高橋典幸のレビュー一覧

  • 中世史講義 ──院政期から戦国時代まで

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    事前情報に乏しく、中世史の通史を掴めるものだと思って読み始めたが実際は中世史の各トピックに関する概要と深堀の中間のようなもの。
    各トピックの文章量は取っ付きやすいものだが、内容は初学者からするとなかなか濃いように思う。いくつか難しい記載もあったが、どれも教科書では知り得ないものばかりで非常に興味深く読むことができた。やはり中世史は複雑ながらも川のように流れる人間味のある面白い時代。
    第15講で五味さんによる通史解説があるため、中世史の概観を知りたい人は先に読むのがおすすめだが、先に別で通史を把握しておく方が良い気がする。

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    2025年11月01日
  • 学習まんが 日本の歴史 7 武士の成長と室町文化

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    足利家による室町幕府成立から衰退までを主に取り扱っている。足利尊氏からすると源氏の血を引いているので、北条家・鎌倉幕府の味方をすることに納得がいかず、後醍醐天皇側について戦っていたのは面白かった。
    足利尊氏も戦を好まなかったが、後醍醐天皇との対立、実弟との戦で南北朝の対立を深めていった。
    地方で権力をつける守護大名を征服するために、足利義満は積極的に地方で戦争をするが、守護大名からの反発を招く結果となる。そして、足利義教は守護大名の赤松家に殺害されてしまう。
    権力を強化なものにするために、反対勢力を積極的に滅ぼそうとすると、かえって反対勢力が団結し、独裁政権を維持できなくなる、というのが室町幕

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    2023年07月09日
  • 中世史講義 ──院政期から戦国時代まで

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    中世史の概観を掴むのに良い新書。
    院政、日宋貿易、武家政権など各分野の専門家が一章ずつを担当し、要点を説明している。また、章末に推薦図書の記載もあり、次に読むと良い本についてもわかりやすい。
    ただ、内容が学問的で、推薦書も論文集などが多いことから、少し上級者向けな印象を受ける。
    新書から読み始める初学者向けに、より大衆向けの本をお薦めしてくれると良いなと思いつつ、全体感や読書を進めたい領域を知るにあたって良い本だと思う。

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    2023年07月02日
  • 学習まんが 日本の歴史 6 鎌倉幕府の成立

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    源頼朝から始まる鎌倉幕府が元寇をきっかけに衰退していく話。
    北条政子の人生は壮絶すぎると思った。
    当時は兄弟間、家族間で戦争をするのが当たり前だったかも知れないが、自分の立場なら耐えられない。

    以下、北条政子の目線でメモする

    ■夫の源頼朝は源義経(頼朝の弟)を自害へ追い込み、ゆかりのあった友人(奥州藤原氏)も滅ぼししまう
    夫である源頼朝は、弟の源義経が検非違使に任ぜられたことに納得いかず義経を自害へ追い込み、ゆかりのあった奥州藤原氏にも義経を匿った罪で滅ぼす。
    ■息子の源頼家が父親と兄によって殺される
    ・頼家は幼いときから病気がち
    ・頼家の子供(政子の孫)が将軍になると、政子の父や兄が外戚

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    2023年06月06日
  • 学習まんが 日本の歴史 5 院政と武士の登場

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    藤原氏の摂関政治に衰えがあり、院政政治へと移行する。平将門の乱を平定し、日宋貿易で財を成した平家はついに平清盛の時代に、自身の孫を天皇にすることに成功する。
    武家から貴族まで成り上がったことでかえって、地方からの反発もあり、ついには朝敵として扱われ、源氏に滅ぼされてしまうと

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    2023年06月06日
  • 中世史講義【戦乱篇】

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    保元・平治の乱から文禄・慶長の役まで、日本中世における重要な戦乱が14章に分けて叙述されている。新しい研究成果を踏まえた理解の助けとなる入門書。同シリーズと同じく各章末にある参考文献が非常に助かる。

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    2022年09月21日
  • 中世史講義【戦乱篇】

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    中世は戦乱の時代と言われますが、中世が原則的に自力救済の社会であり、あらゆる階層の人々が自らの生活を守るために戦っていたことが、非常に印象に残りました。教科書では脚注で触れられる程度の享徳の乱と明応の政変についても、その背景と歴史的意義がよくわかりました。

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    2020年07月11日
  • 中世史講義 ──院政期から戦国時代まで

