ジョセフ・E・スティグリッツのレビュー一覧

  • スティグリッツ 公共経済学(第3版)下

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    政策決定において重要な,公共経済学の体系的な教科書。ミクロ経済学・マクロ経済学の初歩から少し進んだ話題を扱う。

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    2025年07月21日
  • スティグリッツ 公共経済学(第3版)上

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    政策決定において重要な,公共経済学の体系的な教科書。ミクロ経済学・マクロ経済学の初歩から少し進んだ話題を扱う。

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    2025年07月21日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    「きっとこの人には敵わない」と大尊敬している人生の先輩が「今年読んで一番よかった!」と紹介してくれたので手に取った1冊。勉強になりすぎました。日本から見たアメリカではなく、アメリカの中での辛口アメリカ評。でもそれが愛情ゆえにだということは伝わってくる。すでに日本に置き換えても起こっている問題もあれば、これから起こるかもしれない問題もある。まだ日本の方が極端にならずに済んでいるけど、豊かになるためにはお金だけでなく、それを生み出す源泉が何でどこに注力をすべきなのかを認識できていないと、自分がカモになりえるなと思った1冊でした。

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    2021年10月04日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    コロンビア大教授、ノーベル経済学賞。アメリカの格差がここまで広がっているのかという驚きがあった。誰でも成功できる、徹底した個人主義、変化に寛容なアメリカ人という典型的なイメージがもはや神話となっている。アメリカに行くなら読んでおいて損はない一冊。

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    2020年09月19日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    今アメリカが直面している問題を客観的視点から分析し、具体的に何をすればアメリカはその問題を解決できるのかを述べた本である。
    非常にわかりやすく、なおかつ解決策も、一部政治的な要因で難しそうな部分もあるが、概ね具体的で実効性のあるものであり、読んでいて非常に良い刺激を受けた。

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    2020年08月13日
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会

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    スティグリッツは日本人にとって親和性が高い感じ。まあ読んでみると当たり前なのかもしれないが。いずれにせよ、知的興奮の多い本。

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    2017年10月18日
  • スティグリッツ 資本主義と自由

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    スティグリッツは本書で痛烈にミルトンフリードマンやハイエクの新自由主義を批判する。その論拠が述べられるわけだが、そもそもスティグリッツはサミュエルソンや宇沢弘文の系譜であり、新ケインジアン経済学の立場で市場は情報の非対称性や不完全性により“自動的には効率化しない”ので、政府の積極的な役割(財政政策・規制)が必要 という考え方だから、主張はハッキリしている。

    そして、執拗に一点突破というかワンイシューというか“反新自由主義“を貫き通すのが本書。私もサミュエルソンが正しいと思うし、フリードマンが齎した思想は害悪だとすら思っている。巨大資本が自らのレントシークのために大衆の生殺与奪を握り、政策にま

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    2025年12月13日
  • スティグリッツ 資本主義と自由

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    効率的競争という幻想への盲従から生じた新自由主義の失敗・結果を痛烈に批判。
    よりよい自由、民主主義の活力ある社会を築くためにどうすべきかをビッグピクチャーとして示す。

    冒頭にある『オオカミにとっての自由は、往々にしてヒツジにとっての死を意味する』(オックスフォード大学 哲学者アイザイア・バーリン)は、フリードマンの少数の自由のための多数を犠牲にする新自由主義による不平等、利己主義や不正などの失敗を批判するツールであるとともに、結果としての現代の巨大企業による独占寡占や、分断や格差が生じている状況も批判。

    あるべき自由としては、社会正義が成り立つ進歩的資本主義を推奨。資本主義と銘打ちつつも、

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    2025年08月06日
  • スティグリッツ 公共経済学(第3版)下

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    何かと一般的にも話題になることが多い税制であるが、理論的な研究の蓄積(の初歩)を理解するためにはこの本が最も優れている。
    経済学的な税の帰着については、租税法だけを学んでいると理解ができないので勉強になった。
    (上巻にも言えることだが)グラフが多用されている一方で、数式による説明が省かれており腑に落ちない箇所もあったのが玉に瑕。

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    2025年07月28日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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     経済学の大御所であるJ.スティグリッツ氏の著書。本書の主要なテーマは、大きな政府の必要性だろう。20世紀後半に勢力をつけた自由主義経済は現在でもその勢力を維持している訳だが、こうした社会にスティグリッツ氏は警鐘を鳴らしている。例えば、企業がタックスヘイブンと呼ばれる地域に生産拠点を移すといった、いわば法の抜け穴を利用して生産活動を行うインセンティブを持つといった現状は、自由主義経済が力を持ち過ぎたがゆえに法整備が追いていことに起因すると指摘している。
     それに関連した本書のもう1つの主要テーマは、トランプ政権批判である。前述のように、法を掻い潜った企業の生産活動を是正するために政府介入の重要

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    2024年07月31日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    貧困がどういう仕組みで起こるのかを考える一助になった。クレジットカードによる搾取の仕組みなど、はっとさせられる内容が各所にあった。

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    2021年12月16日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    ネタバレ

