児玉博のレビュー一覧
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前半は山崎豊子の『大地の子』とか最近の『三体』を彷彿とさせるような大躍進政策とか文化革命の暗い記憶が語られて、後半は豊田章夫会長が中国駐在してた時代の中国事務所総代表として、出遅れていた中国の事業展開をウルトラCの奇策で推し進めていった経緯が詳細に語られる。
そんな奇策を成し遂げられる胆力はやっぱりくぐってきた修羅場が異次元だからなのだろう。やっぱりぬるい環境に身をおいてたらそれなりのレベルまでしか成長できないんだなと思った。
そんな今の中国におけるトヨタの地位を築いた立役者でも役員にはなれなかったのかと今でも悔やむ服部氏には同情の念が沸く。
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経営の原点は自責、当事者意識
自分の手でコントロールできないことが多すぎるからこそ、自分にベクトルを向けるパラドックス
■概要
東芝の栄枯盛衰を1人のサラリーマン経営者である西田厚聰氏にフォーカスし、ドラマチックに見ていく。ウェスティングハウスのM&Aは博打だったのか?3.11と原発事故が無かったとしたら?"不正会計"なのか"不適切会計なのか"?大企業の権力争い、社長指名の実態と経営者の資質...
迫真のノンフィクション
■感想
・経営者は自責というタイトルに関して
不確実性が極めて高く、従業員の生活を背負う覚悟、株主や顧客(競合も交えた市 -
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これは面白い!
途中、満州建国あたりからの中国の近代史に相当なページが割かれていて、なるほどと思わせる内容でした。
ググってみた限りでは主人公の「服部悦雄」なる人のwikiページがなさそうで、現在存命なのかどうかもわからず。。
いずれにしても、この本がすべて実名で登場のノンフィクションである以上、トヨタの中国進出の立役者であることは間違いなく、恐らくこの本を読むであろうトヨタ幹部/社員の人たちはどう感じるのだろうか。往々にしてこの手の暴露(?)本は関係者が世を去ってから出そうなものだが、この内容はここ30年ほどのかなり最近な話であることもあり。 -
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ネタバレUSEN社長の宇野康秀さん。インテリジェンスの創業者であり、また大阪有線の創業者の2代目でもあるという事で知っていたが、そうした略歴では当然計り知れない壮絶な人生を歩んでいる方。
本書の主題である宇野さんを語る上で欠かせない人物として出てくるのが実父であり従業員1万人の大企業、大阪有線を築き上げた創業者の宇野元忠である。若い頃は仕事一筋で家庭を顧みない父親と反りが合わず距離があったという。しかし、結果的に父親と起業の道を歩み、最後にはガンで余命3ヶ月の告知を受けた病床の父から頼まれて大阪有線を継いだ。
夜中にでも会議を開くという宇野の経営者としての姿勢は父親の影響は大きい。モーレツに働く父 -
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現在USEN-NEXT HOLDINGSのCEOである宇野康秀氏が大阪有線の創業者である父を含め自身の生い立ちや事業を承継するに至った経緯や起業家としての苦悩を書いた一冊。
高度経済成長の波に乗って有線事業で一躍トップとなった大阪有線社の創業者の次男として生を受け、学生時代を経てリクルート社へ入社し前田氏、島田氏、鎌田氏の3名との出会いから人材会社のインテリジェンスを起業。
その後株式上場目前のところで実家の有線の事業の承継を打診され引き受けるものの違法使用の正常化や光ファイバー事業の頓挫、インテリジェンス買収を経てYouTubeの台頭や人材派遣業の低迷による社長追放など宇野氏の紆余曲折を本 -
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インテリジェンスの宇野さんとして知っていましたが、これを読んでUSENや今に至る出来事をちゃんと知ることができたのは良かったです。
大阪有線が大きくなる高度成長期、リクルートに代表するバブル期や、サイバーやソフトバンクに代表するITバブル期。ゼロ年代。それぞれの時代背景とその中での宇野さんの立ち位置というのがとても物語として心が揺さぶられました。
事業は一筋縄でいかないのはそうですが、その中で何を信念にして生きるのか、そこでどう振る舞うのか。自分は事業家では無いですが、考えるヒントにはなるかと思いました。経営者としての矜持をそこに感じたのは言うまでもないです。