小説BOC編集部のレビュー一覧

  • 小説 BOC 10

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    ついに螺旋プロジェクトが完結。すべての作品が大団円を迎え、ある作品は静かに、ある作品は怒涛の展開を見せる。あっという間の二年半だった。著者の方々には楽しませていただけて感謝の気持ちしかありません。連載作品も完結したものやWebで続きが連載されるものなどがある。

    今号では「続 横道世之介」が一気に完結まで載せきった。ラストは涙ぐみそうな感じになった。良いやつはどんな境遇でも良いやつだし、仲間にも恵まれる。でも、他人から見ると成功した人生に見えないんだよなあ。最終的には本人の気持ちの持ちようなんだろうけど。世之介。いいやつだった。

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    2018年09月10日
  • 小説 BOC 9

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    「螺旋」では、いよいよ作品間のつながりが顕現して、一気にクライマックスまで行く準備が整った。とはいえ、あと1話ですべての物語が完結するかと思うと、本当なのか信じられない自分もいる。とにかく、次号を待ちきれない。

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    2018年06月14日
  • 小説 BOC 8

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    ネタバレ

    螺旋シリーズも8回目となりだいぶ終わりが近付いて
    きた感じはありますが本当に終わるのかなと少し心配です。
    最初は読むのが苦痛だった「ウナノハテノガタ」が佳境に
    入ってきておりちょっとのめり込んでいます。

    螺旋以外の連載モノでは任侠浴場が終わってしまって残念。
    最後はかなり駆け足になってしまったような気が。
    心温まる展開は良かったですけど。
    アスリーツは1回目はイマイチでしたが2回目はとても
    面白く読めました。あと2回なのでこちらも駆け足の
    展開になってしまうことが予想されそれも残念ですね。

    本田孝好好きなのですが読み切り作品も非常に面白かったです。
    読み終わった後またもう一度最初を読んでし

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    2018年03月17日
  • 小説 BOC 8

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    いよいよ残すところ3話となった“螺旋”。あらすじや登場人物の解説が載っており、クライマックスに向けて世界観の整理ができた。作品間のつながりも徐々に顕現してきたことに安堵し、一方で結末がまだまだ隠されていることに緊張感も味わえる。また、別特集の“Live”も良かった。NON STYLEの石田さんの文章は上手い。漫才師の心をライブ中継しているようだった。

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    2018年02月22日
  • 小説 BOC 7

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    ネタバレ

    螺旋シリーズも7作目となりどの作品も好きになってきたので面白く読めました。
    そしてやっと追いついたので8はリアルタイムで読みたいなと思っています。
    しかし前回の6では全員同じシーンを書くという企画があり
    そこを探しながらというより意識しながら読んだので
    今回もなぜかそういう読み方をしてしまいました。
    このシーンとあのシーンが…みたいに勝手に結び付けてしまう感じで。

    ほかの連載作品もどれも面白いのですが任侠浴場が特にお気に入りです。
    あさのあつこの作品も始まりましたがあと3回でどこまで展開出来るのかなと思っております。

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    2017年12月28日
  • 小説 BOC 7

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    今号はメイン企画の螺旋が面白い。どの作品もクライマックスに向けて、物語が動き始めている。海族と山族の対立がより具体的になってことで、これからの展開を予想しつつも、まだどんでん返しがありそうな気配もあるので、今後も目が離せない。読み切り企画は、いつもと趣向を変えて、旅飯のエッセイだった。パンチが弱いのが気になったが、後に続く連載「任侠浴場」に微妙にシンクロしている感じがあり、エッセイ特集が前座のようだった。連載で面白いのは、先程の「任侠浴場」と誉田哲也氏の新連載「歌舞伎町ゲノム」だ。「任侠浴場」は人間として忘れてはならない心をヤクザが提示する。「歌舞伎町ゲノム」は歌舞伎町の闇で暗躍する組織の物語

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    2017年11月14日
  • 小説 BOC 6

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    ネタバレ

    螺旋シリーズも6回目となり折り返しとなりました。
    初めて文芸雑誌というのを読んでいるので様々な作品をちょっとずつ
    読んでいくという作業に初めは戸惑っていましたが
    段々慣れて楽しめるようになってきました。