    ケインズ経済学の大家、スティグリッツによる経済面から見たアメリカ社会の問題と解決策の提示。政治と経済の連続性を訴え、新自由主義的な市場原理至上主義を批判している。独占に対する問題点や金融自由化の弊害に対する洞察、批判は見事。ただし、解決策として提示されている政策には(日本の国土の均衡ある発展の展開等を鑑みて)やや疑問のある部分も見られる。政策的な側面が多ければより良かったと思う。
    事前準備なしでも読めるが、可能であればやや経済学の知識があると良い。経済学の論理における前提への疑念がより理解できると思う。スティグリッツは市場原理の自然な機能を否定しているが、市場が潜在的に果たすべき役割までは否定

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    2021年09月02日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    ジョセフ・E・スティグリッツは米国の経済学者で、2001年にノーベル経済学賞を受賞した。クリントン政権時代の大統領経済諮問委員会の委員長や、世界銀行のチーフエコノミストを務め、現在はコロンビア大学教授。

    現代は上位1%が富と政治を独占。中間層が没落し、大きな分断を生んでいる。本書は、経済的、政治的に没落した中間層復活のための提言をまとめている。超富裕層と巨大企業への累進課税と市場競争の促進。そして、より大きな政府の必要性を説いている。

    <要約>

    現代の米国はこれまで以上に格差が拡大している。世界恐慌以前まで視野を広げても、最富裕層が国民所得をここまで独占したことはない。上位1%の超富裕層

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    2021年03月20日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    非常に良い。トランプなど右派、新自由主義、格差容認の考えが圧倒的な世の中で、富の再配分、教育、医療、オバマケアなどなど、心のどこかでこういう優しい社会、平等な社会が良いなあと思ってることを描いてくれる。
    でもトランプは経済運営上手いちゅうネタをよく見かけ、このギスギス感も経済運営の犠牲かと思い込んでしまうが、それも幻想で、スティグリッツ的民主党、中道左派?的な経済運営でうまくいくんじゃないかと自信がつく。
    長沼紳一郎の現代経済学の直感的になぜ資本主義は膨張がとまらんのか?それは金利だ的な話があったけど、それと合わせて読むとまたいいと思います。それと、自分も読んだしデジタル界隈で一種神格化されて

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    2021年01月26日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    とても面白かった。神の見えざる手は間違っていた、という主張からはじまり、経済には政府の介入が必要だという。まさにそうだなぁというのと、対処法的な話なのかなと。

    資本主義は、資本家が儲かり、総貧困化の限界値を超えると、資本主義を変えるしか方法がなくなるような気がする。

    アメリカの政治を見ていると、国家や政府への介入でなんとかなる話ではなく、、(国や政府を動かしているのもまた富めるものであるという事実)10年後前後で世界的な大転換期を迎えるのかもとは思う。

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    2021年01月19日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    アメリカの具体的な話に特化し過ぎてて、日本人読者としては少し寂しい。
    もう少し抽象度が高い内容を期待していた。
    とはいえ、他山の石とすべき点は多々あるであろう。

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    2020年10月02日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    アメリカ社会の現状の問題点を指摘していて、それに対する対策ももっともだなという印象。
    ただし、本の中の主張で反共和党が行きすぎている。
    現状の格差の問題は民主党政権時の問題も含まれると思う。

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    2020年09月27日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    本書は、左派の政治家やヒューマニストではなく経済学者が「格差の拡大が経済発展を蝕む」と主張し「大多数の人々に中産階級の生活を」と訴えた本である。
    あくまでも経済学的な主張として格差拡大に反対していることに目を引かれる。
    本書の表題を直訳すると「進歩的資本主義」となるが、その内容は限りなく「社会主義の香り」が漂っている。
    政治も経済も、今世界中が不安と不満に満ちている。その答えを探して世界中の人々が首を傾げている現在、本書には多くの閃きがあると思った。
    2008年リーマン危機後の対策が結果的には富裕層のみを潤した結果となった
    。今回のコロナにおいても同じだろう。各国政府の巨額のバラマキは、経済シ

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    2020年06月13日
  • スティグリッツ PROGRESSIVE CAPITALISM(プログレッシブ キャピタリズム)

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    左派ケインジアン経済学者であり2001年のノーベル経済学賞受賞者であるスティグリッツによる資本主義の適切な見直しとその実行のために必要な政治改革についてまとめた論考。

    スティグリッツが問題視するのは、アメリカで顕著に発生している1%の超富裕層と、低所得者層の格差/断絶である。その原因は、伝統的な共和党及びドナルド・トラソプ政権での政策が、超富裕層を優遇しており、資本力と政治力の相互依存関係を打破すべきと説く。

    具体的な処方箋としては、
    ・累進課税的な税制により富裕層への増税を課す
    ・民間での投資インセンティブが低く、公的な投資を行わなければならない社会インフラ(教育、基礎研究、医療・社会保

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    2020年01月02日
  • スティグリッツのラーニング・ソサイエティ―生産性を上昇させる社会

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    経済を発展させるのはイノベーション。
    イノベーションを起こす土壌はラーニングによる知識のインプット。
    知識へのアクセスを向上させる社会の形成が必要。

    ラーニングの重要性、ラーニングを促進する環境、ラーニング・ソサイエティの形成に必要な政策について。

    政策部分について、他国との関係において、市場の開放・金融市場の自由化では比較優位を形成できない因果関係は、新しい観点だった。
    (将来を考慮に入れた)動学的比較優位形成のためには、知識の展開が望める、ラーニングの大きな産業を保護する必要がある。(現在の)静学的比較優位に囚われない決定が必要とのこと。

    国の話だから政策による決定。
    一方、自分の話

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    2018年10月16日