柴崎竜人のレビュー一覧
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恋愛系半分、それ以外半分、といったところ。
全体的にいい。
歌詞+ナナカワさんのイラスト+小説
のメディアミックスが上手く機能している。
『終電間際≦オンライン。』は、『終電間際』という時間帯と、『駅』という場所を固定して、そこで紡がれるストーリーを共有するという意図を持つユニットなのだと思うが、その世界観がこの小説集においても通底しており、単発小説を個別に読むのとは全く異なる読後感を得られる。
個別小説に目を向けて見た時、特に良かったのは
『リタルダンド残して』を題材にした『海の底にふる雪』かな。
MVの雰囲気も取り込まれているので、MVを見た後で読むのがおすすめ。
あと、春茶さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ伏線が全部回収されて、とてもスッキリした最終巻でした。
途中は、え?誰が悪者?裏切者??と、疑心暗鬼になりながら読んでました。
ピカ爺が悪者とかイヤだし、サンのお父さんも悪い人じゃないように見えてきたし、、、と、色んな人に肩入れしてたから、最後は村上が悪者で収まってよかったです。
村上は最後まで気持ちいいくらいの悪者だったので、本当にスッキリしました。
ピカ爺の名字が「木下」って分かったとこは、「そういうことか!!」ってなりました。
あと、金髪マッチョなペルセウスが、囚われの姫のアンドロメダを助けた最後のお話も「そういうことか!!」ってなりました。
テンポもよくて、どんどん読み進められて -
Posted by ブクログ
ネタバレついに最終巻。
今までのいろんな出来事や、過去の話が、1つのストーリーになって見えてくる4巻。
今回も相変わらず、和真の話す星座のお話はおもしろく、すてきだった。でも今回は、星座のお話以外の部分が重たくて、せっかくだからもっと星座のお話を読みたかったなという感じ。
今までで1番、暗く重たい印象が残る1冊だったけど、星座館の、雑居ビルのみんなの絆や優しさが伝わった。
1番好きなのは、和真が夢の中でサンと夜空を見上げるシーン。やっと2人が一緒にいる世界に浸れた気がした。
クライマックスに向けて、今まですれ違い気味だった和真と創馬にも、やはり双子だな、と思わせるシーンがあり、なんだか嬉しかった。
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星と家族を紡ぐ心温まる物語の完結
本作が最後で和真、創馬と月子の物語が終わってしまうかと思うと寂しさでいっぱいです。
また、本作の季節が秋というのも読者と物語の別れの雰囲気を一層 醸し出しているような気がします・・・
冬のオリオンからはじまった現代アレンジの星座の物語と和真たちの周りの人々のドラマは一つ一つ増えていき世界観を広げてきました。
ここで終わってしまうのが非常に残念です。
完結となる本巻は最後に相応しく、全巻の最後で月子の父親だと名乗り出たあの人や、今まで本気を出してなかったあの人や、前作で死んだはずのあの人だとかが物語を掻き乱します!
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実は書店で手に取ったときは、
面白くなかったらどうしよう、と思い、
一巻しか買いませんでした!
読み始めたら…ページを捲る手がとまりませんでした。
急いで二巻も買いにいきました。
三軒茶屋の路地裏に、プラネタリウムのバーをオープンしている和真。
ある日突然、和真の弟 創馬が、小学生の娘 月子を連れて、星座館を訪れるところから物語は始まります。
オムニバスのような形で、一話ずつ一つの星座と神話をモチーフに物語は進みます。
和真、創馬、月子の過去や秘密、
星座館に訪れる魅力的な人物たち、
どれも本当に素敵な話ばかりです。
神話も堅苦しくなく、和真が語る神話は激アツです。笑
ゼウスの破天荒 -
Posted by ブクログ
BAR兼プラネタリウムを舞台に繰り広げられる人情ドラマ
現代版にアレンジしたギリシャ神話を語る金髪のマスター
和真
マスターの弟で筋肉と娘を愛する物理学者の創馬
マスターと物理学者を『お父さん』と呼ぶ不登校の娘の月子
流されやすいバイトの奏太、謎のビルオーナー、不動産屋とオカマとヌーブラ娘など前作からの常連にアイドルと闇金を加えて本作も大盛り上がり!
話は変わって和真が話すギリシャ神話のヘラクレス12の試練のヒドラ編がヤマタノオロチの話に似ているのと、デメーテルの引きこもりの話が天の岩戸の話に似ている事に日本書紀とギリシャ神話のルーツに興味が湧いた!