シュテファン・ツヴァイクのレビュー一覧

  • ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像

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    時と場合で次々と立場を変える政治家。信念をもったやつは全員死んだが、フーシェは生き残った。現代にもコロコロ政党変わって生き残ってる政治家いますよね。

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    2025年07月09日
  • バルザック(上)

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    フランス社交界で名を成すために莫大な借金をし、いい商売があると思い立ったらすぐに莫大な投資をするもすぐに失敗。その借金を返すためにひたすら小説を書き続け、時には睡眠時間もほぼないままにどろどろの特製超濃厚コーヒーで頭を強制的に目覚めさせ、数週間も執筆し続けるという狂気の行動を繰り返す・・・。

    この他にも数え切れないほどのエピソードがあり、どれも度肝を抜かれるようなものばかり。

    おそらく、ドストエフスキー以上にぶっ飛んだ個性を持った人間なのではないでしょうか。

    とても刺激的な伝記でした。

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    2024年08月22日
  • マリー・アントワネット 下

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    とにかく読みやすい。
    説明とかではなく、物語や普通の小説のように読めた。

    とにかく深堀してくれる。
    人々の意識、言動行動、当時の考え方生活の仕方、彼女の考え方など、分かりやすく教えてくれる。とにかく面白い!

    マリーアントワネットがただただ普通の女の子だったということが分かる。

    何回でも読みたい。面白かった。

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    2024年07月28日
  • マリー・アントワネット 下

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    594

    初版1932年、オーストリア

    ツヴァイク,シュテファン
    1881‐1942。オーストリア、ウィーン生まれ。ユダヤ系作家。20歳で発表した詩集『銀の弦』でリルケやデーメルから絶賛される。哲学、独・仏文学を修め、ウィーン大学卒業後はヨーロッパ、インド、アメリカなどを遍歴。国際的教養人としてロマン・ロランやヴェルハーレンら各国の文化人と親交を結んだ。30代半ばでザルツブルクに邸宅を構え、そこで短編小説集『アモク』、戯曲『ヴォルポーネ』、評伝『三人の巨匠』『デーモンとの闘争』、そして卓抜な手腕を発揮した伝記『ジョゼフ・フーシェ』『マリー・アントワネット』『メアリ・スチュアート』など、数々の

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    2023年11月08日
  • マリー・アントワネット 上

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    594

    初版1932年、オーストリア

    ツヴァイク,シュテファン
    1881‐1942。オーストリア、ウィーン生まれ。ユダヤ系作家。20歳で発表した詩集『銀の弦』でリルケやデーメルから絶賛される。哲学、独・仏文学を修め、ウィーン大学卒業後はヨーロッパ、インド、アメリカなどを遍歴。国際的教養人としてロマン・ロランやヴェルハーレンら各国の文化人と親交を結んだ。30代半ばでザルツブルクに邸宅を構え、そこで短編小説集『アモク』、戯曲『ヴォルポーネ』、評伝『三人の巨匠』『デーモンとの闘争』、そして卓抜な手腕を発揮した伝記『ジョゼフ・フーシェ』『マリー・アントワネット』『メアリ・スチュアート』など、数々の

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    2023年11月08日
  • マリー・アントワネット 下

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    まるで演説を聞いているかのような文章で、登場人物の息遣いまで感じられる。

    上巻の最後にフェルゼンが漫画の王子様のように颯爽と現れ下巻への期待を高めている。

    下巻は更に歴史が動き、息つく暇もない程に緊張状態が続く。

    そして、アントワネット処刑までの重く長い日々。

    登場人物全員とお近づきになれる天下一品の本である。

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    2014年01月25日
  • マリー・アントワネット 上

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    文章を読む喜びを感じた作品。
    登場人物が動き出す、まるで目の前に現れるように。映画を見ているような感覚になる位引き込まれる。
    アントワネットと、母マリアテレジアとの手紙のやり取りは、時代と国境を越えても変わらない母親の心配性を垣間見ることができる。

    シュテファンツウ゛ァイクはもちろん、翻訳の中野京子さんの素晴らしい訳にも感動した。

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    2014年01月25日
  • マリー・アントワネット 下

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    世界史を勉強しなかった自分への反省も踏まえ、子供が生まれたら読ませたい。

    上巻の王妃の思慮の無さには閉口するが、
    下巻に入り、運命の歯車が回り出してからの王妃の成熟ぶりには感嘆するしかない。
    最期まで毅然として、誇りを失わない美しさ。

    それだけでもうお腹いっぱい。

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    2012年02月28日
  • マリー・アントワネット 上

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    面白い。

    ――「民衆」という不思議な存在は、擬人的にしか、ものを考えられない。彼らの理解力が及ぶのは、概念に対してではなく、刑姿に対してだ。そのため彼らは罪が存在していると感じれば、罪人を見ようとする。

    表現が分かりやすく、それでいて美しい。
    役者が揃ってドラマティックすぎる展開の中、最高の役者フェルゼンが出てくるところで上巻終わり。下巻が楽しみ。

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    2012年02月21日
  • マリー・アントワネット 上

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    ベルばらファンにとって、これは外せない作品。オスカルが登場しないのが不思議になるほどベルばらそのものです。理代子先生はこの伝記小説を読んでベルばらを描いたんだから当たり前か。ツヴァイクのしつこい文体も好きです。中野京子さんの訳も良いです。

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    2011年09月19日
  • マリー・アントワネット 下

