デイヴィッド イーグルマンのレビュー一覧

  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    脳の可能性を開拓し続ける超名著。
    ディキンソンは「僕たちの脳は空よりも広い」なんて言ったわけだけど、まさしくそれを実感できる一冊でした。

    『生物と無生物のあいだ』で福岡氏は、「生命とはなにか?」に対して「それは動的平衡にある流れである」と答えた。つまり、必須と思われている機能ですら無いなら無いなり...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    難しい内容を下手にカタカナ言葉を使わずにわかり易く書いている。
    幻視、疾病失認なる症状を例から理解出来た。し、全く違うことではあるが自分の思考パターン、物の見方を振り返るきっかけにもなった。
    脳の構造、癖を識ることは日本で言えば刑法39条さらに人工知能などを知る上では必要な内容ではないか。
    ”脳の回...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    脳には、可塑性と言って、一生にわたって変化し続けるような性質があることは、知ってはいたけれど、この本を読むまで、そこまでダイナミックなものなのだとは思っていなかった。

    本書に出てくる事例として、例えば、脳が半分だけになったとしても、人間の脳は、半分の領域の中で必要な回路を作り、日常生活にやや不便は...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    ◯視覚野が乗っ取られるのを阻むために夢は存在する(68p)

    ◯ さらに一歩進んでまったく新しい感覚を生み出すことはできないだろうか。(131p)

    ◯これからはビッグデータにアクセスするのではなく、それをもっと直接的に経験することへ移行せざるを得なくなるに違いない。(137p)

    ★知的興奮が味わ...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    今回は脳の機能を”ライブワイヤード”という視点から探っていく。
    ”脳の可塑性、学習性”と言うことになるが、人間の脳がこれほど変化するということは驚き。
    一般的には、年を取ったら脳細胞が減る、とか画一的に述べられるが、そんなものではなく、人それぞれで全く違う変化を常に起こし・変化し続けるというのは驚き...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    脳の常識がひっくり返った!

    脳っていうと、左脳が論理や言語、右脳が直感をつかさどり、大脳皮質には言語野や視覚野など部位によって機能分担されている…ここまでは概ね合っているが、だとすると、それぞれの部位は、眼、耳、肌などそれぞれの器官と繫がって、それぞれの信号を処理する構造ができている…と思ってしま...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    脳神経学の本を読んでいたつもりだったのですが、最後は哲学書を読んでいる気がしました。
    どちらも、人間とは何か の根源を探るものだからでしょうか。
    脳は知れば知るほど、分からない …無限なもの…
    宇宙だなと思い知る本でした。
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    ネオセンソリー・ベスト、欲しい。身体拡張を考えた時、フィードバックのラインを非侵襲でやれる可能性ある。LiDARで全周取ってベストにフィードバック入れたら、歩きスマホが安全になったりするかも知んない。
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    脳は暗い頭蓋骨の中で、感覚器から届く情報だけを頼りにしている。視覚、嗅覚、触覚いずれの感覚も脳にとっては情報でしかない。その情報がどういう意味を持っているのかを探って理解するのが脳の役目。情報を読み解いて、最適な状態になるように脳の配線を常に変えているという。

    例えば、目隠しをして60分程度過ごす...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    脳は汎用機。どんなセンサー・入力メディアからの情報も的確に処理し、出力できるという「ポテトヘッド」理論が面白かった。視覚も聴覚も、網膜や内耳で外部情報を受けた後、体内をめぐる電気信号は、脳にとって同じ。視覚がなくても、触覚、聴覚で映像をイメージできる。いままでコウモリとか深海魚とか、目が見えないのに...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    すこぶるおもしろい!そして、有益と言えるだろう。
    脳の持つ「可能性」についての新しい知見をいくつも紹介されている。AIは人間の脳を模倣するところから開発がなされるが「脳の構造」「脳の働き」「脳に対する捉え方」などがかつて無い新し研究が出てきている。シンギュラリティの実現はある意味遠のくという状況かも...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    私たちは意識に基づいて、意思決定していると思い込んでいる。しかし、実際には意識というのは、脳が超高速で複雑な処理をして出力された結果に過ぎない。
    脳は五感に基づいて経験を豊かにする。しかし、その一つが欠けたとすると、その瞬間に世界は今までより豊かでなくなる。そこで、感覚代行というものがあり、視覚が失...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    私とは誰なのか、どこまでが私なのか、生まれか育ちか、責任とはなんなのか、さまざまな問いに対して、脳を起点に今までとは違った視点を提供してくれる良著。
    この本を読む前と後では物の考え方、見方が変わってしまう。

    脳は我々がアクセスできない部分が大半であり、日常生活の様々な活動は、我々が意識しない(した...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    この本の素晴らしさは(訳者あとがきでも触れられているとおりなのですが、)「脳って不思議でおもしろいですね~」で、終わらないところにあると思います。
    錯覚や認知バイアスを説明するコンテンツは多くありますが、それらは「ある」と知り意識してもなお、逃れることができないから困るし不思議なんですよね。本書はそ...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    『意識はいつ生まれるか』の後に読んだのだが、この本は無意識下の脳の働きの世界に切り込んで、人間の行動、思考を見つめる。むしろ意識はその表面に浮きでたごく僅かな灰汁の様な扱いかただ。
     こうなってくると、今いる自分の存在自体が、自分の意思や鍛錬で出来上がったものだなどという自負は砕け散り、“そんなら好...続きを読む
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である
    ここ数年で一番興味深い本であり、是非一度手に取ってみて欲しい。一見、難しそうな内容であるものの、和訳もわかりやすく、読み進めると非常に衝撃的だ。
    合わせて、ハヤカワノンフィクションの『ファスト&スロー』ダニエル・キイス文庫『24人のビリーミリガン』も読みたい。

    あらゆる行動は、自分自身で決断してい...続きを読む
  • あなたの脳のはなし 神経科学者が解き明かす意識の謎
    タイトル通り”脳”についての総論と言う感じか。
    特に”意識”というものが何でどこから派生するか、というところが興味深く読める。
    筆者(研究者)によって立ち位置は違うが、これが脳科学の最大の謎だけに本当に面白い。

    全体的にとても読み易く、写真や絵図も多い。
    (私も含めて)あまり知識がない人が、脳科学...続きを読む
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    脳は足りない部分を補う箇所や、犬が新しい歩行方法を取り入れるなどわかりやすい。

    スパイダーマンのドクターオクトパスの箇所など
    よりわかりやすい内容でした。
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    原題「Livewired」既に回路が定まっているハードワイヤードな周りの装置と違って、私たちの脳はこれからどんな繋がりも生まれうる、人生の記憶の集積とともにLiveで変化するものである。その可塑性について。
  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    ライブワイヤード(livewired)を実例を交えて解説した本。原書タイトルはThe Inside Story of Ever-Changing Brain。知らなかった実例が豊富で、文章も判りやすく、楽しく読めた。
    ・脳の半分が無くても生きてる人
    ・カメラの出力を皮ふや舌につなげて視覚の代替とする...続きを読む