柴崎竜人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ冬から始まって、四季ある。
星好き、星座好き、プラネタリウム好き、ギリシャ神話好きさんにはもちろん、ハートフルなお話しが好きな人にオススメ。
私は星好き、プラネタリウム好き、美術好き(ギリシャ神話)好き。
ココロに残るセリフもたくさん。
いつだって、客観的事実は主観的事実の前に歯が立たない。
大人の男っていうのはさ、自分の人生でいちばん誰が好きだったのかを、決められた奴のことだから
人はそれぞれ、自分ではどうしようもない条件を背負って生きてる。
自分の幸福を壊すのに、必要なのはたったひとつ。幸福を、試せばいいんだ。
すぐに壊れる幸せなんて、そもそも幸せって呼ばないでしょ。
違う。すぐに壊れるから貴重なんだ。幸せが試されるまでの記憶を、僕らは幸せな時間っていうんだ。
足りないものはあっても、必要なものはそろってる。それが、自分の幸せだってね。
自分の愛情の注ぎ方が正しいなんて、いったい誰にわかる?
読んでみたくなりませんか?
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Posted by ブクログ
ネタバレ「この子は和真がいちばん苦しいときに、世界を変える出会いになるよ」
この言葉を読んだとき、感極まって一時時間が止まってしまいました。
和真と月子が出会えたのは、和真を想うサンのおかげ。和真のことを見限って別れたとばかり思っていたので、ずっと和真を大切な存在だと思っていたことに感動しました。
昔の恋人が母親で、憎んでいた男が父親。その事実を知ったことで、月子と今までのように接することができなくなってしまった和真。
月子のためを思って祖父との面会を実現したり、宿泊を促したり。でもそれは、月子にとっては和真や創馬との生活から追い出されると勘違いさせてしまう結果に。
しかも、月子に村上の魔の手が襲いかかるという最悪の展開へと進んでいきます。
月子のために、和真や創馬だけではなく、葵や奏太、ピカ爺に保科まで今までの登場人物が総動員で動くところが、最終巻らしく、ハラハラドキドキの展開でした。
保科が「この件に関しては誰も信用しないほうがいい」と言ったとおり、作中で出てくる登場人物達がそれぞれ秘密を隠し騙し合う展開が章をまたいで展開されます。えっマジで⁉︎と読みながら何回思ったか分からないくらいです。ピカ爺には2度も騙されてしまいましたし笑。
怒涛の展開オンパレードでしたが、過去3作で語られていなかったことがほぼ今作で回収されていて、きれいなまとめ方をされていて、よかったです。
三軒茶屋星座館シリーズ、本当におもしろかったです!月1、2冊ペースで読むことが多いんですが、続きが気になりすぎて、週1ペースで読めたのは久々です。たくさんの感動をありがとうございました!! -
Posted by ブクログ
ネタバレまさかリリーに泣かされる日が来るとは。
いつもみんなを楽しませてくれるリリー。リリーがみんなを家族のように接するように、みんなもリリーを家族のように大切な存在として接している。その関係が重くなりがちな物語を明るくしてくれていた。それなのに…。第一章から不穏な空気が漂っていたから嫌な予感はしていたけれど、まさかリリーが死んでしまうとは思いもしませんでした。
リリーが亡くなった時、月子は声が出なくなり、創馬は酒に溺れ、奏太は復讐に奔走し…。それぞれが悲しみにくれる中、和真は今までとそれほど変わらず生活を送り、月子の血の繋がった父親を探すことに。
「お前はなんでふつうでいられるんだ?」創馬の言ったように、和真は他のメンバーと比べて感情に出して悲しんでおらず、ふつうにいるように見えました。けれど、彼もまた深く悲しんでいることが徐々に分かってきます。
彼自身も気づかないほど深く悲しんでいて、その悲しみを埋めるかのように、月子の父親を探す姿は、どこか常軌を逸していました。そのことに気づいた葵はすごいなと、それほど和真のことを慕っているんだなと感じました。
自分の気持ちと正面から向き合うことを決めた和真。リリーと過ごした日々を振り返り、初めて涙を流す姿はもう痛々しく、でもやっと自分に正直になれて良かったなと思いました。
また、葵のことを。ずっと逃げていた気持ちから立ち向い、好きと告げることに。めちゃくちゃビンタされててかわいそうだったけれど、過去から現在へ気持ちを進めることができてよかったと思います。
これでハッピーエンドならよかったのに、ラストのラストで村上の爆弾発言。いやいや、これじゃ和真がますます苦しむことになるじゃないですか。4巻でハッピーエンドで終われることを願って、次回作読んでいきたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ三軒茶屋星座館の2作目。
白鳥座の話では、葵のマネージャーが最初めちゃくちゃ嫌な人だなと思っていたけれど、最後は葵のためにしていたことと分かり、株が上がりました。一方、ヘラクレス座の話では、英雄の良い人感を最後はぶち壊してて、真逆の展開に。男のプライドや嫉妬心って半沢直樹の世界だけだと思ってました。怖い。
個人的に一番面白かったのは、蟹座の話。闇業界の保科の以外な趣味が発覚し、友達と仲直りするにはどうしたらいいか真剣に悩むところが、作中でも表現されていたけれど、女子高生みたいでコミカルに楽しめました。最後のオチもみんなが救われる展開で良い読後感でよかったです。
獅子座と乙女座の話は和真がメインの話で、過去の恋人について語られました。月子の母親がまさかの昔の恋人で、既に死んでいることが判明。創馬がなぜ結婚したのかが納得されられました。月子の母親が恋人であること、死んでしまっていること、月子に恋人の面影を見てしまうこと。いろんな感情が入り乱れ、混乱し、みんなを突き放して和真はプラネタリウムへ閉じこもります。恋人の幸せをずっと願っていたはずなのに、恋人に嫉妬してしまう自分がいる。自分がその隣にいないことへの悲しさなのかもしれません。和真の葛藤が読んでいて本当に苦しかった。
自分と向き合い、月子と向き合い、一度は部屋を出て行った2人と再び一緒暮らすことを選んだ和真。3人が幸せになってほしい、いや3人と周りのみんな、家族が幸せになってほしいと優しい気持ちに包まれてすごく良かったです。
まだ恋人がなぜアメリカに渡ったのか理由は判明していませんが、それはまた次回作に期待して、続きを楽しみたいと思います。