與那覇潤のレビュー一覧

  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)
    ひきこもりからポストモダン、ラカンを語り、現在はオープンダイアログを実践されている斎藤環氏と歴史学者の與那覇潤氏の対談本。與那覇氏は双極性障害で入院し、その体験を書籍にもしている人。何かの雑誌で対談を続けた物を編集したものかと思ったが、いわゆる語りおろしを加筆修正したもの。両者とも指向性が似ているの...続きを読む
  • 知性は死なない 平成の鬱をこえて
    久しぶりに与那覇さんの本を読読んだ。
    共感しながら読めた。自分が普段感じていた事、考えていた事を的確に分析して考察し、表現されてる本に出会えてラッキーだったな。
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    安易な最近の「中国化」という言葉につられ、つい手にした本であったが、歴史を振り返り、未来を考える意味において必読。

    著者曰く、世界で最初に「近世」に入った地域は宋朝の中国だそうだ。(東洋史家の内藤湖南も宋代以降を近世)

    宋に於いては、貴族制度を全廃し、皇帝独裁政治を始めるが、経済、社会を自由化。...続きを読む
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    我々は未だに「長い江戸時代」を生きていたーー今更読みまして、大変感銘を受けました。全日本人におすすめしたい本です。(※単行本2011年文藝春秋、増補版2014年文春文庫)
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    宗の時代に理想の世界が出来上がっていた。

    しかし今の中国には、共産化により儒教を捨て、共産主義も経済の開放によって捨てた。

    これで中国化の正当性が理解できる。
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
     今改めて読むと、まさにグローバル化の波の激しさを思い語らせる本である。
     高校の日本史や世界史で暗記させられた「近世」が、もはやグローバル化が激しい今のご時世は、時代的に世界で最も「近世」のグローバル化を実現した中国の宋の時代に非常に同じものであり、そのような宋朝の時代に、個人の移動や経済的な自由...続きを読む
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    面白かった。
    まずはタイトルを見て「『中国化』ってどういうこと?」ってなるけど、そのあたりは冒頭で説明されていて納得。ある意味「釣り」ですね(笑)
    つまり、刺激的なタイトルだけど、その実、そこにイデオロギー的な意味はなく純粋に歴史の本。

    感想を一言で済ませるのは難しいんだけど、とりあえず、大きく印...続きを読む
  • 史論の復権
    与那覇潤『史論の復権』
    中身は面白かったがタイトルが頂けない。
    「史論の復権」と聞いて読みたくなるのは「史論」を知っていて、その衰退を嘆いている人だけ。私はと言えば、史論という言葉は聞いたことはあるし何となくぼんやり意味はわかる(ような気がする)けどまったく思い入れはない、という状態。同じ著者の『中...続きを読む
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    「中国化」を軸に日本の歴史を読み解き直す─これが筆者の目指すところ。
    いわゆる「西欧化」と同じことが、約千年前に中国で起こっていた…なるほど。
    日本では「中国化」と「(再)江戸化」の間で揺れ動き、今のところ「江戸化」優位な状況だが、世界の「中国化」の流れに対処できるのかについて、時代を追って考えた…...続きを読む
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    昨年の小坂井敏晶『社会心理学講義』に引き続き、今年も人生観がひっくり返るような衝撃を社会科学の研究から受けることになった。輿那覇潤『中国化する日本』。
    不惑を越えたというのに、これだけ揺さぶられるということを、まずは喜んでおきたい。

    さて。本書の残念な点は、口が悪いこと。
    タイトルもそれで損してい...続きを読む
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    最近、お気に入りの著者の本。
    「中国」といっても最近のGNP2位の共産党支配の中国でなく、宋代に完成した自由経済/能力主義のことで、日本は幾度もこの体制に近づくチャンスがありながら江戸化=統制経済/封建制を繰り返し、21世紀の今また、「中国化」に抗いつつも近づいているというフレームワークが面白い。
    ...続きを読む
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人
    在野の経済学者、池田信夫さんとネット歴史論壇の旗手、与那覇潤さんの知的刺激あふれる対談集。
    この本を読んだ後には、司馬史観で「お前も大志を抱いて励め」と諭す上司に一言いいたくてしょうがなくなるかもw

    曰く、「明治維新後、西欧化を図り、わが国は世界に類を見ない高度成長を遂げた」という歴史の通説は幻想...続きを読む
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    歴史観が変わったね。
    司馬遼太郎読みすぎて、鎌倉、室町、江戸時代最高!日本って自由で多様的で、素敵。日本文化っていいよなあって思ってた。別に間違ってるわけではないけど。
    ただ、中国が後進国という考えは間違いだったのだろう。

    江戸時代の特徴は、封建制、身分制で自由はなく、権力者も相対的。
    中国の近世...続きを読む
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人
    橋下さんは、民主主義者ではなく、徳治主義者。
    「専制者が民意を吸い上げて、代わりに執行してあげる」という中国的な民主主義。「決定できる民主主義」は、西洋ではなく、中国的な民主主義。

    与那覇氏の「ブロン」(日本と中国の双方の特徴が混じった結果、両者の欠陥を兼ね備えた体制になること)。星新一の掌編が語...続きを読む
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)
    躁鬱病を罹患した歴史学者とオープンダイアログを推進する精神科医の対談。精神疾患に限らず、SNSや政治社会のことまで幅広く扱っている。学問へのこだわりではなく、ある社会課題について様々な視点で考える姿勢がとても好感を持てた。やや難解な箇所はあるものの、なんだか生きづらいと思っている人には新しい視点を獲...続きを読む
  • 心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書)
    友達っていないといけないの? 家族ってそんなに大事なの? 夢をあきらめたら負け組なの? 「ひきこもり」を専門とする精神科医と、重度の「うつ」をくぐり抜けた歴史学者が語り合い、「生きづらさ」を解きほぐす。

    いろいろ思い当たる節があって興味深かった。
  • 中国化する日本 増補版 日中「文明の衝突」一千年史
    高校レベルの日本史の知識を土台に全く異なる歴史を描く一冊。歴史が単なる事実の積み重ねではないということを語らずして教えてくれる。
  • 知性は死なない 平成の鬱をこえて
    うつ病を発症して大学を退職したことを契機に、反知性主義が力を増した時代を重ねて論評する。後半はがぜん読みごたえがあり、天皇制を言葉と身体の関係において説明するくだりは見事だった。能力のコミュニズムの考え方も興味深いが、その具体的な実現方法については読者に委ねられている。

    反知性主義の起源をたどると...続きを読む
  • 知性は死なない 平成の鬱をこえて
    アカデミズムの世界の暗い側面から滑り出して、平成という時代を軸に次々と小話のように論を展開していく。鬱病患者として精神病棟で治療にあたった時の記述が興味深い方の意味で面白かった。
  • 知性は死なない 平成の鬱をこえて
    出だしが良かった
    基本的に、僭越ではあるけど、考え方は似ているような気がした
    専門じゃないから仕方ないにしても、ただ病気のところで相反するような記述があって
    その後箇所でもちょくちょく不正確、というかそれは違うんじゃってのも割にあった気がした 中国こそ易姓革命の歴史があるだろうとか、アメリカの大学も...続きを読む