原田伊織のレビュー一覧

  • 知ってはいけない明治維新の真実

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    幕末明治維新の印象がひっくり返った本。
    明治新政府が清廉潔白でないことは承知の上だったが、まさかここまでとは。
    岩倉具視、勝海舟、大久保利通の印象はそのままだったけど、西郷隆盛の印象は180度変わってしまった。

    まさに明治維新というのは、倫理観も品格も持ち合わせていない最下層貧民があらゆる卑劣な手段で政権を奪取したクーデターであった。
    篤姫の筋の通し方はあっぱれ。
    大義は徳川側にあったと断言できる。

    しかし、戦に負けてしまったから今日の歴史観が築かれている。
    過激派長州人が中心になって明治政府を築いたから、あのような無謀な戦争に突っ込んでいってしまった。
    そして、戦後の現在もその体制は続いてる。
    政治の中心にいるのは、常に長州薩摩出身の人ばかりである。

    教育で明治以降の歴史をやらないのは、現代日本の権力者にとって都合が悪過ぎるということがよく分かった。
    なぜ徳川は滅びてしまったのか本当に惜しい。
    慶喜を精神分裂病と考察している箇所は、色んな意味で納得。

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    2022年07月01日
  • 知ってはいけない明治維新の真実

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    面白い。

    細かいことは別にして開国に文句つけて明治維新したのに開国してるよねってのは普通の感覚で感じること。

    ちょっと前の総理も長州か…

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    2022年06月11日
  • 三流の維新 一流の江戸 明治は「徳川近代」の模倣に過ぎない

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    成長前提の資本主義には限界がみえるものの、それに代わるしくみを構築できずにいます。そんな中、日本の江戸時代が注目されているそうです。

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    2020年09月21日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    今まで当たり前に思っていた「維新の英雄」たちの歴史を、真逆の観点から描いています。
    これはこれで、かなり偏った歴史観なのかもしれませんが、新しい見方を提示されるたび読んでいてワクワクしました。勝者の側の歴史が身体に染み込んでいるので、たまにはこんな捉え方をした作品を読んでみるのも楽しかったです。

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    2018年11月22日
  • 明治維新 司馬史観という過ち

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    明治維新司馬史観という過ち 原田伊織✕森田健司 悟空出版

    目からウロコの新しく確かな情報が満載
    本気の歴史家や作家はここまで調べ通して行くのだと感動
    かつての友人を探し出すのでさえ簡単でないのに
    何百年も前の関が原や会津などの動乱で
    散り散りになった人間を追跡して
    日記や手紙などの資料を見つけ出す気の遠く成るような作業
    あるいは遡って生まれや育ちからその人となりを読み解く

    その御蔭で知ることのできた人間味あふれる史実と出合え
    更にそのスポットをつなげて平面的に俯瞰し立体的に理解する
    その結果が今を判断して選択する要ともなる
    過去は利権や権利として所有することなく
    情報として今の選択に役立てるべきものであるのだから
    独り占めせずに得たすべてを公開する必要がある

    その上で手にした情報を持ち寄り切磋琢磨することで
    それぞれの思いを紡ぎ出していくものである

    坂本龍馬にしても「竜馬が行く」とさり気なく
    字を変えているのであるが
    世間ではこの物語が史実として独り歩きしてしまい
    あるいは誰かの意図的に史実として塗り替えたのである
    本物の龍馬は時代に翻弄された使い走りだったというのが
    事実のようである
    更に作られた人物像である勝海舟も西郷隆盛も伊藤博文も
    大久保も徳川慶喜も福沢諭吉も土方歳三も
    司馬史観とは別物の「事実は小説よりも奇なり」である

    明治を美化している司馬さん自体が
    「我々が持続してきた文化というのは弥生式時代に出発して
    室町で開花し江戸期で固定し明治後崩壊し続け
    昭和四十年前後にほぼ滅びた」と「街道を行く」の中にある
    そして「ノモンハン事件」に関する日本一の資料を持ちながら
    書かない理由として「あまりにも汚くて書けない」言ったという

    小説はあくまでも読み物であって信ずるに足るものでないことを
    肝に銘じるべきだと言うことである

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    2018年07月31日
  • 明治維新 司馬史観という過ち

