デイヴィッド イーグルマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ脳の可塑性、否、live wiredに関する本
脳は果てしない変化と適応を続けながら情報を求めるシステム
メモ
・変化はとても早く7日間目隠しするとことに関する技能が高まる
・ポテトヘッド仮説 脳は感覚器官を差し込みさえすれば脳はその使用法を見つけ出してくれる
・感覚代行 舌で見るなど、入力をすれば別の器官で受け入れることもできるようになりうる
・ライブワイヤリングの主な特徴
世界を反映する 脳は自らを入力情報に適合させる
入力情報を受け入れる 脳はなんである流れ込む情報を活用する
どんな装置でも動かす
大事なことを保持する 自分にとって大事なものに脳は資源配分する
安定した情報を閉じ込める
競うか死ぬか 脳領域の生存競争から可塑性がうまれる
情報を求める 脳は世界に関する内部モデルを構築し、自らを修正する -
Posted by ブクログ
「自分」ってあるのかな?っていうのを脳科学者が解説した本。
なかなか読み進められず、並行読書してたばっかりに読み終えるのに時間がかかったけど、頭がスイッチ入ったらグッと読み進められた。
自由意志ってあるのかが気になりすぎるので買ったけど、ないのかもしれない気になってくる。筆者が「意識はCEOであって、実は意識下にないところで脳の中で考えたり対立したりしてる部分がある。意識は脳が決定した結果を引き受けて、自分はこれがしたかったんだと言い聞かせたり、たまには辻褄合わせで話を作ったりしてる」みたいなことが書いてあって、なんか妙に納得できた。面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ10年前と少し前の書籍だからか既知の事実もいくつかあったが、内容は面白かった。
基本的には脳はリソースなどを効率よく、その人間にとって都合の良いように無意識が働いているという話だ。
本の中で興味をひく話がいくつかあった。
一つは人間の脳は進化によって賢くなっているのではなく、社会に適した方に進化しているという話だ。本質が同じ問題を出されても、実社会に絡めた文章にするだけで理解度が大きく跳ね上がる、という実験が紹介されている。本書ではこれは人間の心理は社会的問題を解決する方に進化しているとされていたが、社会的問題の方が普段触れる機会が多いため脳にそれを処理するプロセスが焼き付いているのではないかと思う。実際本書の中でも何回も繰り返すことで脳にプロセスを焼き付かせて無意識に実行できるようになるという話がある。社会的に関心のあるものの方が脳にインプットされやすいように進化している、という意味では筆者の意見にも賛同できるものである。
また、人を決定付けるのはその人の遺伝、環境、神経回路であってその人の意志ではないと本書では主張されている。犯罪を犯したとき、その人は非難に値するのかを問題とする章が存在する。私も同じような考えを持っていて、犯罪を犯した人は周りから非難されるが、自分自身がその犯人と同じような経験、環境で育っても罪を犯さないとなぜ言い切れるのだろう? 人間の心理というのはその人の環境、遺伝で大きく変わってしまう。自身が犯罪者の立場になることができないのに、なぜ人はそう傲慢になれるのか。昨今の社会的制裁や私刑を見ていてそう思わざるを得ない。犯罪を憎しみ報復をしたいという衝動は自分にもあるので気持ちは理解できるが、今後その者をどうやって更生させるかということ、そして同じような犯罪が起きないためにどうすればいいかを考えていきたい。
中にはいくつか眉唾なものもあった。例えば名前がJから始まる人は同じく名前がJから始まる人と結婚する確率が高いというものだ。日本ではそんな話を聞いたことがない。山田さんは山田さんと結婚する確率はJのそれよりはるかに高いということになってしまうがそんな事実はない。これを潜在的自己中心性と述べられているが、これには他の要因が入っているのではないかと想像する。
色々と長く書いてしまったが、内容としては脳の無意識についてまとめられた良い本だったと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生成AI活用をする際に「意識」の理解は大切。本書はこれをさまざまな事例で分かり易く詳しく解説している。まずは手にとって読んでほしい。
## 『意識は傍観者である』読書メモ - 高校生向け要約版
### 1. 本の基本情報
- **タイトル**:『意識は傍観者である』(文庫版『あなたの知らない脳』)
- **著者**:デイヴィッド・イーグルマン(脳科学者)
- **テーマ**:脳の95%は無意識で動いている!意識は「後付け説明係」
(例)スマホの通知→手が勝手に触る→後から「自分が触ろうとした」と錯覚する状態
### 2. 脳の驚きの仕組み
#### (1) 時間差の謎
- **実験結果**:指を動かす「意識」より0.3秒早く脳が活動開始
- **現実**:脳が決断→後から意識が「私が決めた!」と勘違い
