篠原信のレビュー一覧
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X(旧Twitter)で大人気の篠原信先生が書いた哲学の本とあれば、読まないわけにはいかないだろう。これまで何冊もの哲学入門本を読んでは挫折したり、読んでもまったく頭に残らなかったりしたが、この本に書かれていた内容はわりと覚えていられそうな気がしている。
哲学・思想版の『びじゅチューン!』を目指したというこの本は、もちろん哲学・思想のすべてを語ってはいないし、著者の主観がかなり強く、各項目ごとに割かれているページ数もまちまちで、網羅性も低い。だがそれが良い!
著者は、プラトンが「国家は人間がデザインできる」と言い出したことが、のちの『理性教』を生み出し、デカルトの「すべてを疑い、否定せよ」 -
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哲学により、人々の考え方のみならず政治や生活の変化していく様を歴史的に述べているのが面白かった。
印象的だった部分はギリシア哲学者3人。
高校で学んだときとは違う印象を受けた。
ソクラテス→ごくわずかの天才に知識が開かれている世界から凡人でも自ら問い続けることで知性を磨くことができる世界に。
プラトン→人知が介入できないと思われていた国家は優れた個人であれば国家を形成することができると説いた。(リュクルゴスによるスパルタ王国の影響)
アリストテレス→観察によって知性を磨くことができる。専門家でなくても物体を観察し、細部にこだわり、誰も気にもとめていなかったことに気づくことで真実にたどり着 -
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とても読みやすく書かれている。
ダメだと思いながらも子どもにやってしまう、良くない声かけや態度。
私はきかれたことに対してすぐに直線的な回答を与え、揺らぎを許さないタイプなのではないか。
もっと子の間違いや勘違いを楽しみ、フラフラと遠回りさせ、フフフと影から観察する余裕を持ちたい。私の不安を消すためじゃなく、本人の学びなのだからね。
尋ねられる→答えるの応酬では、結果的に本人は何も学んでいない。
自分に置き換えればわかる。誰かが正解として提示してくれたら安心。でもまた何かあれば、訊いて安心したくなってしまうだろう。
自分で考えるとしんどいし、よくわからん。
でも、「こういうことか?!」と -
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塾を主宰したり、子育て相談をしたりする中で筆者が得た“こうすると子どもは伸びるのではないか”という方法を、惜しげもなく書いてくれています。
私は普段から子どもと多く関わる職業に就いていますが、「なるほど」と深く納得させられました。
この本には、押し付けがましいことや、全ての子に画一的に当てはめられるようなことは書いてありません。
いわゆるハウツー本ではなく、どちらかというと、親側の「心構え」に近い内容です。
子ども自身が考え、動き、成長していくために、大人側がどう土台を整えてあげるのか。
そのような関わり方のヒントがたくさん載っていました。
とても素敵な本でした。
手元に置いて何度 -
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自発的に他人に動いてもらうには全てを教えるのではなく、ある程度自分で考えさせる必要があることは何となく誰もが思うところ。この本はその「なんとなく」を具体的な手段として言語化しているところが凄いと思いますし、とても勉強になりました。
上司・部下の関係だけでなく、この本の内容は組織のトップと現場の関係にも言えるかも、なんて思ったり。トップダウンで命令を出すくせに面倒なところだけ「現場主導でやれ」みたいに言われたときは「言われたことだけ最低限やって、とっとと次のプロジェクトに行こう」なんて考えていたかも(汗)。
そのように自分の体験と重なるところも多かったので、この本に強く共感したのかもしれませ -
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タイトル通り上司一年目としてとても参考になりました。
冒頭は三國志を例えに説明しており
全体的に具体的な実例をあげて教えてくれます。
上司の仕事は、部下が持っている潜在能力をできる限り引き出し仕事の上で発揮してもらう、
できないをでくるに変える
恐怖で支配すると、考えない人を生む
答えは教えない。できないをできるに変える自己効力感を与える
子供と一緒でステップバイステップで少しずつできるようになる喜びを。
も部下のモチベーションをあげるより引き出す
指示は出さず質問形式でどうしたらいいか考えてもらう
わかる?→やってもらう→忘れてるとこない?→残りやってもらう→できた報告があったら出来 -
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子育てのヒントになる本。
言葉の発達を促すにはどんな教え方がいいか
→目にしたものの実況中継がおすすめ
子と何を話したらいいか困ってしまう私。そうか、実況中継ならできそうだ。あまりお話をしなかったせいか言葉が遅かった娘。今からでも遅くないのではと思った。
子育てだけでなく、自分自身の生き方についても考えさせられた。
家事、交友(遊び)、運動、休息、課題(学習)の5つのバランスとメリハリが学習への集中力を高める。
親に恨み言を言うヒマがあったら自分でなんとかする。それが大人になるということです。(中略)自分を再構築するには、二つのコツがあります。己を知ること、そしてメモです。
章が大き -
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## わかったこと
- 上司の仕事は、部下の能力を認め、伸ばしてやること。パフォーマンスを向上させたくなる場を整えてやること。部下に対し対面するのではなく、同じ課題に対して並んで考えるという姿勢を示す。
- 部下ができたからと言って仕事が楽になるわけではない。
- 部下に仕事を教えては行けない。教わるというのは受動的、覚えていないことも多い。教えすぎると情熱を削ぐことになる。
- 早めにラポールを築くこと。ラポールを築くには話すより訊く。
- 自分の思い通りに行動させるという期待を持たない。身を預ける信頼、祈りに似た信頼を寄せる。
## 感想
納得感は結構あったが、実践が難しいように感じた。