【感想・ネタバレ】大西郷という虚像のレビュー

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Posted by ブクログ

薩摩人の精神性を知りたくて手に取りました。私は西郷隆盛に関しては詳しくなく、過剰な思い入れもないのでその点に関して衝撃はありませんでした(とにかく偉い人だと遠くから褒めそやすより、どこにでもいる人間臭い人、という印象になったので個人的にはむしろ良かったです)。ただ、「長州・薩摩は明確なビジョンがあって倒幕に動いたのではない」と言い切られたのはショックでした。
幕府、朝廷、各藩もそれぞれ一枚岩ではなく、各個人の情によって突き動いており、結果的に倒幕に繋がったという流れがあるので、そのあたりを丁寧に解説してもらえて面白かったです。が、複雑なので一読ではなかなか頭に入りませんね。折を見て再読もしたいですし、他の著作も読みたいと思いました。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

幕末・維新とは何だったのか、長州と薩摩との関係や違いとは?
この間の時代に英雄視された西郷とはどういう人間だったか、西郷以外にも大久保、木戸、伊藤達は?
今まで教わってきた歴史観、英雄像が変わる。

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2017年06月12日

Posted by ブクログ

内容の大半は「過ち」とかぶる。

薩長の人には申し訳ないが、「明治維新は関ヶ原の恨みを果たしたい薩長の詐略を尽くしたクーデターであり、倒幕後のビジョンは全くなかった。
江戸城開放後の会津戦争は賊軍だった長州の私戦であり全く必要なかった」等々、著者の主張には力強い説得力がある。

伊藤、井上の汚職の始末に追われる木戸など、歴史上の偉人として崇めるより、よほど親近感がある。それでいいのかとは思うが。

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2017年05月12日

Posted by ブクログ

西郷隆盛に対するネガティヴな評価はタブーとされる雰囲気がありますが、ボクらが教えられる歴史は、全てある時期を一方的に描かれているものだとあらかじめ感じました。

事実を積み上げれば見えてくる新たなる真実も全ては嘘と言い切れず、人間の二面性や隠されたり作られた歴史もそれは真実と言えるのではないかと思いました。

西郷をもう一度自分なりに検証して改めて評価していかなければならないと思いました。

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2016年11月23日

Posted by ブクログ

大河ドラマ「西郷どん」放送開始前に読み終えておきたかったので、年末年始に読む。
前二作との重複が多い。出版社が違っているからか、同じフレーズが再利用されている箇所がかなりある。著者自身が左様に釈明しているのでその点は許容範囲か。
タイトル程、西郷隆盛のイメージが一変するようなエピソードなり、再解釈は無かったような気がする。
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んだ時の理解不能感は未だ変わらず。複雑な人格なんだろうなと思う。

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2018年01月02日

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