(例)テストで迷った問題にチェック→後から「直感で選んだ」と記憶が修正される
#### (2) 脳内会議説
- **比喩**:脳を「国会」に例える
- 無意識:各議員(神経細胞集団)の議論
- 意識:首相官邸の広報官(結果だけ報告)
(例)「アイス食べたい」という衝動は、甘味・体温・記憶など複数の脳領域の調整結果
### 3. 赤ちゃんの脳発達
#### 学習のゴールデンタイム
- **0-2歳**:神経回路が毎秒180万個形成
- **「高い高い」の効果**:
- 視覚(上下移動)+体感(重力)+聴覚(笑い声)を統合
- 1回で5,000個の神経接続強化
(例)積み木遊び:形の認識+手指の制御+重力予測が同時学習
#### 危険なケース
- **刺激不足の影響**:
- 言語理解エリアが30%未発達
- 感情制御が困難(キレやすい等)
(具体例)従兄弟のケース:要求しない赤ちゃん→神経の「飢餓状態」→認知機能が育たず
### 4. 意識のトリック
#### (1) 時間編集機能
- **脳のズル**:出来事の順番を後から変更
- 例:野球のバッティング時、実際より0.5秒早く「ボールを見た」と錯覚
#### (2) パターン過剰認識
- **生存戦略**:曖昧な状況ですぐ「敵の策略」と判断
- メリット:危険回避優先
- デメリット:誤解が生じやすい
(例)森で物音→「熊かも」と即判断(実際は風の場合が多い)
### 5. 面白い症例集
#### (1) トゥレット症候群
- **特徴**:意思と無関係な動き(まばたき過多等)が出る
- **脳の原因**:運動制御回路のショート状態
(例)「ドアノブ触りたい」衝動→手が勝手に動く→後から「触ろうと思った」と解釈
#### (2) 盲視現象
- **不思議**:目が見えなくても障害物を避けられる
- **仕組み**:無意識の視覚回路が活動
(例)暗闇で物にぶつかりそう→無意識に体が反応
### 6. 意識の本当の役割
#### 3つの主要機能
1. **社会対応**:他人との協調行動
(例)空気を読んで発言を調整)
2. **物語作成**:バラバラな情報をストーリー化
(例)夢の内容を後から整合性付ける)
3. **学習支援**:重要な経験を選別
(例)テストの失敗を強く記憶)
### 7. 実生活への活用法
#### (1) 学習のコツ
- **無意識活用**:睡眠前の復習→脳が整理しやすい
- **運動連動**:英単語を書きながら発音→複数感覚で記憶強化
#### (2) ストレス対策
- 「悩みの90%は無意識の自動思考」と理解
- 具体例:試験前の不安→「脳の予測機能が暴走中」と客観視
### 8. 考えるべき問題
- 自由意志は存在する?
- ロボットに意識は必要?
- 脳の操作技術が進んだら人間はどう変わる?
(自分の意見を書くスペース)___________
### 9. 重要キーワード
- 無意識処理
- 神経可塑性
- 予測脳
- ミラーニューロン
- 時間的結合窓
※用語解説:神経可塑性=脳が経験で変化する性質(例:ピアノ練習で手指の領域が拡大)
★POINT★
・意識は「脳の広報部長」
・赤ちゃんの遊びは最高の脳トレ
・「自分らしさ」は無意識の産物
・誤解が生存に役立つという逆説
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Posted by ブクログ
ライブワイヤード(livewired)を実例を交えて解説した本。原書タイトルはThe Inside Story of Ever-Changing Brain。知らなかった実例が豊富で、文章も判りやすく、楽しく読めた。
・脳の半分が無くても生きてる人
・カメラの出力を皮ふや舌につなげて視覚の代替とする技術
・前足がなくて、二足で歩行する犬
・天才はつくるものという信条の両親のもとチェスのグランドマスターになったポルガー姉妹
脳は能動的に自らを再調整して消費エネルギーを節約する。絶えず内部モデルを修正している。老犬に新しい芸を仕込むのは難しいが、閉じる時期が遅いドアもあるので、還暦過ぎてもまだまだ学習による向上しろはあるということらしい。神経が物理的に途切れても、つねに頭をはたらかせていれば(そして外部からのフィードバックがあれば)、新しい橋が脳内にかかりボケないそうである。
記憶や学習において、 配線変化だけでなく新しい細胞が発生する事実、記憶の種類にいろいろあり、事実や出来事は忘れても歩く方法や歌い方(非宣言的記憶)覚えているという事実は、AIの開発に役立つ情報だと思われる。 -
Posted by ブクログ
"認知"が脳を作る
認知するのはそもそも脳である。しかし自分の行いがどの様な結果を生んだか、それを認知することで脳の構造は作られていく。
あとは記憶と認知の流動性、レイヤーになっている面白さ。
□概要
・脳は未完成で生まれる、可塑性
完璧にプログラムされてくるのではない、それはかえって環境に適合できず不都合。あらゆることを、抽象具体様々な粒度で学習するのに初期プログラムは不都合である
