デイヴィッド イーグルマンのレビュー一覧

  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳(とくに新皮質)の各部の役割は必ずしも固定的なものではなく、環境や経験に応じて変わりうるーー逸話やエピソードもまじえながら、そのことを示すエビデンスを列挙してゆく。
    確かに、著者が言うように、新皮質の組織は一様。これは、汎用性、つまり臨機応変に用途を決められるということを示しているのかもしれない。最後のほうでは、可塑性のある時期や時間(臨界期or感受期)の問題にも言及している。
    原題はLivewired。脳内の配線はつねに変化してるんだよ、の意。
    全体的に、メタファーが豊富、豊富すぎる(ちょと煩いかな)。

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    2025年08月05日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    瀬木先生の本読んで参照されてたから読んだ。意識が働くより先に脳が動いてる。これどう考える?自己決定とかを大切にする私たちは。

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    2025年05月26日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳科学の地図を書き換える新理論的話かと思いきや(ある意味そうなんだけど)、脳の機能地図自体を書き換える話。

    ライブワイヤード 自ら配線を変え機能を変える的な

    これ脳AI融合時代に必須の考えやん
    もう攻殻機動隊

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    2025年02月01日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    ネタバレ

    脳の可能性を開拓し続ける超名著。
    ディキンソンは「僕たちの脳は空よりも広い」なんて言ったわけだけど、まさしくそれを実感できる一冊でした。

    『生物と無生物のあいだ』で福岡氏は、「生命とはなにか?」に対して「それは動的平衡にある流れである」と答えた。つまり、必須と思われている機能ですら無いなら無いなりになんとかするのが生物だってわけだな。
    本書はそれを脳科学的に証明していて、脳はこの能力が特に強いというのが仮説の一つになる。脳が半分になったって、日常生活を変わらず遅れる人がいるのはそれが理由だ。
    特に面白いのが、多くの人が学習しているパターン以外にも、脳は独自のパターン分けが出来るという部分かな

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    2024年01月22日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    難しい内容を下手にカタカナ言葉を使わずにわかり易く書いている。
    幻視、疾病失認なる症状を例から理解出来た。し、全く違うことではあるが自分の思考パターン、物の見方を振り返るきっかけにもなった。
    脳の構造、癖を識ることは日本で言えば刑法39条さらに人工知能などを知る上では必要な内容ではないか。
    ”脳の回路について発見が増えれば増えるほど、答えは甘えや意欲の欠如や自制心の不足に対する非難から遠ざかる”
    これ、それでもわからない人にはわからないんだと思う。
    てんかんが悪魔の憑依ではなくなったのは良いけど、歴史上の勇敢な行いも病気とされるのは正しい事実なのかもだけど悩ましい。

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    2023年05月21日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳には、可塑性と言って、一生にわたって変化し続けるような性質があることは、知ってはいたけれど、この本を読むまで、そこまでダイナミックなものなのだとは思っていなかった。

    本書に出てくる事例として、例えば、脳が半分だけになったとしても、人間の脳は、半分の領域の中で必要な回路を作り、日常生活にやや不便はあるものの、問題なく生活できるようになった人や、耳の聞こえない人のために、音に反応して皮膚を刺激するベストによって、やがて、脳は、皮膚の刺激によって「聞く」ことができるように変わっていく事例などが上げられている。

    人間の脳は、あらかじめ、生まれながらに機能や回路が決まっているのではなく、
    必要最低

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    2023年05月10日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    ◯視覚野が乗っ取られるのを阻むために夢は存在する(68p)

    ◯ さらに一歩進んでまったく新しい感覚を生み出すことはできないだろうか。(131p)

    ◯これからはビッグデータにアクセスするのではなく、それをもっと直接的に経験することへ移行せざるを得なくなるに違いない。(137p)

    ★知的興奮が味わえる面白い本だった。人類の可能性を感じてワクワクした。

    ★なぜ夢を見るのかの疑問に対して、最も腑に落ちる回答が得られた。

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    2023年03月12日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    今回は脳の機能を”ライブワイヤード”という視点から探っていく。
    ”脳の可塑性、学習性”と言うことになるが、人間の脳がこれほど変化するということは驚き。
    一般的には、年を取ったら脳細胞が減る、とか画一的に述べられるが、そんなものではなく、人それぞれで全く違う変化を常に起こし・変化し続けるというのは驚き。
    毎度、イーグルマン氏の著作は楽しく興味深く読めるが、今回は脳の可塑性・可能性が、自分の人としての可能性にもつながるという意味で励みにもなった。

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    2023年02月04日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳の常識がひっくり返った!

