関谷冬華のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人類は紀元前の昔から、自分たちの知り得た土地を視覚化すべく地図を作ってきたが、その中に様々登場し、消えていった「幻の土地」たちの列伝。
全部で58の、かつて地図上に存在した幻の土地、島、山、川、海、都市・・・がその地図と共に紹介されていく。
このような幻の土地が現れる理由はおおむね下記のパターンのようだ。
1.純粋な誤認、誤解(海上で蜃気楼や雲を島と見間違える等。最も多い)
2.当時としては合理的な推測に基づく「あるはずの土地」(川の源流に大きな山脈があるはず・・・等)
3.「あってほしい」という願望に基づく推測(大西洋と太平洋を結ぶ北米の海路等)
4.冒険家らが自らの業績を謳うために行われた虚偽の発見報告に基づく土地。
5.人を騙す目的で騙られた架空の土地。
6.神話、伝説、伝承に基づく土地。
最初のうちは様々な架空の土地の経歴を読んでいくのはとても愉快な経験である。しかし途中から如何にもマンネリ化してくるのは否めない。上記1のパターンが特に多いし。
大判な印刷で、良質の紙にでかでかと何十枚も掲載されている古の世界地図の図版が最大のウリだろうか。眺めていても美しく楽しい本ではある。