安倍夜郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夜中までやっている食堂の主人と、そこに集まるお客さんとの、料理を通しての人間模様がしみじみとした絵柄で描かれる……という内容。食べる系の漫画には一定の需要があるし、コンスタントに良品が出てくるなぁというイメージで、この作品も良品の部類に入ると思う。
料理漫画には意外にありそうでなかった、「しみじみ」とした読み心地がエッセイを読むようだった。エピソードも一つ一つが綺麗にまとまっていて、一つのエピソードの中心だったキャラクターが、他のエピソードの脇に回るような、一話独立の話だけれど飽きない工夫もあると思う。
ヤクザのエピソードと、AV男優のエピソードは良かった。深い余韻がある作品は、何度も読 -
Posted by ブクログ
子供のころ、お弁当には必ず入っていたタコさんウィンナーに惹かれて購入。
深夜に好きなものが食べられるお店って、とてもいいなぁと思います。
だって、「何が食べたいかな~」ってお店を探すより楽だし(笑)、馴染みある人が集う中で食べたいものが食べれるなんて素敵じゃないですか!!
でも、単純にそれだけではない物語でした。
渋いおやっさんと、いろんな事情を抱えた人たちとのふれあいも、このお店の素敵なところなんじゃないかな?
(時にはすごくしょーもない事情な人もいるけどww)
深夜に読むと雰囲気がじわじわ伝わってくるけど、その分、おなかの虫も元気になるのでご用心。 -
Posted by ブクログ
不思議な引力にひきずられるようにして1~5巻まで購入。
連載十年目って言われても信じるくらい安定感と貫禄があります。
別にガツンと「面白い!」わけではなく、「泣ける!」わけでもなく、ただひたすらじんわり、しんみり。時にへこみ。他人の人生ってそういうもんかもしれない。
食べ物ってそれそのものに意味があるわけじゃなく、その背景や思い出、まつわるものが強いんだよね。ということを今更ながらに感じたり。
バターピーナツをぽつぽつ口に運ぶような気分で読んでいます。多分これからもそういう読み方。
しかしこういう日常系ネタほどネタ切れを起こしやすいんじゃないのかしら、変に奇をてらったもの描いてほしくないわ、と