    脳っていうと、左脳が論理や言語、右脳が直感をつかさどり、大脳皮質には言語野や視覚野など部位によって機能分担されている…ここまでは概ね合っているが、だとすると、それぞれの部位は、眼、耳、肌などそれぞれの器官と繫がって、それぞれの信号を処理する構造ができている…と思ってしまう。

    これが何と大間違いで、どんな信号をどこでどう処理するかはハードコートされていない、成長した後でも変化することができるのだ。例えば、後天的に視力を失った人が、光学センサを肌につけて、触覚信号として脳に送ることで、視覚として認識できるようになることが既に実用化されている。触覚なので、視覚野では処

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    2023年02月02日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    脳神経学の本を読んでいたつもりだったのですが、最後は哲学書を読んでいる気がしました。
    どちらも、人間とは何か の根源を探るものだからでしょうか。
    脳は知れば知るほど、分からない …無限なもの…
    宇宙だなと思い知る本でした。

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    2023年01月08日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    ネオセンソリー・ベスト、欲しい。身体拡張を考えた時、フィードバックのラインを非侵襲でやれる可能性ある。LiDARで全周取ってベストにフィードバック入れたら、歩きスマホが安全になったりするかも知んない。

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    2022年12月24日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳は暗い頭蓋骨の中で、感覚器から届く情報だけを頼りにしている。視覚、嗅覚、触覚いずれの感覚も脳にとっては情報でしかない。その情報がどういう意味を持っているのかを探って理解するのが脳の役目。情報を読み解いて、最適な状態になるように脳の配線を常に変えているという。

    例えば、目隠しをして60分程度過ごすだけで、耳の感覚が増すらしい。脳は眼からの情報が入ってこなくなったことで、眼に使われていたリソースを別の感覚に割り振った。たった1時間でこの現象が起きていることに驚かされる。

    この他にもたくさんの脳の驚異と可能性について書かれていて、すべての経験は脳に影響していると理解し、いかに脳を育てていくか日

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    2022年11月23日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    脳は汎用機。どんなセンサー・入力メディアからの情報も的確に処理し、出力できるという「ポテトヘッド」理論が面白かった。視覚も聴覚も、網膜や内耳で外部情報を受けた後、体内をめぐる電気信号は、脳にとって同じ。視覚がなくても、触覚、聴覚で映像をイメージできる。いままでコウモリとか深海魚とか、目が見えないのに、どうやって?って思っていたけど、少し理解できた気がしました。
    それと、犬など色覚もイメージできるようになるというのも驚きました。
    脳でロボットアームスを遠隔操作できるとか。。「攻殻機動隊2045」で描かれているのと同じ世界。。やはり、カラダ(入力・出力)は消えて、脳(意識)が生き残るのでしょうか。

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    2022年08月08日
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険

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    すこぶるおもしろい!そして、有益と言えるだろう。
    脳の持つ「可能性」についての新しい知見をいくつも紹介されている。AIは人間の脳を模倣するところから開発がなされるが「脳の構造」「脳の働き」「脳に対する捉え方」などがかつて無い新し研究が出てきている。シンギュラリティの実現はある意味遠のくという状況かもしれない。
    本書の中で「感覚追加」という概念が紹介されていた。人間の脳の「潜在的能力」である。今まで考えられていなかった能力が脳には存在するとの説。5感までは理解されおり研究も進んできた。第6感という概念も馴染みだが、感覚追加という夢の話が現実のものとなるという紹介。
    それに関連して身体の一部を失っ

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    2022年06月22日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    ネタバレ

