與那覇潤のレビュー一覧

  • 史論の復権

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    僕の世代のトップランナー、與那覇さんの対談集。
    対談だけあって一つ一つをじっくり掘り下げているわけではないけれど、時折はっとするフレーズがあったりして、やっぱこの著者に外れはないなあと思わせる。

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    2014年09月14日
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史

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    知的におもしろいというのはこういう本を言うのだと思う。

    中国化(郡県制・自由放任経済)と江戸化(封建制・統制的経済)という二分法で多数の教養を駆使しながら日本の歴史を解釈していく。

    筆者の考えは、日本は何度も中国化する機会があったが、ことごとくそうはならず江戸化の方向に向かった、そして現在が長かった江戸化の終焉で、中国かせざるを得なくなってきていると説く。

    読んでいて本当におもしろいが、やはり結果論的な後付の説明が多く、終盤の未来予想では「中華思想でいいじゃん、どうせフィクションなんだから」といった開き直りになってしまったのが残念なような気はする。

    18世紀江戸時代の頃から「姥捨て山は

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    2014年04月20日
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人

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    今が終わりで、その先は?ということにはまだならない。つぎつぎとなりゆくいきおひの先がどうなるのかは、グローバル化だというが、それはどういう状況なのだろう?処方箋なしでもすごく楽しかったからいいけれど。

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    2013年09月11日
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人

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    池田氏と与那覇氏の歴史談義。従来の歴史観を変えるという意味では面白い本だが、今日本が直面している問題を扱う割には提言はない。結局、大昔から日本はこの状態であったというだけでは、没落していくのを指を咥えて見ているしかないという結論に思える。そういう意味で、だから日本はダメなんだよね、と茶飲み話をするのではなく、どうしたら良いのかという話が聞きたい。実現性は別にしても。

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    2012年11月17日