マーティン・ファクラーのレビュー一覧

  • 権力と新聞の大問題

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    権力と新聞の大問題。望月 衣塑子先生とマーティン・ファクラー先生の著書。権力者となれ合って権力者と親しくするジャーナリストと真のジャーナリストではない。権力者となれ合って権力者と親しくするジャーナリストはジャーナリストとしての責任を放棄してるのかもしれません。権力と新聞の大問題に正面から向き合っている望月 衣塑子先生とマーティン・ファクラー先生を応援したくなる一冊。

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    2023年06月18日
  • 同調圧力

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    「自由とは心を縛られないこと
    真に自由な人間に同調圧力は無力である」
    この言葉に出会うためにこの本を読んだんだな。

    あなたはどうやって今のあなたのような
    人間になったのですか?
    という問いに、自分の学生時代の話や
    両親からの影響、本から受けたものなど
    色んな話が書いてある。

    自分を振り返ってみる。
    18歳のときに思いもよらぬ出来事
    そして自問自答した日々、
    結局自分がどうしたのかと内省をかさね
    出した結論。
    答えは自分の中にしかないという確信。
    それが今の自分を作っている。
    この本にも「答えは自分で見つけるしかないと悟った高校時代」
    と書いてあるが
    まさしく自分もその時に自分自身の生き方に

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    2022年09月25日
  • 吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール

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    その国の国民ではないからこそ、その国の在り様が見えてくるということはあるのだろう。
    とりわけ、筆者が長く携わってきたジャーナリズムという観点からみても、わが国の大手新聞やテレビというメディアのジャーナリズムは、特に第二次安倍政権以降、「表現の自由」という点に関して、危機に瀕しているのである。
    しかし、かつては首相の金脈を追求して退陣に追い込んだジャーナリストもいた。そんなジャーナリストの系譜を受け継ぐ新たなジャーナリストが、今までとは違うメディアを駆使しつつ、「権力の番犬」となることを信じていたい。

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    2022年02月18日
  • 同調圧力

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    ”同調圧力”とは。
    すなわち、今、私たちが従っている大きなルールの一つなんだろう。
    ただ、それは、その中に生きている自分にはなかなか気付けない、判別できない力で、まさか自分がそんな力に影響され、流されているとは受け入れ難いものだということに気付かされる。
    3名のそれぞれの立場から提示される目に見えない圧力の存在。
    それは、随分前から今日に至るまで、私たちにまとわり付いて、多くを束縛してきた。
    その事に、今気付く為の一冊だと思う。
    はたして、私たちは、本当に自分の気持ちに正直に生きられるのか。

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    2021年09月25日
  • 日本人の愛国

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    「私は、日本のこの新しい愛国の姿を、まだ完全に把握していない」(38ページ)
    ファクラー氏が感じ取る、未来に繋がる新日本人論が展開する意欲的で刺激的な著作。人は日本人として生まれるのではなく、日本人になるのだ、と強く感じる。多様性こそ日本の未来だ。

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    2021年07月22日
  • 安倍政権にひれ伏す日本のメディア

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    ジャーナリズムは番犬watchdogであるべき、
    ポチではダメ 記者クラブはダメ
    第二次安倍政権は政権とジャーナリズムの関係を変えた 官僚との関係も変えた
    そう言う意味ではもの凄い変革を成し遂げた内閣である 
    しかしこれらは「統制の強化」であり、「歴史上何を成し遂げたか」ではない
    世界のグローバル化の中で、「日本の内向き」性向は「幼児化」となって現われている 結果はガラパゴス社会であり鎖国の江戸幕府体制である 社会進化は停滞する
    敵か味方の二元論(31) 「冷徹な戦略の欠落」(43)

    リスクをとらない「記者クラブ制度」はプロの記者を育てない
    会社主義の弊害 メディアというプロ集団が確立しない

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    2021年01月14日
  • 吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール

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    日本はもっと異質な価値・文化と交流すべし 江戸幕府化している
    2021/01/14 吠えない犬 マーティン・ファクラーNYタイムズ
    1.日本メディアの死 安倍政権菅官房長官による圧殺
     メディアの力を削ぐ 政権は徹底するとできる しかし国益か?
     読売渡邊社主は今日をどうみているのか
     ただし菅総理体制はメディア支配を弱体化させると思う
     加藤官房長官はエリートそこまでアコギになれない
    2.日本のマスコミもスクープという体育会ルールの支配
     「調査報道」という知的ゲームには踏み出せていない
     専門性・人材の流動性がネックではないか?

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    2021年01月14日
  • 同調圧力

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    政府からの圧力、官僚内の圧力、日本のメディア内の圧力、この3つの圧力について、詳しく記されている。
    「現代社会のおかしな部分に気づきながらも、いま一歩踏み出せない」という方に勇気を与えてくれる一冊。

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    2020年05月07日
  • フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー

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    デマ、フェイクがどのような弊害や悪影響を及ぼすのか述べた本。

    本書では特にジャーナリズムの観点から、フェイクを斬っている。筆者はアメリカ人であることから、外国からみた日本メディアの視点が新鮮で興味深かった。

    SNS上でフェイクを見抜くポイントとしては、①匿名かどうか②論点をすりかえ、人格攻撃や侮辱を含んだ内容になっているか③不自然なアカウントかが大きな判断材料となりえそう。