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    日本人に巣食う司馬史観という病巣を徹底糾弾する画期的な本。教科書の記述の不自然さはまさにその通りかなと。確かに日本が立ち直るには、明治維新とは何だったのかの総括も必要だね。

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    2017年11月12日
  • 三流の維新 一流の江戸

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    日本の近代化が進んだのは明治維新の政治によるものでは無い!
    そんな学校教育の歴史を真っ向から対立する江戸幕府の政治を再評価させるのに一石を投じている本
    初見は薩長土肥に余りに手厳しい評価をしている為辟易する人もいるかもしれないが、別視点からみた歴史的な見解は自分を含めた歴史に無知な読者にとって非常に興味深く目から鱗な事実だと思われる
    特に明治維新は暗部(井上馨の汚職や廃仏毀釈)や江戸幕府が禁教をした背景に関しては歴史の見方を変えるのに十分な説得力があると思われる
    作者の思想面に目を伏せれば佐幕派、討幕派問わず一度は目にした方がいい本だと思える

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    2025年11月26日
  • 知ってはいけない明治維新の真実

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    書かれている内容が正しいとかではなく、
    昔から幕末の本や番組を目にするたびに「は?えっと?なんで?」と
    不思議に感じてた事柄についての考察や裏事情が盛り沢山。

    疑問に思ってた事で、例えば、、、
    ・「天誅」って、ただの殺人、暗殺じゃないの?とか
    ・「王政復古の大号令」って、ただのクーデターじゃね?とか
    ・尊皇攘夷のはずが、いつの間にかなんで討幕?とか
    ・その討幕後の西欧化w いやいや「復古」「攘夷」は何処に?とか
    ・新政府発足後の大事な時期に主要メンバーの長期外遊ってバカなの?とか

    挙げたらきりがない疑問符に対して、わかりやすい答えの一つとして
    勝ち組にエリート層ではない「血気盛んなだけが取り柄の20代の若者」が多く、
    実は「尊皇攘夷」なんて、ただの口実に過ぎないと考えると合点がいく。
    政治も素人が多いので、討幕後の展望とか何も考えてなかったとしたら
    そりゃ汚職まみれの腐敗政治も納得だよ。
    負けた事実として徳川体制も限界やったのかも知れんけど、
    問題は、それが普通に現代でも続いてるってのがなぁ。

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    2025年07月17日
  • 日本人が知らされてこなかった「江戸」 世界が認める「徳川日本」の社会と精神

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    明治維新というクーデター後の延長線上に生きる現代の日本人には
    無かった事、あるいは逸らされてきた目線の歴史観
    「足るを知る」の姿勢、価値観が今の我々でも心の中の何処かに残ってるから
    近年の持続可能SDGsに胡散臭さを感じるのはこの辺にあるのかもしれない

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    2025年05月13日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    明治維新を教科書とは反対の視点から見た本
    若干著者の想像が脚色されすぎている部分は気にはなるが、事実としてこういう捉え方もあるよなと思わされる本であった

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    2024年12月20日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    我々が学生時代に学んだ明治維新は勝者によって作られた歴史であるとの主張はある種当然の事。
    筆者の長州への恨みにも似た断定は一方的な視点すぎると感じたが、そこを差し引いても自分の常識を疑う良い機会となった。

    ・薩長は関ヶ原の恨みから倒幕の意識を潜在的に抱えていて、尊王攘夷は大義名分としたにすぎないのはその通りだと思う。
    ・教養に欠ける下級武士が、政治闘争に身を投じてにわか仕込みの水戸学だけを頼りに王政復古を唱えた。その結果が陰惨な廃仏毀釈運動となった。それも納得。
    ・クーデターを起こした成り上がりが陥る罠。戦後の全共闘運動を彷彿とさせる。また、理念がない表面的な尊王攘夷は、簡単に脱亜入欧にとって変わった。その通り。
    ・会津戦争の不要な戦いで、会津は何度も恭順の意を示したものの、長州が復讐の為に許さなかった。さらに凄惨な殺戮や強盗、強姦の惨劇もあったとのことで、これが事実であれば長州藩の会津への仕打ちは到底許されるものではない。
    ・会津の人は賊軍の汚名を着せられた事を今も忘れていないという話は聞いた事はあったが、明治以降に不利な立場に置かれただけだと思っていた。加害者は忘れても被害者は忘れないという事だと思う。

