左巻健男のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
<目次>
読者のみなさんへ
第1章 ニセ科学をなぜ信じてしまうのか
第2章 がんをめぐるニセ科学
第3章 サプリメント・健康食品の効果は?
第4章 あのダイエット法、本当に効果的?
第5章 あの健康法に効果はある?
第6章 食品添加物は本当に危ないのか
第7章 ニセ科学はびこる水ビジネス
第8章 大手企業も次々に~マイナスイオン、抗菌商品
第9章 最も危険なニセ科学、EM
第10章 ニセ科学にだまされないために
<内容>
必死に書かれたと思う、科学者による「ニセ科学」啓蒙書。我々は、高校までに教わった科学的知識を捨て、怪しいニセ科学に惑わされて生きている。身近なダイエットや病気の療法など。後半で著者が書かれているように、営利目的のものから、小学生の教育へと侵入しているニセ科学がとても危険。最後のEMの話は哀しいよりも恐ろしい。政治的な力まで使って、ウソをまかり通そうとするそのエネルギーは何なのか?日本を滅ぼそうとしているのか…。ただ一国の首相もその手の輩のような気がしてきた。 -
Posted by ブクログ
カンブリア爆発の不思議な生き物たち~地球はかつて二度の全地球凍結を経ている。22億年前には真核細胞が生まれ、7億年前に多細胞動物が生まれた。直径400kmの姻戚の衝突による灼熱の大異変で微生物までが消えたが、絶滅は免れた。エティカラ紀は平和だったが、5億4100年前海の中に突如大量の様々な生物が現れ、現在の生物に見られる基本的な身体のしくみを作り上げた。海綿動物門・刺胞動物門(クラゲ・イソギンチャク)・腕足動物門(シャミセンガイ)・軟体動物門(巻き貝・二枚貝・タコ・イカ)・環形動物門(ゴカイ・ウミケムシ)・有爪動物門(カギムシ)・鰓曳動物門(エラヒキムシ)・節足動物門(エビ・カニ・昆虫)・棘皮動物門(ウニ・ヒトデ・ウミユリ)・脊索動物門(魚類・爬虫類・ほ乳類)~本当に変な生き物が現れて消えたモノだけど、今残っている生き物も相当変わっているかも
-
Posted by ブクログ
ウンチの約80%が水分。残り20%の1/3ずつが食べ物の滓、消化管の上皮、腸内細菌。断食をしてもウンチが出てくるのは消化管上皮と腸内細菌の死骸があるから。便意を催す横行結腸の蠕動運動は1日に1~2回。トイレに行くまでは大脳皮質からの指令により肛門括約筋を収縮させるが、そのまま我慢してしまうと便意は遠のいてしまう。おならは我慢すると時間の経過とともに大腸の粘膜から血液中に吸収される。血液中に入ったおならは全身を巡りおしっことして、また口や鼻から排出される。ウンチの色、形、粘り気、香り、それぞれに意味があり、からだの変調を知らせてくれる。ウンチ様に合掌。
-
Posted by ブクログ
現在は化学系の会社で勤めているので、物理を扱うことは無いのですが、高校時代に物理を学習していた時には、身の回りの現象が数式で表現できることに興味を覚えたものです。ある現象の結果が多くの変数で表されることがわかると、その変数を変更するだけで他の物質や環境での結果を予測できる魔法のツールのように思えました。
さて、この本は左巻氏が、様々なトピックを物理で説明するとどうなるかを解説しています。多くの人が毛嫌いしないようにわざと数式を削除して結果だけを述べたようですが、欄外や付録でも良いのですが数式もあれば私としては楽しかったのになと思いました。
以下は気になったポイントです。
・真っ暗闇の部屋にいた場合、目が慣れてきて周りが見えることはない、光のないところでは見えない。目が慣れてくると見えるようになるのは、わずかだが光があるため(p14)
・透明人間になるとは、体が全部、空気と同じ屈折率になること(p18)
・虫眼鏡で太陽の光を集めた時の小さな丸い点は、実は太陽の像である(p28)
・真皮深部まで達してコラーゲンに影響を与えて深い「しわ」等の光老化の原因になるのは紫外線A波、後に皮がむけるのは紫外線B波によりサンバーンが起きた証拠(p36)
・皮膚がんリスクは、紫外線B波が皮膚の細胞のDNAを損傷するため、この損傷は殆ど修復されるが、紫外線が強いとリスクは大きくなる(p36)
・発泡スチロールと鉄が同じ温度でも、触った時の感じが異なるのは、1)室温は体温より低いこと、2)熱伝導率が金属の方が大きく短時間に熱が金属に移るため(p40)
・金属が熱を伝えやすいのは、軽くて勝手に動きやすい自由電子が熱を運ぶから(p42)
・マイナス273.15度が低温の限界なのは、すべての原子・分子が静止している温度だから(p48)
・冷蔵室の役割は食品を冷やして細菌やカビ(7度くらいから増殖盛ん、12度から急激)の繁殖を防ぐことなので、4度程度にすると良い(p50)
・ふたが取れなくなったときに熱すると取れやすくなるのは、ガラスよりも金属が膨張して(金属ふたの穴が大きくなる)取れるようになるから(p65)
・息の「ハー」は体温で温められた息が出る、フー(口をすぼめる)の場合は、口からの息だけではなく口の周りの空気(体温よりも低い)を巻き込むため(p67)
・かつては「kg重」を使っていたが、現在は力の大きさの単位は「ニュートン:N」を使う(p83)
・もし氷が4℃の水よりも重かったら、湖水や川でも底から凍ることになる、そうならないので、水中生物は氷のカバーに保護されて気温が低くても暮らしていける(p103)
・氷が固体において液体よりも重くならない理由は、水から氷になるときには「すき間」が多くなるような構造をとるため、氷が水になると構造が部分的に壊れて隙間が小さくなり、固体のほうが液体より軽くなる(p103)
・息を大きく吸った時の密度は0.951、吐いたときは1.006であり、これが人間が水に浮くかどうかのポイント(p109)
・綿1キロと鉄1キロは、綿が鉄よりも密度が小さく(体積が大きく)空気中に置いたときの空気を押しのける能力(浮力)が大きいので、綿の方が軽い(p117)
・地球の時速(東京の場合1周3.3万kmとして)は自転スピードから計算すると、1400キロ/時である(p122)
・地球が何十億年もの間、自転・公転をエンジンなしで続けてこられたのは、慣性という性質から(p125)
・人間が落下する場合、573m落下すると等速度運動になる、頭を下にしての姿勢が最も速く時速298キロ、他の姿勢で188-201キロ、雪の斜面はクッション効果が大きいが、水の場合は弱いのでまず助からない(p134)
・象とOLのハイヒールの圧力を計算する(象の体重:3トンは4つの足、OL:40kgは2足で支える)と、ハイヒールの場合(4 MPa vs 0.075MPa)が大きい(p141)
・電流は静電気では一瞬、電圧は数千ボルトでも、電流は数ミリアンペア(p158)
・雷が落ちても車の中にいれば安全、雷電流は車体やゴムの表面を流れるため、これを静電遮蔽という(p160)
・1944年秋から45年春にかけて放たれた9000個の風船爆弾は、1割ほどがアメリカ本土に着いた(p194)
・砂のおもり(バラスト砂)の分析をすることで砂の製造地を5か所に絞り、偵察機を飛ばして放流地を特定し、末期には風船の上昇中に殆ど米国機に撃ち落された(p196)
2012年4月8日作成