へちまのレビュー一覧
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ネタバレ面白くって、半分くらいから一気に読んだ。ラノベ3冊分を一冊にしたので読みごたえがある。逆に分冊だと物足りないかも。でも、たぶん小学生向けレーベルだし分量的には良いのか?
乙一の異世界転生モノ。似たやつだとアークノアがあるが、こっちは流行りのテンプレに乗っかってアニメの世界という変化球で面白かった。
ゲームじゃない分アニメの声優や設定資料集、インタビューというメタ発言が出て面白い。
アクトのキャラデザはゴクオー君みたいなやつかなと想像してたら、分冊のほうでは僕ヤバの市川みたいなほうだった。全然極悪顔に見えない……可愛いよ普通に。
最後の最後、小野田が自分の自宅に住むのを提案してきてこっから -
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細田監督が帯に記してくれた言葉が、この物語の魅力をぎゅっと詰めて込んで伝えてくれる気がします。私からはあえて多くは申しませんが、中田永一さんが届けたい想いの、ほんのいくばくかにも触れることができたのなら、嬉しく思います。合唱曲の「くちびるに歌を」がきっかけで、ずっと中田さんの文章に興味はありましたが、じっくりと読ませてもらったのは今回が初めてでした。超大作の内容であることもあって、読み終えたあとは映画鑑賞のような、壮大で、切なくて、勇気づけられる、独特の爽快感があります。是非とも皆さんにもお楽しみいただきたいです。
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以下、ネタバレを含みます。
また、感想というよりは、個 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高に楽しくて、久しぶりに読み終わりたくない読書時間をいただいたシリーズです。
現実ではうまくはいかない、けれど現実であって現実ではない世界だからこそうまくいく。
エンディングは予想できても展開にひとつもふたつもひねりがあり、大人が読んでも十分面白い作品です。
視点移動は慣れていないと混乱するかもしれませんが、それぞれの人物の立場や距離感、心情を理解し感情移入することができて私は好きです。
人物ごとの葛藤や苦しみに触れるたびに涙しました。
白血病や治療についての情景・心理描写も要点をおさえられていて、どれほど調べられたのだろうと驚きました。
無菌室や温室などで描かれている比喩表現もコロナ禍 -
Posted by ブクログ
ファンなら知っているとおもうけど、中田永一=乙一さんの別名義ということで購入。
本作はいわゆる「児童文学」にカテゴライズされる作品で、本屋さんにいくと小学校低学年くらいの子がうろうろしているコーナーに行かなくてはならない。実際、自分が本を買うとき、すぐそばに小さい女の子がいて「なんか大人いるっ!」という目で見られてとても恥ずかしかった。
本作は「児童文学」といえ侮ることなかれ。内容自体は大人でも十分楽しく読むことができる。というかある意味大人の方がいろいろ突っ込めて面白いかも。
「異世界もの」に抵抗がある人、一般文芸にちょっと飽きたから味変したいという人にはオススメできる作品だとおもった。 -
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匿名
ネタバレ 購入済みドキドキする
悪役転生に定番のシナリオが生かされており、全体的に読みやすいです。ストーリーの先や結末がわかっている立場だからこそ、たとえ自分が悪役に転生してでも主人公を救いたいという、この熱い気持ちが伝わってきます。ハルはアクトの手によってきちんと救われるのか、ハラハラドキドキしながら最後まで読むことになりそうです。
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佐伯冴音子と相葉遥平が登場するシリーズ的な作品群の3作目。本作品がシリーズ最終作と根拠無く思う。
前作『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の後書きで第1作『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰』の続編も考えているけどどこで出したら良いか?と某社の編集者に相談したら、ガガガでしょう!と自社のレーベルでは無いのに言われてガガガで出すことになった、と書いてあるがこのセックスを想起させる内容なら『絶対女王にゃー様』と『ハムレット・シンドローム』を出したガガガであることむべなるかな。
前二作は遥平の異常性が際立っていたが本作品は兄の北斗の妹の春への破裂寸前の愛欲の前にNTR変態の遥平 -
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転生ものあるあるのお金持ち、とか前世の記憶を活かして、といったテンプレは踏襲しつつも、他の作品と異なるのは彼の目的はたった一つ、大切な声の持ち主を死なせないこと。ただそれのみに向かって物語は進む。
だから、それ以外の不幸ターンは放置する。
主人公自体はイケメンでもなく、むしろ容姿は優れていない設定。
ついでに、あれも良くなったなんてご都合主義はない。ラブフラグも立たない。失うものはきっちり失う。徹底している!
でも、少し優しい結末が待っている。
あと、多分未来は明るい、とも思える。
取り巻きの2人の主人公に対する心酔ぶりがすごいんですよねー。超絶イケメンと縦巻きロールのお嬢様。多分主人公よ -
Posted by ブクログ
ネタバレまずは物語がハッピーエンドで終われたことを祝福したい。難病モノは悲しい結末が多い印象だが、主人公が神からの物語(試練)を書きかえてくれたおかげで、こんなにも温かい最後となったことを嬉しく思う。
本作ではシナリオライター(神)がアニメの裏設定を用意していて、生存ルートを考えていたおかげで葉山ハルが救われたのだと思う。きっと中田永一氏も小説を書くときに、何本かのルートを準備して納得のいく道を選んでいるのだろうなと勝手に想像した。
本当に主人公がいいヤツで、救われるべき人間と、救いたい人間が報われたことが何よりも気持ち良かった。彼らの今後のストーリーもすごく気になるが、きっと幸せな世界線を生きてく