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    2024年09月07日
  • 大西郷という虚像

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    薩摩人の精神性を知りたくて手に取りました。私は西郷隆盛に関しては詳しくなく、過剰な思い入れもないのでその点に関して衝撃はありませんでした(とにかく偉い人だと遠くから褒めそやすより、どこにでもいる人間臭い人、という印象になったので個人的にはむしろ良かったです)。ただ、「長州・薩摩は明確なビジョンがあって倒幕に動いたのではない」と言い切られたのはショックでした。
    幕府、朝廷、各藩もそれぞれ一枚岩ではなく、各個人の情によって突き動いており、結果的に倒幕に繋がったという流れがあるので、そのあたりを丁寧に解説してもらえて面白かったです。が、複雑なので一読ではなかなか頭に入りませんね。折を見て再読もしたいですし、他の著作も読みたいと思いました。

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    2024年05月01日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    頑固な老人にありがちな同じ話の繰り返しと根拠なく「〜に違いない」などの感情的な文調にはやや閉口するし、散々ぶち撒けておいて言い訳がましい一言を添えて逃げ道を作っているのが姑息で見苦しいが、それを除いて冷静に内容を読むとなかなかいいポイントを突いていると思う。薩長史観・司馬史観に基づくファンタジーを盲目的に信じている俄か歴史ファンは一読する価値あり。

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    2022年04月01日
  • 知ってはいけない明治維新の真実

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    なんとなく、私たちが知っている維新と明治期は綺麗すぎるなと感じていました。やはり正当化、脚色されている部分はかなりあるのですね。

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    2022年02月02日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    ネタバレ

    京都所司代の手に負えないほどの犯罪を繰り返し治安を乱しているのだらか間違いなく薩長はテロリストだし池田屋事件で京の町に火をつけそのすきに佐幕派の孝明天皇を拉致し支配下に収めようとしているのだから朝敵であるのも間違いない。禁門の変で御所に銃を向けているので国賊であるのも間違いない。明治維新が近代化、植民地化を防いだという二点で正当化されているのはやはり経過はどうあれ最後は勝者となったからだろう。会津戦争も報復戦争という他に朝敵の汚名を会津に押し付け新政府を更に正当化する為の利己的戦争のように思う。彼らの叫んでいた尊王攘夷もただのお題目に過ぎないのはその行動から見れば明らかだ。その後の薩長閥の政治が対外戦争の切っ掛けになるはもう少し考えられてもいいと思う。絶対主義の明治維新について再考するには良い一冊だと思います。

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    2022年01月30日
  • 続・明治維新という過ち 列強の侵略を防いだ幕臣たち

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     これは本当に為になった。今まで明治維新を間違って理解していた。考えてみれば、薩長って反政府勢力が幕府を超えるような最新武装をしていたってことは、外国の援助があったということ。現代でも反政府勢力をアメリカやロシアが支援してクーデターを起こすことはよくあることですね。
     明治維新はクーデターであると考えれば、廃仏毀釈や会津戦争などの正義とはとても言えないことがなぜ起こったのかもわかります。
     韓国や中国が自国の歴史を塗り替え、暴虐の日本の支配から独立を勝ち取ったという歴史を国民に刷り込んだように、明治維新のリーダー達は自分を正当化する歴史を国民に刷り込んだ。
     吉田松陰って何が偉かったのかイマイチ理解できなかったのですが、過激なテロリストをクーデターのリーダー達が美化したとすればわかります。尊王と叫んでいた人たちが天皇拉致を謀ったり、攘夷と叫んでいた人達が権力を握った途端に外国に媚びた意味がわかりました。
     安倍元首相が虚偽答弁を繰り返していますが、日本人は、この美化された明治維新をキチンと検証しないと、いつまで経っても本当の底力を発揮することができないんじゃないだろうか。江戸幕府の暗黒で愚劣な支配を明治維新が救ったから、その後の発展があったと思っていた。しかし、江戸時代の日本は外国との交流は少なかったけれども、識字率や数学では世界でダントツの水準にあり、支配者階級である武士の精神の高邁さと先物相場や信用貨幣など世界で最先端の商業システムもあった。なぜそれができたのかは多くの要因はあるが、最も重大なことは260年も平和な社会を実現したことなのです。
     今の日本が世界に誇れる事って何だろう?世界一だった教育水準はもはや先進国最低レベルまで落ちた。かつて一世を風靡したメイドインジャパンは、外国人に見向きもされなくなった。かつて日本製のナビも携帯電話もテレビもダントツの性能を誇ったのに、今は日本製品のレベルは外国に敵わない。最後に残っている自動車だっていつまで続くやら…
     
