【感想・ネタバレ】中世史講義【戦乱篇】のレビュー

あらすじ

武士の世の幕開けを告げた保元・平治の乱から、秀吉による文禄・慶長の役まで、中世は武士による戦乱の時代だった。承久の乱や南北朝の内乱、応仁の乱、戦国のさまざまな合戦など、中世の画期となった重要な戦乱について、先端研究者が最新の研究に基づいて叙述。単なる戦乱史・事件史にとどまることなく、戦乱を切り口とした中世の通史・政治史として描き出す。そして、なぜ中世には全国規模の内乱が頻発したのか、その構造的要因を考察する。戦乱の世を一望に収める入門書。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

保元・平治の乱から文禄・慶長の役まで、日本中世における重要な戦乱が14章に分けて叙述されている。新しい研究成果を踏まえた理解の助けとなる入門書。同シリーズと同じく各章末にある参考文献が非常に助かる。

0
2022年09月21日

Posted by ブクログ

中世は戦乱の時代と言われますが、中世が原則的に自力救済の社会であり、あらゆる階層の人々が自らの生活を守るために戦っていたことが、非常に印象に残りました。教科書では脚注で触れられる程度の享徳の乱と明応の政変についても、その背景と歴史的意義がよくわかりました。

0
2020年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  保元・平治の乱
第2章  治承・寿永の乱
第3章  承久の乱
第4章  文永・弘安の役
第5章  南北朝の内乱
第6章  永享の乱
第7章  享徳の乱
第8章  応仁の乱
第9章  明応の政変
第10章  西国の戦国争乱~16世紀前半の中国地方を中心に
第11章  東国の戦国争乱
第12章  石山合戦
第13章  豊臣秀吉の統一戦争
第14章  文禄・慶長の役

<内容>
近年見直しの進んでいる中世史の中で、政治と深い関係の戦乱を取り上げている。第7,8章をのぞけば教科書でも有名な戦乱だが、ほぼすべてが研究の結果、今までの話とは違うことになっている。研究史のまとめでもあるので、興味ある方はどうぞ!

0
2020年05月09日

Posted by ブクログ

ちくま新書の「○○史講義」シリーズは、最新の歴史学研究の論点がコンパクトにまとめられており、大変勉強になる。本書も中世における戦乱(周知のものからあまり有名でないものまで)について、研究動向を踏まえた整理がされており、関心を深めるための配慮も行き届いている。

0
2020年05月18日

「学術・語学」ランキング