あらすじ
中央公論新社創業130周年記念特別企画による期間限定文芸誌が、中公ならではの豪華ラインナップにて立ち上がる!
競作企画「螺旋」プロジェクトでは、伊坂幸太郎を中心に、朝井リョウ、薬丸岳など8作家9名が、共通した世界観ルールをもとに、古代から未来までの時代を担当して、長編により一つの壮大な絵巻物を織り上げる、文芸誌上かつてない試みです。
また、連載陣は、創刊号より堂場瞬一、佐藤賢一、吉田修一をはじめ中公が誇る豪華ラインナップ。
さらに、毎号の短編特集では、毎回、今が旬の具体的なテーマを設定し、特集全体での読み応えを演出。読み切り特集は「つながる」をテーマとして、中江有里、沢村鐵などフレッシュな作家陣が執筆しています。
最後に、作家特集では、C☆NOVELSが誇る人気作家・茅田砂胡を取りあげます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎や朝井リョウが参加している「螺旋」プロジェクト
が気になっており初めて文芸雑誌なるものを手に取ってみました。
予想以上に「螺旋」プロジェクト部分は少なかったですし
まだそれぞれの物語の関わりは流石に感じられないので
物足りない部分もありました。
が、これからの展開が楽しみでもあります。
元々目当てだった伊坂幸太郎と朝井リョウの小説が
時代としても馴染み深い昭和後期と平成なので面白く読めましたが
その他の作家の作品も楽しめました。
ちょっと古代だけが世界観も分かりにくく言葉も登場人物も
分かりにくくて読むのに苦労しましたが。
螺旋以外の連載についてはモハメド・アリのボクシング小説が
臨場感があって面白かったです。
読み切りの短編の中ではツイッターやLINEを軸に進んでいく小説が面白かったですね。
特集の茅田砂胡という方は初めて知りましたが
載っていた小説はイマイチ入り込めませんでした。
連載モノを追っていくのは初めての経験なので
次の号を読むときまで覚えていられるか不安ですが
楽しみにしていきたいと思います。
Posted by ブクログ
「螺旋」プロジェクトが気になって読んでみた。螺旋プロジェクトでは、対立の構図を共通の軸にして、古代から未来までさまざまな時代の物語を紡いでいく。8組9名の作家さんが、時代ごとに作品を書いていく。本書は創刊号なので、すべて物語の導入部分となる。読んでみて、最終的にどのように着陸するのか、予想できずハラハラするが、とても面白い試みであるし、きっといい感じになるのだろうなという期待もある。螺旋以外では、堂場俊一さんなどの連載や、つながりをテーマにした読み切りがあり、どれも楽しく読める。次号以降も期待したい。
Posted by ブクログ
本屋で見つけ、「伊坂幸太郎の新プロジェクト」の名前に惹かれて即購入。
古代から未来までの異なる時代を舞台に、「対決」、「海と山」という共通テーマを掲げ、同時進行で9人の作家が物語を綴っていく、その名も「螺旋」プロジェクト。
企画としてはかなり面白いなーと感じた。
この先、同時に並行して読むことで面白みが出てくればなお良しだと思う。
個人的には、伊坂幸太郎、朝井リョウ、吉田篤弘の作品が面白かった。
吉田篤弘は始めて読んだが、「不安が増長され、睡眠不足が蔓延し、眠りにつくために『面白くない本』が重宝されている未来」という設定、ズルいくらいに面白いし先が気になりすぎる…
どうしても各作品の一気読みが出来ないのでそこがジレンマ…
自分としても初の文芸書なので、合うか合わないか試してみたい。
年4回発行…早く次号が出ないかな…