     過去をキチンと検証していないことが、日本の本当の発展を妨げている。明治維新から太平洋戦争の敗北まで本当はどういうことだったのか?キチンと総括しないまま、経済発展して国民の生活水準は向上した。でもそれは、朝鮮戦争やベトナム戦争特需や東西冷戦における日本の地政学的重要性の向上によるところが大きかったのだ。
     戦争特需も冷戦構造もなく、日本独自で独自の推進力を確立していかない限りこの凋落は続くのだ。

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    2020年12月27日
  • 明治維新という過ち・完結編 虚像の西郷隆盛、虚構の明治150年

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     明治維新についてこれだけキチンと検証しているのは凄いですね。この明治維新が暗黒の江戸時代から素晴らしい社会に変えたのだという、明治維新の美化から脱却しないと今後の日本の発展は困難だと思った。

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    2020年12月24日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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     今まで明治維新こそ日本の鎖国という閉塞した世界から解放した世界に誇る改革だと思っていたが、この本を読んで目が覚めました。
     吉田松陰とか廃仏毀釈とか戊辰戦争とか、明治維新にはなんだか変だなと思っていたことが多かったのですがよく分かりました。

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    2020年12月17日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    エッセイとまでは言わないが、
    史料以外の筆者の意見や考察も多分に入っている点は注意が必要。
    ただこれまで盲目的に薩長の作り上げた歴史が信じられている訳で
    これくらい激しい意見表明があっても良いとは思う。

    確かに最初に薩長が企てた『明治維新』は失敗しているのだし、
    偽勅の件なども書かず幕府サイドが時代遅れで何も考えていなかったように
    教科書などに書かれていて、それを未だ鵜呑みにしている人も多いのは
    由々しき事態である。
    赤報隊なども1、2行しか書かれていなかったと記憶している。
    キリシタン弾圧についても、酷い弾圧があったという書き方しかしていなかったろう。

    よく外国の人からすると、窓に鉄格子も無い民家や
    ATM、自販機が置いてある日本が信じられない治安の良さに
    感じると言われるが、
    御所の塀が低いことにも同じことが言える。
    防犯意識が低いのではなく、
    本来日本人ならば、御所に弓を引く行為など発想すらしえなかったのだ。

    英国公使館焼き打ち事件も、よくよく資料を読むと実は
    まだ誰も住んでいない館に真夜中に忍び込んで爆弾を置いて逃げただけなので
    だいぶ印象が変わってくる。

    これは池田屋事件についても同様で、長州が企てていたことを知れば
    血相を変えて拷問をしてでも古高から情報を聞きたがった理由がわかるし
    命の危険がある中どこかもわからず京の町を虱潰しに
    探すしか無かった新選組のことを思うとどれほどの緊張感であったろうと思う。

    多分、幕府と朝廷が対立しており、将軍派か天皇派かという争いだった
    と勘違いしている人は、一定数未だにおられるだろう。



    『現在も続いている「官軍教育」』という言葉は大袈裟でもなんでもないし、
    「司馬史観」は予てから疑問であったので
    原田氏がはっきりいってくれたことで気持ちがすっきりしたところもある。
    司馬氏の作品は好きなものも多いが、
    読んで見れば「明治維新」至上主義者であることはすぐにわかる。
    「明治維新」至上主義に基づいて、新選組など好きではないと思いながら書かれた燃えよ剣が
    新選組ファンのバイブルとして持ち上げられているのを見ると、
    これを読んで純粋に楽しめるなど、本当に新選組のファンなのかと正直思ってしまう。
    作品を読んだことがない方でも、歴史を勉強されている方であれば、
    司馬氏は勝海舟好きで桜田門外の変も評価していると聞けば
    察するものがあるのではあるまいか。