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    2020年04月29日
  • 同調圧力

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    ・誰しも同調圧力に巻き込まれそうになり葛藤する時がある。巻き込まれないためには、信頼できる情報と知識を身につけ、またさまざまな経験を通し自分の座標軸を確立することである、という努力をすることが必要。
    ・この本を読むまでは、教師は政治に対する自らの考えを生徒らに公表しないのは当然と思っていたが、ドイツのボイステルバッハ・コンセンサスのように、教師が自らの考えとともに、対立軸の考えも伝えて、最終的には生徒に考えさせる、というのは、主権者教育の点でも有効であると気付かされた。

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    2020年03月23日
  • 同調圧力

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    ジャーナリズムに夜明けは来るか

    第2次安倍内閣発足以来、時代の空気は重苦しさを増している。無理が通れば通りが引っ込むという諺を地で行くような出来事が続いた。
    だが、そんな重苦しい時代に一石を投じてくれたのが、望月さんや前川さんであった。このお二人に、外国人ジャーナリストとして日本で活躍しているファクラー氏が加わっての鼎談は、読み応えがある。また座談会の前に、各氏の論考が掲載されているが、こちらも有益である。評者個人としては、海外のジャーナリズムの状況を踏まえつつ、日本の特殊性を指摘するファクラー氏の視点に、新鮮さを覚えた。
    ジャーナリズムが国民を育てるのか、国民がジャーナリストの活躍を支えるのか、鶏と卵の関係と言うしかないが

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    2019年08月05日
  • 同調圧力

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    前川さん、仕事辞めたら本音全開という感じですね。面従腹背についてはそうだろうと現役組織人としては思う。現代にあって、この方々のすとれな思いを前面に出す姿勢こそ今のこの国に生きる人たちにかけているのかもしれない。まあ、現役社会人は面従腹背するしかないか。リタイアしたら本音全開か。

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    2019年06月16日
  • 権力と新聞の大問題

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    夏に観た舞台「ザ・空気2」を思い出した。自分で知ろうとすること、反対意見を拒絶する前に耳を傾けることが大事だと改めて実感した。

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    2018年10月04日
  • 安倍政権にひれ伏す日本のメディア

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    絶望的な気持ちになるが、ジャーナリストのあるべき姿と、少ないながら、日本のジャーナリストが動き出していることにかすかな希望が。

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    2017年10月30日
  • 安倍政権にひれ伏す日本のメディア

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    安倍ちゃんの頭脳の程度は「はじめに」で紹介されている。
    ニューヨークでのアウェイでの記者会見、世界では常識ではあるが、首相にとっては想定外の質問が飛び出し、すっとんきょうな答えしか言えなかったことがあった事実。
    ホームにおいては、事前に周到に準備された想定問答での、準備したペーパーを丸読み。
    普通、先進国の民主主義国家ではあり得ない、政府とジャーナリズムの世界の実態が冒頭に書かれている。
    そんなことで、まず
    第1章 安倍政権のメディア・コントロール
     主な項目:安倍政権の「圧力」を前に腰砕けになった
          大手メディア
          日本外国特派員協会での記者会見から逃げる
          自

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    2017年10月18日
  • 安倍政権にひれ伏す日本のメディア

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    民主主義について考えさせられた…。
    朝日バッシングから始まった植村氏叩きや全体主義まがいの「反日」レッテル貼り。日本のメディアの未熟さ。
    ヤクザに入れ込むのはどうかと思うが。この辺は取材対象に傾倒しすぎたミイラ取りの記者クラブ記者さながら。

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    2017年04月04日
  • 安倍政権にひれ伏す日本のメディア

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    日本のメディアはこういう時こそスクランブルを組んで今の政権に立ち向かうべきなんだ。互いに撃ち合いをするのは政権に有利になるばかりで益はない。分断すればするほど権力側は喜ぶ。

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    2016年04月30日
  • 米国人ジャーナリストだから見抜けた日本の国難

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    日本の行末予測
    日本の少子高齢化、年金・医療費高騰など移民政策緩和がなければ日本は重税をしなければならない国になる。中国の台頭は米国とのG2となれば日本は孤立、インド、オーストラリアとの新たな協定しかない。政府の威圧でジャーナリズムが消えた乏しい記事内容(コピーに横流しが横行する大手新聞社・TV局)など外国人記者が思う内容だが、多くに賛同する。特に日本の官僚の慣習体制からなる記者クラブ(仲良しクラブ的存在)でジャーナリズムが欠乏しており読者がお金を払う質的内容が極端に乏しいとつくづく思う。(読みたい、読ませたいと言う独自取材での話題の欠乏と記者自身の知識情報不足だ)

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    2024年06月06日
  • 同調圧力

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    望月衣塑子さんは知っているが、前川喜平さんとマーティン・ファクラーさんは何か本を読みたいと思っていた。
    メディアの問題を考えたかったこともあり、本書は自身の要求を満たすのにちょうど良かった。

    この本は「安倍政権が、いかにメディアや教育に介入してきているか」などをテーマにした議論をまとめたもので、
    議論から浮かび上がってきた言葉が「同調圧力」だった。

    福島での汚染水放出に対する中国人の反応は、まさに「同調圧力」によるもので、中国の政権やメディアのコントロールが強く感じられる。
    「日本の海産物は食べたくないですか?」に対し「その質問には答えたくない」と口を閉ざすのも同調圧力に屈しているからだ。

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    2023年08月30日
  • 権力と新聞の大問題

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    メディアの仕事と、権力について、そしてその関わりについて学べた。最初に示された「アクセス・ジャーナリズムと調査報道」という視点が理解にとても役だった。
    権力の話もジャーナリズムの話も、刺激的で興味をそそられる。

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    2023年08月15日