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    今年読んだ中で一番良かったかも。翻訳もすばらしい。
    ツヴァイクの文章は、まるでこちらの心を読んでいるかのように、知りたいと思ったことを絶妙のタイミングで提示し、不審に感じた瞬間に種を明かす。インタラクティブな読書体験ってこういうことを言うんだろうなぁ、と思った。
    マリー・アントワネットを襲った恐ろしい悲劇ばかりではなく、命をなげうって協力する友、恋人、家臣などの胸をうつ愛と忠誠の物語でもあり、一人の女性の成長物語でもある。

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    2010年12月02日
  • マリー・アントワネット 下

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    伝記文学の最高峰。平凡な贅沢好き、色恋好きな人間が過酷な歴史の荒波に洗われて、本当に王妃らしい威厳を身につけるまでを格調高く描く。
    文体はリズミカルだが、この翻訳はやや古めかしい感じで、中野京子訳の角川文庫版とも機会があったら読み比べてみたい。

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    2010年03月09日
  • マリー・アントワネット 上

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    いきいきと歴史上の人物を描くツヴァイク。
    小説のように読みやすいです。
    「ベルサイユのばら」と同じ名前の登場人物が出ているのも~史実だからですが、お楽しみ!

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    2009年10月10日
  • ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像

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    「生まれながらの裏切り者」を深く洞察した伝記。
    ___
    総裁政府でも統領政府でも帝政でも王政でも、いったん政府が苦境に立って、適当な仲介者、調停者、整理者がいるとなると、この赤旗を持った男、最も信頼できない性格の持主ではあるが、最も信頼するにたる外交家ジョゼフ・フーシェに、いつでも人々の目が向くのである。

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    2025年02月28日
  • マリー・アントワネット 下

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    この巻は、フランス革命以降マリー・アントワネットの処刑までを描いていました。

    副題が「凡人の肖像」とあるように華美に聖人扱いしたり、極度に貶めたりしていない分、リアルさがありました。

    本を読んだり旅行をしたり、自分の世界を広げて己を広いフィールドのなかで客観視することの大切さを感じました。

    それでも、非人道的な暴力で不満の多い時代が「革命」や「維新」されることもあるのが「歴史」の定番なのでしょうが…。

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    2022年10月15日
  • マリー・アントワネット 上

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    池田理代子さんが『ベルサイユのばら』を描くきっかけ&参考にしたとされる本。
    アントワネットに関する記述がメインなので、ルイ16世がどう思っていたか等はわからないけれど、非常に読みやすく、これを3回くらい読んでおけばフランス革命のベースの知識は身に付きそう。

    生まれながらに自分は特別だと思うのが当然の地位にいて、多くの兄弟のなかでも末っ子的なポジションだと、どんなに親兄弟や周りがしっかりしろと言っても根本的に難しいのかも…。
    しかし、彼女の愚鈍さがフランス国民も含めて周りの人にどれだけの被害を与えたかを考えると、彼女の結末は仕方ないようにも思いました。

    途中からしつけようとしてもダメなんだろ

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    2022年10月09日
  • マリー・アントワネット 上

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    中野京子さんの訳ということで、かなり前に買ってあった本。
    だけど最初の方の文章がどうしてもなじめなくて、読み進めなくて放置してありました。
    でもそこを乗り切ったら後は一気読みです。

    マリー・アントワネットのことは、ほかにも色んな本で読んで結構知ってるつもりだけど、さすがこの本はアントワネットの周りのこととかにも詳しく触れていて、おもしろかったです。
    確かにフェルゼンの存在があったから、アントワネットはより魅力的に見えるのかも。

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    2022年01月08日
  • マリー・アントワネット 下

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    あまり伝記のようなものは読まない私だが、これはとても面白かった。何故なら、私はベルサイユのばらが大好きなのだ。だから読んだ。高校時代に学んだ、マリー・アントワネット。ベルばらに出てきたマリー・アントワネット。彼女のことが知りたくなったのだ。

    当然、オスカルもアンドレも、ロザリーも出ては来ないが……。
    上巻は割とベルばらに出てくるマリーに近い様な感じがした。無邪気で可愛らしく、気に入った人へは恩寵を、みたいな。
    下巻は、自分の立場を漸く理解し、フランス王妃として毅然たる姿を見せてくれた。
    結末は、誰もが知っているとは思う。

    最期までマリーの身を案じたオーストリアの女傑、マリア・テレジアの教え

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    2020年08月15日
  • マリー・アントワネット 上

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    「ベルサイユのばら」の原作といっていい本。ツヴァイクは文章がとても上手く、ウィットに富んでいるのですいすい読める。眉唾というか、ツヴァイク の想像なところも多々あるけれど、文句なしに面白い。

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    2020年05月22日
  • マリー・アントワネット 下

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    不幸になってはじめて、ひとは自分が何者かを知るのです。

    マリー・アントワネットはようやく自分が何者なのかを知る。しかしそれは遅すぎた。
    運命の歯車はもう止まらない。
    時間は戻せない。

    華やかで幸福だったマリー・アントワネットは、大切なものを次々と失っていく。
    友達も子供も夫も、自分の地位も名誉も、最後には自分の命までも。

    歴史において何かを成し遂げたわけでもない平凡な女性であったマリー・アントワネット。
    それでも歴史上の女性の中で最も有名なひとり。

    ルイ16世とマリー・アントワネットが断頭台で命を落としても、一度起きたフランスの動乱は収まらない。
    国民から王室が否定されたことを表すこと

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    2016年11月28日