    『明治以降の近代化という名の社会システムと価値観が明らかに行き詰まりを迎えているこの時代に、この近代化をもたらしたことになっている「明治維新」と呼ばれる動乱の時代を、無条件に美化したり、肯定することは許されないのだ。』
    『政治家たちは、「維新」という言葉が包含する、論理を否定する暴力的な意味を知って使っているのかといえば、さすがにそうではあるまい。単なる無知の為せるところであろう。』
    という言葉に共感する。

    戊辰戦争は避けられた内訌であると自分も思う。

    山内昌之氏
    「歴史とは、現実の果てしない積み重ねをどう解釈するかであって、
    人間がひとつの理念で均質に作り上げるものではない」
    作家中村彰氏
    「(水戸学は)理念が展開していくのが歴史だと決めつけているから、
    そこから外れる要素が出てくると、歴史そのものを修正しようとする。
    そこで観念的な精神の高揚が生まれ、
    天誅という名のテロリズムへ走ることにつながる」
    という言葉も印象に残る。
    もし『江戸幕府が、慶喜が想定したようなイギリス型公議政体を創り上げ、
    小栗上野介が実施しようとした郡県制を採り、
    優秀な官僚がそれぞれの分を果たしていけば』
    確かにスイスや北欧諸国のような国に日本がなっていた可能性は
    あると自分も思う。
    せめて蝦夷が共和国として残っていれば希望があったのではないか。



    バラエティ番組が勝手な放送内容を作成し
    市が理由と放送の内容を知って驚いて抗議したものの
    制作会社は「もう収録も終わっていて再編集できない」として拒否した
    というのも流石マスコミとは言え、随分酷いエピソードだ。
    テレビ番組の嘘を、自分で調べることなく鵜呑みにしてしまう人は
    少なからずいただろう。

    明治元年に会津藩領内すべての郷村の百姓たちが
    松平容保父子の助命嘆願書を提出したというエピソードは凄い。
    名主たちが東京まで来て差し出し、その旅費などは町方が負担したという。
    如何に容保父子が愛されていたことか。
    石筵の話、確かに検索してみると『理由も無く焼いた』
    『会津藩は領民に恨まれていた』という記述がちらほら見つかった。

    長州・萩市側が「もう百二十年も経ったので」と言うのは
    傍から見ていて疑問である。許されて然るべき謝罪をしたのか。
    その上での120年なのかというのもポイントだと思う。
    どんな犯罪も、加害者側は被害者側の人生を滅茶苦茶にした自覚がなく
    適当な謝罪で許されて当たり前だと思っているものだ。
    多分長州側では自分たちが会津で本当は何をしたか
    知らない人も多いのだろう。

    徳川家は絶対君主ではなく、大名連合を牛耳っていただけ
    という感覚も無いと思われる。

    明治の欧化主義は今日まで続いている。

    日々しんどいと感じることの元を調べると大抵が明治以降の欧米化に端を発する。

    ジョルジュ・フェルディナン・ビゴーの名前を知らなくても、
    風刺画は教科書などで見たことがある人が多いだろう。
    日本に憧れて来日までした人が、日本政府に嫌気がさして離れていく。

    『私たちは、勘違いをしていないか。

    「新時代」「近代」と、時代が下ることがより「正義」に近づくことだと錯覚していないか。「近代」と「西欧文明」を、自分たちの「幸せ観」に照らして正しく位置づけているか。そして、「近代」は「近世」=江戸時代より文明度の高い時代だと誤解していないか。』これは本質をついた指摘だと思う。
    『そもそもこの物差しが狂っていることに、いい加減に気づくべきであろう。』という言葉に全面的に同意する。

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    2020年04月12日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    いゃあ 面白かった
    「明治維新」をそのまま「善し」とする歴史観に
    「ん?」を
    ずっと抱いていたものにとっては
    実に実に刺激的で興味深い一冊でした

    どんなものにでも
    どんなことにでも
    「正」があれば
    必ず「負」があるのは当然のこと
    ことに ここ最近「○○維新」と名付けられたものを
    目にするたびに、耳にするたびに
    胡散臭さを抱くばかりのものにとって
    誠に 面白き一冊でした

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    2019年12月29日