    私たちは意識に基づいて、意思決定していると思い込んでいる。しかし、実際には意識というのは、脳が超高速で複雑な処理をして出力された結果に過ぎない。
    脳は五感に基づいて経験を豊かにする。しかし、その一つが欠けたとすると、その瞬間に世界は今までより豊かでなくなる。そこで、感覚代行というものがあり、視覚が失われた人が触覚を通じて世界を理解することが可能になる。途方もない腦の学習が必要になるが、言語感覚で理解できるようなるらしい。
    私たちの営みにはアクセスできない。理性と本能という二つの背反するグループが私たちの意思決定に大きく関わっている。どちらの意見が取り入れられるかはその時々の状況による。神経脳科

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    2021年04月29日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    私とは誰なのか、どこまでが私なのか、生まれか育ちか、責任とはなんなのか、さまざまな問いに対して、脳を起点に今までとは違った視点を提供してくれる良著。
    この本を読む前と後では物の考え方、見方が変わってしまう。

    脳は我々がアクセスできない部分が大半であり、日常生活の様々な活動は、我々が意識しない(したくてもできない)、アクセスできない脳によって行われている。

    酔っ払った状況で吐いた暴言はその人の本心なのか?
    魅力を感じる仕組みとは?
    社会として犯罪とどのように向き合っていくべきなのか?

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    2021年02月03日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    この本の素晴らしさは(訳者あとがきでも触れられているとおりなのですが、)「脳って不思議でおもしろいですね~」で、終わらないところにあると思います。
    錯覚や認知バイアスを説明するコンテンツは多くありますが、それらは「ある」と知り意識してもなお、逃れることができないから困るし不思議なんですよね。本書はそれこそが『意識は傍観者である』ためだと言います。我々が自分で判断したと思っているもの、いやそれ以前に確かにこの目で見たと思っているものすら、1,300gのプヨプヨした臓器の中で作り出された単なる幻影であり、我々の「意識」は、それが万端にできあがってから、まるで新聞のように受け取っているだけ。なんとも

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    2021年01月08日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    『意識はいつ生まれるか』の後に読んだのだが、この本は無意識下の脳の働きの世界に切り込んで、人間の行動、思考を見つめる。むしろ意識はその表面に浮きでたごく僅かな灰汁の様な扱いかただ。
     こうなってくると、今いる自分の存在自体が、自分の意思や鍛錬で出来上がったものだなどという自負は砕け散り、“そんなら好き勝手に生きてやれ!”という気持ちにもさせるが、これもまた、このデイビット・イーグルマンの主張に対する私の無意識の反応が関わっている。ということでもある。
     
     

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    2020年06月07日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    ここ数年で一番興味深い本であり、是非一度手に取ってみて欲しい。一見、難しそうな内容であるものの、和訳もわかりやすく、読み進めると非常に衝撃的だ。
    合わせて、ハヤカワノンフィクションの『ファスト&スロー』ダニエル・キイス文庫『24人のビリーミリガン』も読みたい。

    あらゆる行動は、自分自身で決断していると思いがちであるも、過去人類の遥か祖先から踏襲した遺伝子の型と、生まれて以来蓄積されて来た経験、膨大なデータに対し、そのごく一部にアクセスすることが出来るだけであり、それを無意識のうちに選択した結果と言うこと。

    その膨大な遺伝子、経験は通常、意識することなく脳に蓄積されているのだと。
    (トラウマ

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    2019年02月24日
  • あなたの脳のはなし 神経科学者が解き明かす意識の謎

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    タイトル通り”脳”についての総論と言う感じか。
    特に”意識”というものが何でどこから派生するか、というところが興味深く読める。
    筆者(研究者)によって立ち位置は違うが、これが脳科学の最大の謎だけに本当に面白い。

    全体的にとても読み易く、写真や絵図も多い。
    (私も含めて)あまり知識がない人が、脳科学や知覚心理学に興味がある人の入門には最適では?

    …と思ったら、それもそのはず、これは6回連続のテレビシリーズの書籍版ということらしい。であれば、これの映像版を見てみたいもの。

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    2019年01月06日