泣く、母乳やミルク飲む、排泄など最低限のこと以外は全て学習する。だからフィードバックを与えられなかった子は発達しない。(発達障害とは次元の違うレベルで機能に障害が残った例も)
・学習はタイミングがすべて
関連づけて学習される。共に発火する、近くで発火するneuron同士ほどシナプスのつながりは強くなる
・脳が見ているのは電気的な信号のみ
(まるで0101の世界)
それを映像として知覚するのには知覚野で認知する必要がある。目も耳も手足も全て周辺機器である。証拠に振動を音として知覚できるようになる実験も存在する。まだ不完全だが実用化すれば様々な身体の不都合を克服できるかもしれへん
・脳の地図は書き換わる
今まで使っていた所が使われなくなると別の部分がその領域を使い始める。盲目の人が音に敏感なのは、音に頼らざるをえない環境のせいもあるが、そもそも脳の中で聴覚野が発達しているケースが考えられる
・一芸に秀でる=他の何かを犠牲にする
発達障害の人は、比類なき才能を持っていることがあるが、むしろ逆で、比類なき才能が何かを犠牲にしている
★記憶のレイヤーと流動性
海馬は一次記憶、長期記憶は皮質。それだけでなく記憶や認識にも階層がある。すぐに忘れるもの、考え方が変わるものとなかなか変わらないもの、忘れないことがある。それは地層の様に記憶や認識にも階層があるから。
年寄りは皮質がカチカチ、だからすぐに自分の考えを改められない、老害は経験とかの精神的な問題ではなく脳の問題、つまり身体的な問題なのよ
■感想
人間に自由意思はあるのか?環境、フィードバックのインプットが脳のアルゴリズムを決めているなら自由意思はないのでは?という哲学的な問いにもつながる内容で好きな内容。
・ただ長い
洋書あるあるでエピソードが多い。読むの疲れる。ユニークな事例も多いんだけどね。
・脳みその複利効果
脳にとって良い環境に自分を置けるか、まぁその意思決定自体も脳が担っているのだが、良い環境→脳の構造良くなる→さらに良い環境...の好循環を生めるか
・やってみて早くフィードバックを得る
ここでもリーンスタートアップの大切さ。β版でもいいからMVPを早期投入し市場のフィードバックを得るのと同様、脳もフィードバックを得ないと良し悪しの判断軸が磨かれない。センスは生まれ持った才能でもあるが、フィードバックをよりたくさん受けて、適切に認識した数によって磨かれるのだろう -
Posted by ブクログ
私たちの行動の元となる欲求、あるいは幸福を求める自分の本質は一体何なのか、何を基準にして人は行動を決めているのか。自分と思っている自分は何なのか、こういったことを解明している本です。
著者は私たちが知らない無意識に行動する本質は脳にあると言うことを医学的科学的に解明されています。
非常に示唆に富む内容であって、犯罪者が犯罪を犯すことを一例に、その犯罪行為は犯罪者に責任があると言えるか?本当は犯罪者のコントロールできない脳の無意識の行動にその犯罪行為を行う本質が隠れている可能性があると説明しています。
そうなると責任が問われるのは犯罪者なのか、脳の無意識化の活動の細胞に責任が問われてもおかしくない、と言う大変面白い理論です。
脳細胞の働きを医学的に神経学的に説明されていて、
非常に面白い内容で一読に値すると思います -
Posted by ブクログ
よくある錯覚の絵を使い、ほらね、脳が認知できてない部分を補完してるんだよ。という本ではなくその先の話を書いて想像させてくれる本だった。脳が概念的に2.5次元で理解してることから、意識したものが、事が、解像度が上がり脳に情報が入ってくるとはじめて理解できた。目標や言霊を発した瞬間に情報が集まってくることは自然であると思えた。このような気づきがたくさんある本であった。最後の2章では話の展開があり、法が掲げる平等の前提である、『みんなの脳が平等』ということに対して異を唱えており、そこから法律や世界の在り方を説いていた。この部分については他の本におこして欲しい話題だったため、星4とした。実際4.5点位だった。
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Posted by ブクログ
自分が何かをしていると感じる意識は、実は何もしていない、脳が無意識のレベルで全て勝手にやっており、それを最後に「意識」が自分がやったと感じるのだという、考えを、様々な脳科学的知見から展開している本です。取り上げられる脳科学の知見は、脳科学本でよく取り上げられるものなので、目新しい物はあまりありませんが、新しい視点から、研究を取り上げており、興味深かった。おそらく第6章の、実際にやったことが、無意識のレベルで勝手にやったことを、「意識」が自分がやったと感じているのならば、犯罪の責任はどう問えるのか?脳科学の時代にどう対応していくべきなのか?が1番主張したかったことのように思います。どうなんでしょうね??
脳と意識の関係の理解が進まないことに関して、「光学を理解してもいないのに虹の理論を構築しようとすることを想像してほしい」と述べ、まだまだ道が遠いことを示唆しているのが印象的でした。