風野潮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読む本が無くなったので本棚を漁ってたら見つけた本。
これも奥さんのかな?と聞いてみたら、読んでないと。
子供らが買った本かもしれない。
なんてったって「児童文学」っすからねぇ(笑)
一昨日、東京への出張だったんだけど、帰りの新幹線の中で読み始めて、浜松に着くまでにほぼ読み終えてしまいました。
でも、特別ペラペラではなく、ちゃんと普通の厚さは有るんですけどね。
それだけ読みやすいって事です。
物語の進行のテンポも良く、どんどんページをめくりたくなります。
不覚にも新幹線の中で泣いてしまったり(笑)
※最近は、本読んで泣いてしまっても別に恥ずかしい事じゃないと思うようになってきた。
大阪の中学生のブラスバンドが舞台。
初めて触った大太鼓に感激し、どんどんパーカッションにのめり込んでいく主人公。
中学生のブラスバンドって普通はパレード(行進だけ)のレベルなんだけど、生徒の一人が天才で(努力してるんだけど)、彼の指導の下、ドリルまでやってしまう。
一度も見たことのない顧問は、中学生でドリルなんて無理だ!俺に恥をかかせるのか!とコンテスト出場を辞退しようとする。
そこで、子供たちは作戦をたて、見事出場し、大学生からも大喝采を浴びる!
という展開。
なかなか痛快ですよ。
さらに、ここまでが小説の中盤。
その後は、主人公の家庭問題について。
オヤジは博打ばかり。
母親は美人で凄く優しいんだけど病気がち。
生まれてきた妹は心臓に疾患を患っている。
いわゆる貧困家庭で、部活どころじゃない生活が始まるも、友人達が励ましあっていくという。。。
ね?児童文学らしいでしょ。
でもね、面白いです。
子どもに難しい本を読め!ってたって面白くなきゃますます本を読まなくなっちゃう。
嫌いになっちゃう。
ならば、こういった本を読ませるべきじゃないかと思います。
映画にもなってるらしいです。
が、この本には続きがあって、2巻目は高校生になってから。
映画の予告を見ると、高校生活が中心なのかな? -
Posted by ブクログ
中高生の繊細な時期を描いた短編小説集。
アンソロジーなので著者は異なるが、小中高校生にも読みやすいようにシンプルな文体で構成されている。
部活や恋愛など甘酸っぱく爽やかな思春期らしい話もありながら、最後の話「リーシュコード」はなかなかに重い。
繊細な年頃ならではの闇や、個人である前に大人―主に家族によって人生を変えられていく様が描かれている。
個人的には「時限の友」という物語が強烈だった。消滅性人格転換の障害を持つ友人と主人公の話で、記憶を忘れていく友と何度も友になる主人公の真摯な姿勢が、素敵だとかで済ませられない痛々しさを伴い、とにかく切ない。その姿は、人生の美しさと儚さと理不尽さを凝縮させたよう。下手な恋愛小説よりも切なく、安い青春小説よりも真の友情が描かれていた。
最初の二話を読むと、「自分もあの頃は良かった」と思わず零したくなりそうで、逆に最後の話を読むと、「本当はそんな陳腐な言葉で片付けられる時期じゃない」と言われているような気にもなる。
共通するのはやはり「エール」。葛藤する主人公たちや誰かを応援したくなったり、自分も頑張ろうと思える読後感が良い。 -
Posted by ブクログ
(No.14-12) フィギュアスケート少年を描いた児童書です。
「クリスタルエッジ」「クリスタルエッジ 目指せ4回転!」「クリスタルエッジ 決戦全日本へ!」の3冊をまとめて書きます。
内容紹介を裏表紙より転載
『「クリスタルエッジ」
幼い頃からずっとフィギュアスケートを続けていた輪。スピンだけは世界一、との自負もあり、親友でライバルの葵と仲良く練習に通っている。スケートをやめたいと思うこともあるけれど、やめたら自分には何も残らないような気もして・・・・。
「クリスタルエッジ 目指せ4回転!」
スケートのジュニア選手で中2の葵と輪は親友でライバル同士。アイス・フェスタの演技中、葵は不注意で輪に脱臼させてしまう。思うように練習できない輪に申し訳ないと思いながら、葵は自分の新しいプログラムに挑戦しようとしていた。
「クリスタルエッジ 決戦・全日本へ!」
和真は母にスケートをすることを反対されていた。だが和真の非凡な才能に気がついていた桜沢コーチは和真を自分の家に居候させ、1年以内に大会で優勝できなかったらスケートをやめさせると約束した。そして、約束の1年の期限の迫った大会に和真の母を招待する。』
フィギュアスケートを題材にした小説で少女が主人公のものは、今まで何冊か読んだことがあったのですが、少年が主人公のがあったとは知りませんでした。でも間隔をあけて出版された3冊を続けて読めたので、今知ったのはかえって良かったかもしれません。
