原田伊織のレビュー一覧

  • 三流の維新 一流の江戸

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    三流の維新一流の江戸 原田伊織 ダイアモンド社

    特に前半に無理があると思った
    確かに奥深い家康も江戸の官僚の底力も
    250年間に及ぶ太平な政治を取り仕切って来た
    視野の広い着物座った精神構造も
    ずば抜けていると想うが
    徳川慶喜は勝てる相手から
    何度も逃げ出してしまったのだから
    頭の回転はともかく
    自分勝手でお粗末としか言いようがないにも関わらず
    原田さんの評価は贔屓の引き倒しとしか思えない

    確かに
    世間知らずで視野の狭い田舎侍でしかなかった
    薩長土肥と公家の下っ端どもの愚かさには
    ウンザリさせられる

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    2020年02月11日
  • 日本人が知らされてこなかった「江戸」 世界が認める「徳川日本」の社会と精神

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    我々が学校で習った江戸に関する知識は明治政府によって歪められていた!というお話。
    新しい政府はそれまでの政府を否定するところから始まると言うが、戦後の教育にまでそれが影響していた。

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    2019年09月11日
  • 明治維新という過ち・完結編 虚像の西郷隆盛、虚構の明治150年

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    まず、内容の濃さに圧倒されます。

    賛否両論はありますが、この内容が事実だとすれば、明治維新はテロリストたちによるクーデターという姿になります。

    さらに、彼らが主張した尊王攘夷の尊王とは、天皇という名前を利用するだけの単なる玉(手段)であり、攘夷とは、武器商人と裏でつながる見せかけのスローガンだったことになります。

    となれば、学校教科書は書き直さなければいけませんし、100円紙幣になった板垣退助や500円紙幣となった岩倉具視たちの再評価も必要です。

    では、具体的な本書の主張をみておきましょう。(一部意訳あり)

    明治維新が創り出したものは、「国民」ではなく「皇民」である。(P131)

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    2018年11月29日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    書かれている内容は納得できる部分が多いのだが、天皇を政治的に利用した薩長憎しという感情が露骨に文章に表れて、極右・極左が脅迫めいた行動を起こすのも納得できる。徳川幕府から明治政府への政権交代が、例えば新撰組や倒幕の志士という実力行使の者達の流血のうえに成ったのなら、一方的に薩長だけを悪く言うことはできず、革命とはそのようなものという思いを抱く。ただし、明治政府が国民に植え付けた薩長史観から脱却すべしとう著者の言葉を、他の史料を当たって確かめたい。

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    2018年03月17日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    新聞広告等で最近やたらと目にするので気にはなってたんですが
    単行本で買うほどのものでも無かろうと思ってたところ
    文庫で”完全増補版”が出ていたので購入。

    政権の宣伝している「維新百五十年記念」には胡散臭さも感じますが、
    この書の「明治維新断罪」にも頷けないところが多いです。
    もちろん多様な見方があって面白い。
    本書にも少し触れてあるように末期幕府もかなり優秀で頑張っていた事、
    長州側もかなりヒドかった事等はもう少し認識されて良い事だと思います。
    その意味でもキチンとした冷静な専門家の研究・反論を待ちたい(著者も言ってる)
    読み物としてはこの作家のシリーズ、文庫本辺りでならもう少し追っかけてみ

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    2018年03月15日
  • 大西郷という虚像

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    大河ドラマ「西郷どん」放送開始前に読み終えておきたかったので、年末年始に読む。
    前二作との重複が多い。出版社が違っているからか、同じフレーズが再利用されている箇所がかなりある。著者自身が左様に釈明しているのでその点は許容範囲か。
    タイトル程、西郷隆盛のイメージが一変するようなエピソードなり、再解釈は無かったような気がする。
    司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んだ時の理解不能感は未だ変わらず。複雑な人格なんだろうなと思う。

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    2018年01月02日
  • 三流の維新 一流の江戸

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    「維新三部作」に続く薩長史観に対する問題提起。

    長州閥の体たらくなど、本書を読むといわゆる司馬史観は何だったのだろうかと思わさせる。

    江戸時代をあまり理想視するのもどうかとは思うが、戦乱のない時代が250年続いたことは確かであるし、著者が紹介する歴史人口学などにより、当時の市井の生活がより明らかにされるのは良い。

    地球が人類にとって手狭になり、長い目で見れば、江戸時代のような循環社会とならざるを得ないのだろう。

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    2017年10月23日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    最初は全く理解出来なかったが
    読み進めているうちにわかってきた。
    歴史を知らなさすぎる
    自分を恥じた。

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    2017年09月13日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    う~ん。。。。

    恥ずかしながら日本史には全く疎い身であっても
    幕末薩長の非道ぶりについては、会津関連の読み物をいくつか読んできてある程度の理解はあった。

    筆者の言う「維新志士=成功したテロリスト」論も、なるほど確かに納得もいく。

    薩長が中心となって為された御一新であるためその後の歴史教育は必然的に“官軍教育”でしかない・・・という筆者の主張も、なるほどなと思う部分は多々あった。





    しかし!


    しかし、いかんせん、論調が激しすぎやしまいか?
    薩長土肥を悉くテロリストだの逆賊だの、維新志士と呼ばれてきた者たちをならず者だの出自は身分の卑しい者だの・・・。


    主張の大筋(方向性)が

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    2017年08月31日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    著者の原田伊織氏は、京都に生まれ、大阪外大を卒業し、広告代理店勤務、編集ライター等を経て、2005年に私小説『夏が逝く瞬間』で作家デビューした。本書は、2012年に発刊、2015年の改訂増補版がベストセラーとなり、2017年に文庫化されたもの。本作品発表後、幕末維新をテーマにした多数の本を執筆している。
    本作品は、著者によれば、「私たちが子供の頃から教えられ、学んできた幕末維新に関わる歴史とは、「長州・薩摩の書いた歴史」である・・・本書は、「長州・薩摩の書いた歴史」のポイントには触れるものの、それを改めて克明になぞろうとするものではない。読者諸兄は、学校教育やその後に接した著作物などを通してそ

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    2017年07月08日
  • 明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〔完全増補版〕

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    言いたいことは分かるが、文章が感情的。また、真実であるとするなら、1次史料を中心に挙げるべき。論文ではなく随筆になってしまい、真実味が薄れる。これでは、長州というテロリストに洗脳されている人達には響かない。

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    2017年06月20日