    今回は全ての作品で同じようなシーンを描くということで
    この部分かな?みたいな感じで探りながら読めたので今までと違った楽しみがありました。
    でも読む前にあまりにも丁寧にこういうシーンですよという
    説明がされていたため
    もうちょっと秘密にしておいて欲しかったなと思いました。
    しかし作品によってはこのシーンを無理に入れているように
    感じられるものもありました。

    螺旋以外でいいますと連載モノは今回

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    2017年11月12日
  • 小説 BOC 5

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    ネタバレ

    何はともあれ「シーソーモンスター」が終わってしまったのが結構哀しかったです。
    その他の「螺旋」シリーズは今回あまり時間が空いてないこともありすんなりストーリーに入れました。
    でも小説の連載に慣れていない者からするとまとめて読みたいな
    という欲求はありますね。

    決戦前夜の読み切りシリーズはどれもテーマがはっきりしていて読みやすく
    その他の連載モノも今回は読み難いものがなくすんなり読めました。
    新しく始まった任侠シリーズは好きなジャンルではない(というか読んだことがない)のですが
    第一回はそれなりに楽しめました。

    最後の「谷崎万華鏡」の特集ですが全く知らなかったので
    谷崎好きとしては読んでみた

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    2017年11月05日
  • 小説 BOC 4

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    ネタバレ

    久しぶりの小説BOCだったので前回までのあらすじを
    かなり忘れてしまっており螺旋の8編すら記憶を掘り起こしつつ
    読み進んでいったので軌道に乗るまで大変でした。
    相変わらず昭和後期と平成が読みやすいものの
    それぞれの物語に親しみが持てるようになってきたので
    どの物語も好きになってきました。
    とはいえ物語も中盤に差し掛かりどの話もちょっと悲しい
    展開が増えてきて(特に昭和初期)心が痛みますが
    また次号も楽しみな感じな終わり方ではありました。

    今回の読み切りは冬ということもありバレンタイン特集で
    どの話も楽しめたのですが中でも女子校の中で女の先輩に
    恋してしまう中学生の話がとても面白かったです。

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    2017年10月11日
  • 小説 BOC 6

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    今回の「螺旋」では、各作品内で共通のシーンを入れる試みがなされた。各作品のストーリーは異なるので、そんな強引なことをすると、作品のバランスが崩れそうだが、プロの作家はやはり違うなと。見事に共通のシーンを挿入した。同時並行の螺旋なので可能な試みであり、さらに螺旋が固く絡み付いた感じがする。今後は自然に各作品間にはられた伏線が絡み合いつつも回収されていくと予想される。先が楽しみなプロジェクトである。

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    2017年08月18日
  • 小説 BOC 5

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    螺旋の各作品が面白くなってきた。伊坂幸太郎の「シーソーモンスター」は最終回だったが、それ以外は、物語の中盤辺りなのだろう、これからの展開に期待せざるをえない。読み切り特集もよかった。「決戦前夜」というテーマで6作品が掲載されている。キーワードだけで面白いことが確定しているのだが、期待を裏切らない。

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    2017年08月17日
  • 小説 BOC 2

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    ネタバレ

    1号を読んでからあまり時間を空けず読むことが出来ました。
    が、肝心の「螺旋」の物語ですら忘れているところもある始末。
    実際3ヶ月空いていたらストーリーを覚えている自信が全くありません。

    「螺旋」の8作品については徐々に「海族」と「山族」の
    対立構造が見えてきて面白くなってきました。
    ただ対立する場合と惹かれ合う場合があってその条件は
    何なんだろうとちょっと疑問を持ったりしています。
    それぞれの作者の作風も2回目にしてそれなりに慣れてきて
    読みやすくもなってきている気がします。
    それは「螺旋」の作品に関わらず連載作品の作者は
    初めて読む人が多いのですが2回目なので
    ちょっとした好き嫌いはあるも

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    2017年05月07日
  • 小説 BOC 1