実は最初の「クリスタルエッジ」は読後、ちょっと期待はずれだったかなあと感じました。
面白くなかったわけじゃないのですが、何もフィギュアスケートじゃなくても他のスポーツに入れ替えても成立してしまう話に思えて。しかもよくある筋立てで新鮮味がなく、お父さんとお兄さんの関係がギクシャクしている様子がわざとらしい。お話を進めるための作り事って感じがしました。
でも児童書なので1冊がすぐ読めるから、せっかくなので続きも読んでみました。
読むのやめないで良かったわ!「目指せ4回転!」面白かったので一気に読んじゃった。「クリスタルエッジ」は輪の視点で、桜沢コーチは輪のお父さん。近い関係過ぎて、このお父さんってちょっとどうなの?という描写が気になってしまったのです。
「目指せ4回転!」は輪の親友、葵の視点に変わりました。コーチとの関係が他人になったことで不自然さがなくなり、更に競技の様子がどんどん入ってきたことでフィギュアスケートでないと成立しない小説だと思えました。
「決戦・全日本へ!」ではまた視点が変わり、今度は和真。これが一番面白かったです。
輪と葵もいろいろ悩みがあり、スケートをやめたくなったり、辛い経験をして精神的に成長していく過程が描かれていて良かったのですが、経済的な問題を抱えた家庭ではありませんでした。
和真は母子家庭で、お金がかかるスケートをやるのは困難なのです。1年で結果を出さなければならない、という縛りが物語に緊張感を与えてくれました。
性格も、やや単純な輪や葵と比べ、和真の方が複雑。スケートをやりたい一心でいろいろな壁を克服していく和真を応援しながら読みました。
スケートの練習風景や試合に関してすごく正確に描かれている感じがして、すごいなあと思いながら読んだのですが、佐野稔さんや荒川静香さんが監修してました。納得!
これは是非3冊続けて読むことをお勧めします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今度の物語は西日本大会ジュニア男子から。今回は無口な天才スケーター和真が主人公。全日本選手権までの日々を必死にスケートに打ち込み、1年でやめたくない!と大声で懇願する物語。輪も葵も順調に実力を伸ばし、瀬賀と3人で次世代トリオと評されるに違いないと和真がいう位になっています。
今回の友人ポジションは、1作目から出てきたライバル瀬賀……ではなく、クラスメイトの浅野君。彼は橘の従弟で複雑な事情を抱えている。和真の家庭の事情が判明したり、無口な和真が必死に自分の言葉で話そうとしたりと、今回もがんばれー!と応援したくなる青春ストーリー。
えぇと。和真が主人公ですが、仄かにヒロインポジションなのはなぜ……?女子たちがあんまり出てこないからですかね。彼目線で瀬賀を見ると超格好いいです(笑) -
Posted by ブクログ
「ビート・キッズ」の続編です。前作と比べると英二がずいぶんと成長しているように思えます。人間的にも、ドラムの技術的にも。しかも前作には無かった望との恋模様!ちょっぴりドキドキしました。もちろん作品の中心は恋ではなく音楽なのですが。
でも物語中盤でのKちゃんの言動には腹が立ったなぁ…。何て自分勝手なんだ。ゲンタの言うことは正しいです。それに彼女が関東弁を使っているのが、全編大阪弁のこの物語の中では、腹立ち度にさらに拍車をかけます(笑)終盤ではしっかり自分と向き合ってくれて良かったですけれど。
しかし、相変わらず英二は言葉にするのが恥ずかしいようなこともサラッと言ってしまいますね。すごく素直だし、自分に正直で本当に可愛い。アメリカへ行ってしまった七生との交流も続いていて嬉しかったです。現実は色々と厳しいけれど、音楽がいかに良いものか、楽しいものか、改めて英二に教えてもらった気がします。今回の花火もすごく素敵だった!いつか英二、もしくはビート・キッズと七生のセッションなんてものを見てみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
冒頭からラストまで主人公・英二からの視点、それも大阪弁で描かれた物語。生粋の大阪人である私としては読みやすかったです。何だか英二たちをものすごく身近に感じられました。彼らの一挙手一投足、一人ひとりの想いがじんわりと胸に沁み込んで来ます。
そして、お互いそれぞれに家庭問題(と言うより悩み、ですか?)を抱える英二と七生の友情も良いです。英二はアホだけど真面目で優しい子で、七生はクールで意地悪だけど、こちらもまた優しい子で。英二の父ちゃんも良い味を出しています。笑いあり、涙ありの物語です。続編の「ビート・キッズ2―Beat Kids2」で高校生になった英二が、どんな仲間たちと出会い、どんな花火を見せてくれるのか、とても楽しみです!