【感想・ネタバレ】幼なじみが妹だった景山北斗の、哀と愛。のレビュー

あらすじ

ほくちゃん、わたし、幸せだよ。

わたしは、ほくちゃんがいればいいんだよ。

相思相愛の幼なじみがいるのに、美人で変わり者の上級生冴音子とつきあいはじめた高校生の北斗。小学生の頃に出会い、あたたかな時間を一緒に重ねてきた幼なじみの春は、北斗の実の妹だった。そのことを隠したまま、北斗は春を遠ざけようとする。

小さな春。
泣き虫の春。
怖がりの春。

世界で一番大切で守りたい女の子が血の繋がった妹だという現実に、苦しむ北斗。
そんな北斗を一途に恋する春。
二人が辿り着く結末とは――
『“文学少女”シリーズ』でおなじみ野村美月先生の青春シリーズ第二弾。

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

佐伯冴音子と相葉遥平が登場するシリーズ的な作品群の3作目。本作品がシリーズ最終作と根拠無く思う。
前作『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の後書きで第1作『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰』の続編も考えているけどどこで出したら良いか?と某社の編集者に相談したら、ガガガでしょう!と自社のレーベルでは無いのに言われてガガガで出すことになった、と書いてあるがこのセックスを想起させる内容なら『絶対女王にゃー様』と『ハムレット・シンドローム』を出したガガガであることむべなるかな。
前二作は遥平の異常性が際立っていたが本作品は兄の北斗の妹の春への破裂寸前の愛欲の前にNTR変態の遥平も霞んだ。代わりに本作品では"化学室の美少女"と自称する冴音子の恐怖の策士ぶりが垣間見得た。春を和歌で追い詰めて行くところ、怖い。それが原因でたいへんなことになるのだが、そうなった時の冴音子が本作品で一番かっこよかった。あのシーンの冴音子の叫び、春と北斗の愛より心を打った。もしかしたらあの叫びが本作品の真のテーマなのかと思っている。

ラストシーンは雨の中、透明な傘の向こうの絵、へちまさん神。色んな感情が沸き立つ。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これはなんとも、ラノベ的には問題作と言っていいんだろうなあ。
タイトル通り、幼なじみの好きになった女の子が実は妹だったというお話で、読んでる間ずっと、これはどう言う結末になるのだろうかと気になっていたのだけど、そうか、そういう選択になったのか。
でも、そうだよなあ、これしかないよなあとも思う。
社会的にはもちろんアウトなのだけど、忌避感をまったく感じないのは、そこへ行くまでの心情を丁寧に描いているからだろう。
ちなみに前作にも登場した遥平と冴音子がまたいい味出している。
今度はこの二人がメインのお話が読みたかったり。

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2022年08月08日

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