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎や朝井リョウが参加している「螺旋」プロジェクト
    が気になっており初めて文芸雑誌なるものを手に取ってみました。
    予想以上に「螺旋」プロジェクト部分は少なかったですし
    まだそれぞれの物語の関わりは流石に感じられないので
    物足りない部分もありました。
    が、これからの展開が楽しみでもあります。
    元々目当てだった伊坂幸太郎と朝井リョウの小説が
    時代としても馴染み深い昭和後期と平成なので面白く読めましたが
    その他の作家の作品も楽しめました。
    ちょっと古代だけが世界観も分かりにくく言葉も登場人物も
    分かりにくくて読むのに苦労しましたが。

    螺旋以外の連載についてはモハメド・アリのボクシング小説が

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    2017年04月30日
  • 小説 BOC 3

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    特集『「螺旋」の歩き方』で、これまでの物語の整理ができた。できれば2巻に1回はこのような特集というかコラムを掲載して欲しい。やはり季刊なので、物語のディテールを忘れていることがあり、読み進める上でリマインダは必要だと思う。また、今回の読み切り特集は面白かった。いろんなセンセイがいて、苦労したり希望を与えたり、バラエティに富んでいる。

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    2017年04月21日
  • 小説 BOC 2

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    「螺旋」プロジェクトは、各作品が第二話という事で、前回を引き継いだ物語がほとんどだった。これからの盛り上げに向けて力を蓄えているかのような面白さがあった。今号で面白かったのは、読み切り特集「日本のアカルイミライ2030」だ。舞台を東京オリンピックから10年経過した2030年の日本に設定し、作者がその時代の姿を創作している。どの作品も特集タイトル通り明るい未来を提示する。やはりハッピーエンドの物語は読んでいて楽しい。特に、恩田陸の「逍遙」や支倉凍砂「AI情表現」が良い。「逍遙」の空間を越えるバーチャルリアリティーは素晴らしいSF作品。ドラえもんのどこでもドアをシミュレートできるような素晴らしい装

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    2017年02月01日
  • 小説 BOC 1

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    「螺旋」プロジェクトが気になって読んでみた。螺旋プロジェクトでは、対立の構図を共通の軸にして、古代から未来までさまざまな時代の物語を紡いでいく。8組9名の作家さんが、時代ごとに作品を書いていく。本書は創刊号なので、すべて物語の導入部分となる。読んでみて、最終的にどのように着陸するのか、予想できずハラハラするが、とても面白い試みであるし、きっといい感じになるのだろうなという期待もある。螺旋以外では、堂場俊一さんなどの連載や、つながりをテーマにした読み切りがあり、どれも楽しく読める。次号以降も期待したい。

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    2017年01月26日
  • 小説 BOC 4

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    螺旋プロジェクトは順調に話を進めている。今後の展開にドキドキしながら、螺旋がどのように絡まっていくのか、作家さんの筆力に期待する。ほのぼのとさせられたのが猫ミスの読み切り特集だ。私は自宅で犬を飼っており、犬派だ。読み始める前は、猫じゃなくて犬ミスだったらなあと思った。でも、猫だからこそミステリと相性が良いのだろう。どの作品も猫だからこその良さが出て楽しめた。今後は犬ミスにも期待したいが、猫ほどミステリとは合わないかもしれない。

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    2020年06月02日
  • 小説 BOC 1

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    本屋で見つけ、「伊坂幸太郎の新プロジェクト」の名前に惹かれて即購入。

    古代から未来までの異なる時代を舞台に、「対決」、「海と山」という共通テーマを掲げ、同時進行で9人の作家が物語を綴っていく、その名も「螺旋」プロジェクト。
    企画としてはかなり面白いなーと感じた。
    この先、同時に並行して読むことで面白みが出てくればなお良しだと思う。

    個人的には、伊坂幸太郎、朝井リョウ、吉田篤弘の作品が面白かった。
    吉田篤弘は始めて読んだが、「不安が増長され、睡眠不足が蔓延し、眠りにつくために『面白くない本』が重宝されている未来」という設定、ズルいくらいに面白いし先が気になりすぎる…

    どうしても各作品の一気

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    2016年09月21日
  • 小説 BOC 1

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    企画会議が興味深い。創刊号なので当然連載は全て第一話なのだけど、馴染みの好きな作家さんはどれも面白く、馴染みがない時代ものや作家さんはピンとこない。次号はいいかな。単行本になってから読みたい。

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    2016年06月24日