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    とっつき辛かった日本中世史
    日本史の中世の時代というと、皆さんは何が浮かぶでしょうか。
    私は、武士、鎌倉幕府、守護地頭、鎌倉仏教、勘合符、蒙古襲来……。こんな感じでしょうか。
    学生時代の日本史の授業では、源頼朝が鎌倉幕府を開いて(当時は大体このあたりからが中世)北条氏が実権を握り、蒙古が攻めてきて神風が吹き、守護地頭(このあたりでごちゃごちゃになる)が○△□◇…。テストで単語埋めるのがやっとでした。

    何が分かり辛いかって、平安時代まで政治を行っていたのは朝廷だったのに対して鎌倉時代以降、つまり中世は武士が台頭して政治の実権を握り、統治の機構が複雑になったことです。
    荘園制などの土地制度につい

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    2019年07月06日
  • 中世史講義 ──院政期から戦国時代まで

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  中世史総論
    第2章  院政期の政治と社会
    第3章  日宋・日元貿易の展開
    第4章  武家政権の展開
    第5章  鎌倉仏教と蒙古襲来
    第6章  荘園村落と武士
    第7章  朝廷の政治と文化
    第8章  南北朝動乱期の社会
    第9章  室町文化と宗教
    第10章  中世経済を俯瞰する
    第11章  室町幕府と明・朝鮮
    第12章  室町将軍と天皇・上皇
    第13章  戦国の動乱と一揆
    第14章  戦国大名の徳政
    第15章  中世から近世へ

    <内容>
    特に日本史中世史が今一番見直すべきところらしい。武士の起こりや発展、寄進地形荘園の展開、室町幕府の実態など、示唆されるところが多かった

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    2019年01月31日
  • 学習まんが 日本の歴史 8 戦国時代と天下統一

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    ここら辺はよく聞く人物がたくさん出てくる時期(謙信、信玄、北条、浅井、毛利、織田、豊臣…)だから、事実の羅列感あってあまり頭に入ってこなかった><
    ただ、あ、このよく聞く名前はこの頃に出てくる人なんだなー!となった。(茶々とか江とか)

    そして豊臣秀吉の印象は悪くなった。。←

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    2022年12月15日
  • 学習まんが 日本の歴史 8 戦国時代と天下統一

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    戦国時代は好きだしまあまあ知ってるから読みやすかった。この巻はまんがも絵がきれいで見やすくてよかった。戦国大名第一号、尾張三傑、有名な合戦、できごと、てんこ盛り。秀吉が亡くなったところで終わり、次の巻は関ヶ原、江戸幕府、大阪の陣…江戸時代か〜。いろいろあるよねこの国も。

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    2022年07月18日
  • 学習まんが 日本の歴史 7 武士の成長と室町文化

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    まだまだ出てくるビッグネーム。楠木正成、新田義貞、足利尊氏などなど。鎌倉幕府も滅んだ…南北朝、授業でやった。思い出すこと、再認識、たくさん。日野富子も出てくる。1467年、応仁の乱。次の巻は戦国時代かな。楽しみ。

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    2022年07月14日
  • 学習まんが 日本の歴史 6 鎌倉幕府の成立

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    鎌倉殿で最近見たところと、これからのところ。御恩と奉公、執権、御成敗式目、元寇などなど、授業で出てきたことがあれこれ。ためになる…
    鉢木のお話いいですね。
    しかし…昔から、今も、政治は民のためには行われないのだな…やるせないです。

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    2022年07月12日
  • 中世史講義 ──院政期から戦国時代まで

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    歴史が苦手な人には読む順番に工夫が必要かも。
    第15講を読んでからの方が歴史の流れがある程度頭に入って来た上で読めるためオススメ!

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    2020年05月14日
  • 中世史講義【戦乱篇】

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  保元・平治の乱
    第2章  治承・寿永の乱
    第3章  承久の乱
    第4章  文永・弘安の役
    第5章  南北朝の内乱
    第6章  永享の乱
    第7章  享徳の乱
    第8章  応仁の乱
    第9章  明応の政変
    第10章  西国の戦国争乱~16世紀前半の中国地方を中心に
    第11章  東国の戦国争乱
    第12章  石山合戦
    第13章  豊臣秀吉の統一戦争
    第14章  文禄・慶長の役

    <内容>
    近年見直しの進んでいる中世史の中で、政治と深い関係の戦乱を取り上げている。第7,8章をのぞけば教科書でも有名な戦乱だが、ほぼすべてが研究の結果、今までの話とは違うことになっている。研究史のまとめでもあるの

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    2020年05月09日
  • 中世史講義【戦乱篇】

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    ちくま新書の「○○史講義」シリーズは、最新の歴史学研究の論点がコンパクトにまとめられており、大変勉強になる。本書も中世における戦乱(周知のものからあまり有名でないものまで)について、研究動向を踏まえた整理がされており、関心を深めるための配慮も行き届いている。

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    2020年05月18日