?) まにあうかと読んでみたら、もっと大人の私も勉強になった。
○性教育は「いのち・からだ・健康」の学問。自分と他者を大切にするため、共に幸せに生きるためのもの。
○更年期にいいイメージがなかったけど、漢字の「更」は、更新、変更など「あたらしくなる」という意味。新しい人生が始まると考えると違った印象になる。
○プライベートパーツに触れるときは同意をとれる人になる。
○付き合ってるなら当たり前?セックスだけが愛情表現ではない。
○性欲をコントロール。マナーを守ってセルフプレジャーもあり。
○性的に親密になってきたら、セックスが自分と相手にとって幸せなことか、不幸せにつながることか、子ども自身が考えられるように。
などなど
とっても参考になりました。
Posted by ブクログ
全ての年齢層が読む価値のある書籍だと思いました。わたくしは子どもの性教育のために読みましたが、日本の性教育環境の実態と課題、また性教育とは?という根本から学べる内容でした。親が実際に悩む事が多いケースをベースに解説があるので、具体的でとても分かりやすかったです。漫画と解説の二本立てなので、スラスラ読み進めました。全国の学校に導入して欲しいと思うくらい素晴らしい内容でした。
Posted by ブクログ
「性」も含めた思春期の子どもへの接し方が紹介されていて、とてもよかったです。
男性と女性の「身体」のこと、
思春期に訪れる心身の変化のこと、
親子関係のこと、
どれも興味深く読みました。
子どもさんにも、子育て中の方にも、子どもさんと接する大人の方にも紹介していきたいと思う内容でした。
Posted by ブクログ
性教育とは生殖にまつわる本能としての性と行為の話ではなく、この社会や他者との関わりの中で健康に幸せを求める文化としての性の話をするもの、と教えてくれる。
子育てと無縁な大人でも読んで良かったなと思う良書。
むしろ子供の頃にこういう本と出会いたかった。
Posted by ブクログ
『おうち性教育はじめます』の増補アップデート版的な本。思春期に突入した子供に対してどのように対応するのかという追加情報を加えつつ、前作の内容もなぞっていく形となっている。思春期の子供との接し方についての指針を求めているのであれば、この本から入るとよいと思う。
Posted by ブクログ
2冊目。内容は最初のものと被っている部分もある。最初の本の情報に思春期の子どもに対する知識と対応の話もプラスされた感じ。
迷ったら、こっちをお勧め。子どもが思春期前なら一冊目は役立つけど、思春期を過ぎてる場合はこちらの方がいい。そして、単に読んでみたいだけの場合もこちらだけでいいと思う。
6章 自立とこれからの親子関係
思春期の子どもとの向き合い方……この章はがっつり親向け。親も心構えが必要。そして、思春期の心の不安についても書いてある。なるほどなと思った。
最初の本とほとんど変わらないけど、思春期向けに詳しく書いてあったり、デートDVの話を盛り込んでいたりと至れり尽くせりな本。性の多様性部分は疑問符があるけど、この辺りはまだ情報が足りないのかもしれない。他の本で調べ直したい。
ごちそうさまでした。
Posted by ブクログ
日本は性教育において、ヨーロッパだけでなく、韓国や中国からも遅れを取っている。
一方で世界のポルノの約6割が日本で作られている。
性の知識を取り入れる主な情報源が、学校ではなくインターネットや同年代からの根拠がないファンタジー的な噂だけだとすると、偏った常識がまかり通る悪循環に。無知が原因で加害者や被害者になってしまわぬよう、一人一人が早いうちからリテラシーを身につけることが重要だと思った。
Posted by ブクログ
『性教育は「いのち・からだ・健康」の学問で
自分と他者を大切にするため
共に幸せに生きるためにはどうすればいいのか、、、
それを知り考える学問』
『思春期に入ったら「生殖に関する話」はまず親に聞いてこない
聞いてこないのだから親からも伝えようとしないのがむしろ健全』
やっぱりもう手遅れか、、、と思ったが
他に出来る事はある
特に最終章『自立とこれからの親子関係』が役に立った
『親の不安な気持ちを子どもにぶつけず
距離を置き
「干渉」や「コントロール」したい気持ちを手放すことがプラスに働く』
『親は何があってもこの子の「幸せ」に向かって支えてやろうと覚悟して
子ども自身の選択を尊重すること
その選択で失敗したときは受け止め支える
それが「子離れすること」でもある』
難しいが忘れず心に留めて子どもと向き合おう
Posted by ブクログ
前作と重複する部分も多いですが、思春期独特の関わり方など重要な項目が追加されていました。
自分の知識をアップデートすることで、子どもがより幸せになれるよう取り組みたいと思います。
Posted by ブクログ
性教育というと、真っ先に思い浮かぶのは性交渉のこと。そのあたりをどんな風に思春期の我が子と共有していったらいいのか‥‥とこの本を手に取りましたが、本書に書かれているのはまず、『性』とは『生』のことで、自分と他人を大切にするため、共に幸せに生きるためにはどうすればいいのかということでした。
そして親の子どもに対する関わりが、その後の子どもの行動に密接に繋がっているということがよく分かりました。
例えば思春期になってもう親とはベタベタしたくない子どもに『いいじゃん、好きなんだから』とベタベタするのは絶対にダメ→好きなら相手がイヤがっても性交渉してもいいと思ってしまうor好きならイヤでも性交渉しなくてはいけないと思ってしまうetc
また、男女は平等だけれど、望まぬ妊娠をしてしまった時に体も心も傷付くのは女の子。男の子がそれを理解できるようになるためには、母が生理痛で辛い時には父が率先して家事をするなど、そういう姿を見せておくことが大事。
直接的な話はしなくとも、日々の関わり合いで教えられることはあるのだということが分かりました。
そして親にとって何より大事なのは、思春期の子どもの、選択を尊重して失敗を受けとめること。
はーぁ、なかなかに、難しいですよねー。
Posted by ブクログ
自分の身体なのに知らないこと
男の子の身体について恥ずかしながら初めて知ったこと
常識だと思っていたのに違っていたこと
すごくためになった
男の子と話していくのはハードルが高いこともあるけど折をみて伝えていきたいこと多数
あとは自分が子離れしないといけないと実感
Posted by ブクログ
おうち性教育の思春期ver。コミックエッセイで読みやすいしジェンダーについても含まれている。「〇〇しなさい。」ではなく「〇〇したらいいんじゃない?」という声かけ、美化したり汚いものとして捉えるのではなく淡々と伝えること。見守り育てるスタンスが大事だと分かった。
Posted by ブクログ
「思春期に入ったら、「生殖に関する話」をまず親に聞いてこないからね。聞いてこないのだから、親からも伝えようとしないのがむしろ健全」
いや、その通りだけど、それでいいのかな、と思うからこんな本を手に取るわけで。
「生殖に関する話は中1くらいまでに済ませておきたい」
って、もう、遅すぎるってこと⁉︎
、、、でも、直接話はしなくても、親としてやることはたくさんある、と。
読んでよかった。親も勉強になりました。